Cadre小世界メモ:ローウェル

金属帝国と呼ばれる、危険度Bに属する小世界。
産業革命期の延長、所謂スチームパンク系の文化がある。
石炭を用いたエネルギーや蒸気機関が現役で動き続け、
エネルギー事情は魔光を用いてもいる。

それ故に煤煙がボンボン出てるので、大気汚染が少し問題化している。
外来者はマスクが必須。
工業製品の2割ほどがこの世界から来ている。

サイボーグの技術が高く、同じくサイボーグ技術を有しているノルウェアと提携している。

数年前から、ポータルにも進出してきており、
文化の渡来と同時に怪しい動きを見せている様子。

動かす機械と従う部品

金属生命体の「ロギシエル」という独自の種族が主にいる。

各地にあるプロダクターというカプセルから生まれる。
容姿は人っぽいものもいれば、異形頭から泥状の液体人間など色々。
身体に何かしらの道具が備わっている。
どうも機能が少ない姿ほど好まれる傾向にある様子。

ロギシエルは一般的に機族と螺子(ねじ)族という2つの民族に分けられていて、
どちらも頼られることを好む性質がある。

機族が指導者。
良質な体を持っていて、頭脳系の部品が比較的多い。
螺子族を先導、指示して働かせている。
しかし何もしないという訳では無く、それとは別に技能を活かして下働きすることも。

螺子族は労働者。
人口は機族の数百倍はいる。
機族の駒として生まれ、機族に従うのが当たり前らしい。
使い捨ての部品扱いされがちで、生命の価値が粗雑。

身体の性質

体を構成する組織がほぼ魔導金属であり、非常に頑丈。
丸い宝石のようなコアがある限りは体が損傷しても修繕は安易にできる。
コアの場所は人それぞれらしい。

固体の体でも取れた部分はくっつけたり、金継ぎのように傷に金属を埋めたりしても簡単に治る。
便利そうだが、酸化や腐食で脆くなる者もいる。

大気中の魔光を取り込んで生命エネルギーに変換するため、日光浴で元気になる。
そもそも口がなかったりする為、生きる上では飲食は不要。

口がある者は嗜好品としてナットやネジ等の小型の金属を食べたり、オイルを飲むこともある。
その際はスクラップや廃油が排出される仕掛けになっている。
因みに人間の食事もとれる。

加工は自在で、金を出せばパーツどころか身体そのものの改造も出来る。
コアを削ると心が冷淡になってしまう。

人間社会に進出するものは、大抵がシリコンゴム質の外皮や水晶の眼球などで出来た外殻を纏っている。
 
なお、ほとんど人間と変わらない肉体に作り替えることも出来るが、身を売っても払えないほどに高級らしい。