怒りと映画と言葉-2023年7月10日〜7月16日の日記
今週は土曜の日記に「君たちはどう生きるか」の感想がありますので、未視聴の方はご注意ください。ほぼネタバレはないですが。
7月10日(月)
あっっっつくて、朝から暑〜になって、6時台に目が覚めた。せっかくなので二度寝をせず(えらい)、早めに準備して出社した(えらずぎ)。できるだけ涼しい時間に、空いている電車で通勤しようという目論見だ。しかし、私の「早め」は世間の一般的な出勤時間らしく、いつもよりも電車が混んでいる始末。しかもこんな朝から日差しは容赦なく降り注いでいた。
帰りも日が落ちてからじゃないと、とてもじゃないと帰れない。だらだらと仕事をしていたら同じ部署の人は全員帰って、私1人になってしまった。
自炊をする元気もなかったので、マックに寄って、じゃがバタテリヤキバーガーを食べた。じゃがバタテリヤキバーガーって何…?
テリヤキバーガーにバター風味のマッシュポテトとスライスチーズが挟まっていて、非常にもったりとした味。セットのポテトが揚げたてで美味しかった。
あすけんに怒られそう。
7月11日(火)
今日もアプリの人と会ってきた。
メッセージも丁寧で、お店も予約してくれて、奢ってくれようとしていた(申し訳ないのでいくらかお支払いした)、いい人。
いい人なんだけど、話のノリがちょっと合わない〜自分でも無理して笑っているのがわかる。
面白くない話に愛想笑いするくらいなら、いっそ無口でつまんない人の方がいいのかもしれない。難しいな。
向こうもコイツの話つまんね〜し、実物微妙〜とか思ってるかもしれない。そうだとしたら期待に添えずごめん。
7月12日(水)
頑張って仕事をしたのに、自分のダメなところを棚に上げまくったうえで「そんなの全部無駄!」「全然ダメ」「お前の言っていることはわからない」と罵詈雑言に近いことを言われ、かなり怒りのモード。
でもこちらも生理前でイライラして不遜な態度をとっていたことも事実。
できたこととできなかったことを正確に見極めて、落ち込みすぎず、正しく怒りつつ、次に活かそう。
感情的になりすぎたら負けだ。よし。
スタバで、ももフラペチーノを飲んでなかったらまだムカムカして寝られなかったかもしれない。シトラス果肉追加美味い。
7月13日(木)
言葉を尽くしてくれる人が好きだし、
心の中や考えていることを、できるだけ変容させずにそのまま言葉に表せる人に憧れる。
そんな素敵な人かもしれないと電話した日。
7月14日(金)
仕事がまぁまぁ最悪だった。
いろんな人の思惑を調整する日々だ。
7月15日(土)
ふと思い立って、『君たちはどう生きるか』を観た。他にも観たい映画は色々あったが、オモコロのいろんな人が見たというのでその話題に乗りたかったというのと、人生に行き詰まりを感じていたので、何となく、救いのようなものを求めていた。
何の前情報もなく映画を観るのって初めてかもしれない。制作には膨大なお金がかかっているだろうに、ここまで全く宣伝せずにジブリ作品を公開しても良いんだ…。
※ここから下は感想。未視聴の場合は読まないことをお勧めします。
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そんな中で見た感想は、「よくわからないけど凄い」だ。神話の物語を聞いているようだった。
画面に釘付けになって、物語の奔流に振り落とされないように必死で、何が何のメタファーなのか、あまり考えることもできず、マグリットの絵を見てるみたいな気持ち。
鑑賞後、インターネットの感想やオモコロウォッチの感想ラジオを聴いて、「そ、そういう事だったの!?!?」と目から鱗の思いだった。あんまりこの物語に綺麗な伏線回収や正解を求めることってナンセンスだなと思うので各々の感じ方をするのが1番良いと思うのだけど、宮崎駿の自伝であり、集大成であり、ジブリの大作としては遺作となるであろう点を念頭に置いて、もう一度この映画と向き合いたいと思った。作中では少ししか出てこなかった同名の書籍も読んでみたい。
私が気になるのは、この映画を監督の息子である宮崎吾朗さんはどう捉え、制作スタッフに加わったのだろう…ということ(エンドロールにお名前があった)。
小説「君たちはどう生きるか」の著者である吉野源三郎氏のお孫さんによるエッセイが公開されていた。
これを読んでまた、受け継ぐものと、新しくしていくもの、これからを生きていく者の責務みたいなものをぼんやりと考えている。
7月16日(日)
昨日買った川上未映子さんのエッセイ集『深く、しっかり息をして』を読む。
恋も仕事もその他の日常の雑然とした何もかもがうまく行っている気がしなくて、ほとんど縋るような思いでエッセイを手に取った。
川上未映子さんの著作は実は読んだことがないのだけど、お名前は存じていて、人生の先輩でもあり著名な作家でもある女性に、どうにかこの状況を救うヒントや、共感の言葉、このモヤモヤを言語化してほしかったのだ。
あと、表紙絵がてらおかなつみさんという好きなイラストレーターだったこと、たまたま寄った書店にあったのがサイン本だったこともミーハー心に響いたという理由も白状する。
まだまだ最初の方しか読めていないけど、「すべてを忘れてしまう私たちは」でぐっと心を掴まれてしまった。そのあと、変身願望の話や美人の骨格の話などでぐっと親しみを覚えて、この本は、大事にちゃんと読み切ろう…と思っている。本を積読にしがちだけど、エッセイはいつ読むのを再開してもいいからありがたい。
勇気が欲しくて、素敵なトップスも買った。