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【試着の旅】シンデレラシューズは存在するのか②

私服の制服化で軸となる靴。理想の靴を探し始めてすぐ、踵がパカパカする自分の足のサイズに疑問を持ち、機械での計測サービスを受けてみました。その結果に沿って試着をしてみても今ひとつピンとこないので、さらに理想の靴について考えてみたところ、足に合う靴とはどういうものなのかを知る必要があると再認識しました。

シューフィッティングサービスを知る

そして見つけたのが「シューフィッティングサービス」。計測サービスを受けたばかりではあるものの、HPを見てみるとシューフィッターさんによる計測結果から合う靴をお勧めしてもらえたり、足についてのアドバイスを受けられるところに惹かれました。

各種ファッション診断に匹敵するほどの料金に、サイズ感は分かったのだから必要ないのでは?と思う気持ちもありました。でも靴の購入を前提とした計測結果から勧めてもらった靴を試着しても「これだ!」と雷に打たれるような思いはしなかったし、何より「踵がパカパカする」不快感を解消したいという気持ちが募り、セカンドオピニオンとして受けることにしました。

残念なことに、この個人向けサービスの新規受付は終了されるというメールをいただきました。(8月は限定復活中)受けておいて良かった…

シューフィッティングサービスを受ける➀計測

まずは計測。機械に乗っての計測に続き、椅子に座って足を上げ、空中に浮かせて体重がかかっていない状態で計測します。

計測のために私の足を取ったシューフィッターさんの第一声が「踵が細いね~」でした。中肉中背、体のどこを取っても平均値だと思っていたので全く予想していないひとことに衝撃を受けるとともに「ああ、だから踵がパカパカするんだな」と納得もしました。

機械での計測は今回もDワイズでしたが、フィッターさんによる空中計測では3Aワイズという結果になりました。驚きました。Eワイズを基準として、ちょっと狭いというDワイズどころか、それより5段階も狭くなるのです。「歩くという動作は体重が片足にかかって、もう片方の足が宙に浮いているという状態が交互に続きます。だから足に合った靴を選ぶには体重がかかっている(立っている)ときとかかっていない(足が上がって宙に浮いている)ときの両方のサイズ(ワイズ)を知っておく必要があるのです」と仰ったことが、とても印象に残っています。

そして、私の足は「内反小趾」があり、かつ「開帳足」だと知って、こんなにトラブルを抱えていたのかとショックを受けました。

内反小趾:足の小指が付け根から外側に屈曲している状態のこと。小指の曲がった部分が靴にあたるため炎症を起こしたり、タコやウオノメができて痛むこともある。
開帳足:足にある3つのアーチ構造のうち、足指の付け根を横に結ぶアーチの形が崩れて、足の指が横に広がっている状態のこと。

立っているときはDワイズでも、歩き出して宙に浮いた瞬間に3Aワイズになって靴の中で足が緩みます。続く着地の時点では靴の中で緩んでいた足に体重がかかることで広がるということを繰り返す結果、アーチが崩れて足裏にタコができたり指が擦れるのです。さらに靴の中で安定していない足が滑らないように踏ん張ることで指が曲がり、靴と擦れることで足の甲側の指にタコが出来ているようです。

シューフィッティングサービスを受ける②試着

計測結果を受けて、お店にある靴でそのサイズ感を体感するための試着をします。せっかくの機会なので普段は選ばないヒールの高い靴を試着させてもらいました。

3Aワイズの靴を見た瞬間、あまりの幅の狭さに驚きました。HPに出ていたお客さんの感想で「見た目には細くてもちゃんと足が入る」と知ってはいたものの、大丈夫だろうかと心配になるほどの細さでした。

足を入れた瞬間、グッと包まれる感じに「パンプスでもこんなにピッタリするんだ」と驚きました。そして歩いてみて、踵が浮いた感じがしないことやヒールが7センチと普段履かないほどの高さでもきちんと体重を乗せることができたので爪先立ちをしているような高さを感じたり、ふらつきがないことを体感できました。このホールド感に慣れないと「きつい」「痛い」と思ってしまうそうですが、幸いなことにそこまでの窮屈さは感じませんでした。

また3Aワイズが一番合うことを体感するために違うワイズの靴も試着したのですが、サイズがひとつ違うだけでも感覚的に随分違いました。

これまでの靴に比べたら格段に足にフィットしているため、踵のパカパカも随分と軽減されていました。(さすがに「全くなくなる」ということはありませんでしたが)

