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#詩15 『桜の花の散る先は』

木漏れ日を見下げて思い出す
私に遺ったのは、君がくれた桜の花びらだけ
ひとひらの紅だけ

私が流した涙のわけを
君が知る日はきっと来ない

私に滴る雫では
花は揺らせど散りはしない

見上げた花は舞い落ちて
どこへ流れていったのですか

どこへ行けば見つかるのですか
見向きもされぬ緑に問う

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