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#詩3 『雨のせい』
みんな雨のせいだ
こんな私のせいだ
低気圧が憂鬱を運んできた
丸くなっても私はいる
溢れる雫に気付くのは いつ以来
隣にいても気付かないんだね
私の涙は特別なのに
隣にいても気付けないんだね
君はそばにいるはずなのに
ああ、ああ、ああ
それもこれもみんな 雨のせい
暗く沈んでゆく 雨のせい
曇りが憂いを助長する一粒
君の時計は私よりずっとはやい
今この瞬間 生きるが交差する奇跡
今、私は潰れるくらいに泣いて
きっと君も同じ日があって
でも少しでも君には笑ってほしくて
やっぱり大切だ 突き放せないんだ
思えば私は、
隣にいても気付けないよね
私の言葉は 何もないから
隣にいても気付けなくていいよ
君がそばにいてくれたなら
ああ、ああ、ああ
それもこれもみんな雨のせい 深く澄んでゆく
雨のせい