シューフィッティングサービスを受ける③相談

どんな靴(サイズ感)が合うのかを実感した上で、私の足に合う靴の探し方について相談しました。

お店によってはBワイズなど幅が細めの靴も売られていますが、並んでいるそれらの靴の中から足に合うものを探すのは難しいだろうと言われました。海外の「幅狭靴」と呼ばれているものも、日本に入って来ているものは海外で売られているものとは違うとのこと。それらの靴が欲しいなら海外のサイトから取り寄せると良いと教えてもらったのですが、試着もできないものにそこまでする気はありません。

探しているのは通勤時に履く靴(パンプス)で、ヒールは低い方が歩きやすくて良いと思っていました。でも7センチのヒールを履いても高さに不安を感じなかったし、履けるのであればヒールが高くてもよいことと、ラウンドトゥよりポインテッドトゥが好みなことを考慮してお勧めいただいたのがシュープレモの7.5センチヒールです。

お店にあった靴を試着させてもらった結果、ワイズは3Aが一番合いそうだと自分でも実感できたのですが、試着した靴は旧モデルとのことで、購入するなら新モデルでの試着が必要だと教えていただきました。

通勤用ではなく、楽に履ける靴(スニーカー)があったらいいなと思っていたので相談したところ、お勧めいただいたのはオニツカタイガー(セラーノ)でした。

こちらも実際に合うサイズを試着させてもらいましたが、今まで自分が履いてきたスニーカーの比ではないほどに足にピッタリとしていました。知らなかったのですがスニーカーって一度紐を締めたらそのままの状態で脱いだり履いたりするのではなく、履く度に紐を縛り、脱ぐときには紐をほどくものなのですね。しかも私の場合は履き方すら間違っていました。ほかにも紐の締め方(ヒールロック)など、商品の紹介にとどまらずたくさんのアドバイスをいただきました。

スニーカーの履き方なんて足を入れるだけだと思っていましたが、座った状態で踵を地面につけた状態で紐を縛るのだということを初めて知りました。また、ヒールロックの方法(結び方)については動画などたくさん出ているので興味がありましたら検索してみてください。

シューフィッティングサービスを受ける④手持ち靴の診断

自分がどんな足をしていて、どんな靴が合うのかを体感できたところで手持ちの靴が足に合うのかを診断してもらいました。通勤用としてよく履いている4足のパンプスをフィッターさんの前に並べて見せたところ、一目見るなり「合う靴はないですね」と一刀両断されました。これまでの話の流れや、どの靴を履いても踵がパカパカするのを実感しているので覚悟はしていましたが「(足に対して、靴の)踵が広いものを調整することはできない」と言われてしまいました。

4足のうちの一番踵が細い靴に、ストッキングではなく靴下合わせにしたら履ける「かも」とのことでしたが、好みの問題でパンプスにはストッキング合わせしかしません。それでも試しに靴下合わせで履いてみたのですが、歩き始めてすぐに靴下が脱げてしまったので手持ちの靴で履き続けられるものはないという結果を受け入れるしかありませんでした。

足に合わないからと言って一気に処分してしまうと履く靴がなくなってしまうし、何より気に入って買った靴たちなので、せめて新しい靴が見つかるまで履けるようにと診断後も中敷きを入れてみたり、靴バンドで留めて履き続けようとしました。

結果、見た目も悪いし気分が上がらないことを痛感しただけでした。

靴を処分し、残ったのは4足

こうして、どう足掻いても履けないのだと自分に言い聞かせつつ、一足ずつ履けない理由を胸に刻みながら処分していくことにしました。

結果的に通勤用の靴としては雨の日用の1足を加えた計4足を残しました。(すべてパンプス。冬のブーツとスニーカーを除く)
どれも私の足に合ったものではありません。差の大小はあれど踵がパカパカするのは承知の上で、合う靴が見つかるまでは履き続けようと思って残しただけなのです。でもそうやって無理に履き続けたせいか、足を痛めました。

いよいよ履ける靴(パンプス)がなくなり、足に合った靴を探すのが喫緊の課題となりました。

次回は実際に足に合う靴(シンデレラシューズ)を探す旅のお話をしようと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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