好きなひとよ
わたしの好きな人は明るい日の下で笑う人で
こっちにきてみて、と優しく言う
わたしの世界は曇りガラスのむこうで
君にはわたしがよくみえないんだ
わたしもみえないように見栄を張って
ふつうに笑ってふつうをしてるんだ
でも風が強くて耳が割れた時は思う
わたしがきみだったらなあ
鼻の奥が苦くて息ができないときは考える
ほんとに きみだったらなあ
目を閉じて耳を塞いでじっと思う
すきなひとよ
すきなひとよ
神様がいなくても君がいたらいい
すきなひとよ
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