笑えるホラー映画
私のプロフィールには「笑えるホラー」と書かれていますが、一般的にはホラーを見て笑うことはありません。不謹慎な行為だと感じます。
しかし、大阪人の悲しい性格からくるもので、怖さや凄惨さよりも「そんなやつはおらんやろー」とか「なんでやねん」とツッコんでしまうことがあります。
私のお気に入りのシリーズは『ファイナルデスティネーション』シリーズです。
このシリーズでは、最初に主人公が自分が大事故に巻き込まれて死ぬという予知夢を見て大騒ぎし、主人公と周囲の人々が大事故を回避して生き残ります。しかし、本来死亡する運命にあった人々が生きているため、他の人々の運命も変わってしまい、死が執拗に追いかけてきます。
例えば、『デッドコースター』では、最初に死亡するはずだった人が、前作で生き残った人の行動のおかげで本来の死亡する運命を免れていたことが明らかになります。さまざまな偶然が重なり、主人公たちに死が忍び寄ってくる様子は、一部の人々から「死のピタゴラスイッチ」と形容されるほどです。ギャグのような形で死んでいく人々には、何度もモニター画面にツッコんでしまいました。
特に『ファイナルデッドコースター』ではそうでした。なお、この映画は日本では『ファイナルデッド』シリーズとも呼ばれています。3作目から邦題が『ファイナルデッド~』に変わりました。これは、日本で1作目が不振だったためか、2作目は『デッドコースター』という邦題で公開されたためです。しかし、3作目はなんとジェットコースターの事故から始まるストーリーになっていました。そのため、邦題が『ファイナルデッドコースター』に変更され、以降は最初の事故からタイトルが取られ、「ファイナルデッドサーキット」「ファイナルデッドブリッジ」と続いていきました。それに便乗した『ファイナルデッド~』と言う邦題の映画もありますので注意が必要ですが。
このシリーズでの私のお薦めは、やはり三作目の『ファイナルデッドコースター』(原題:Final Destination 3)です。
卒業パーティーで遊園地を借り切って馬鹿騒ぎをする学生たち。
ジェットコースターに乗ろうと並んでいたウェンディ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)は、ジェットコースターが走行中に倒壊して一緒に乗っていたみんなが死んでしまう予知夢を見ます。
あまりにもリアルな夢だったため、大騒ぎをした結果、その場に居た10人が列から追い出されてしまいます。
そして実際にジェットコースターが倒壊。
ウェンディ達は九死に一生を得ます。
しかし、180便の爆発事故の生き残りが次々に死んでいった話(1作目)を知り、生き残ったみんなを救おうと奔走するのですが……
最初からいきなり死のピタゴラスイッチ的な死に方から始まり、警告する間もなく突然の事故で死んだり、話をして気をつけるように説得をしている最中に死んでしまったりとバラエティに富んだ死に方をしていきます。
ウェンディは生き残れるのでしょうか?
ちなみに主演のメアリー・エリザベス・ウィンステッドさんは、『遊星からの物体のX ファースト・コンタクト』でも生き残りをかけた主人公ケイト・ロイドも演じています。