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ネオ・ディグ・モード vol.18 「ポーリーヌ デュジャンクール(PAULINE DUJANCOURT)」

東京を拠点にフリーランスで海外ブランドのPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、気になる海外ブランドを深堀りする新連載!

私が2023年元日からvol.110まで公開した「ディグ・モード」のリニューアル版です。

vol.18は、ポーリーヌ デュジャンクール(PAULINE DUJANCOURT)

2024年度LVMHプライズのファイナリスト選出をきっかけに、私が興味を持ったブランドのひとつ。繊細なニットウェアに心がときめきました。

SS24 (Photo from the official website)

ポーリーヌ デュジャンクールってどんなブランド?

ポーリーヌ デュジャンクールは、ハンドニットとクロシェを中心とするブランド。

ロンドン拠点のフランス人デザイナー、ポーリーヌ・デュジャンクール(Pauline Dujancourt)が2022年に設立しました。

この記事では、女性職人とのコラボレーションに着目。彼女たちを力づけながら、ポーリーヌ自身も元気に過ごす秘密についても紹介します。


ニットウェアに動きと軽さを

SS24 (Image from the official website)

パリ出身のポーリーヌは、パリのエコール・デュペレでファッションとテキスタイルデザインを勉強。

その後、ロンドンに移り、セントラル・セント・マーチンズの修士課程でニットウェアを学びました。そして、数々のブランドで経験を積んでいます。

たとえば、シモーヌ ロシャ(SIMONE ROCHA)やモリーゴダード(MOLLY GODDARD)、レジーナ ピョウ(REJINA PYO)など。

2022年、伝統工芸を継承しながら、新しいニットウェアを提案するため、ポーリーヌは自身のブランドを設立しました。

目標は、ニットウェアに動きと軽さをもたらすこと。そのために、自分で糸や生地を調達したり、ニットを解体したりしています。

世界の女性職人の手から生まれる作品

SS25 (Image from the official website)

ポーリーヌ デュジャンクールの中心となっている、ハンドニットとクロシェ。編んでいるのは、世界の熟練した女性職人たちです。

サンプルは、イギリスやフランスに住む、退職した女性や障害を持つ女性たちが手編み。アイテムは、ペルーの女性職人グループが作っています。

彼女たちは、自宅で家事をこなしながら、自分のスキルを頼りに生計を立てています。

このコラボレーションによって、ポーリーヌは彼女たちを力づけながら、自立や自由を育むことを目指しています。

ポーリーヌにとってファッションは、革新的でありながらも、伝統に根ざしているもの。

彼女が頑張れる理由は、「世界中の女性をサポートし、力づけながら、美しさを提供する」という信念です。

ペットのインコがメンタルをサポート

AW24 (Image from the official website)

ポーリーヌには、世界の女性職人を力づけながら、コレクション制作に追われる自身も健康で元気に過ごすための秘密があります。

そのひとつは、ホットヨガ。いつもは毎週クラスに通っていますが、ショーが近づくと時間を見つけるのが難しくなります。

そのため、代わりにアトリエまで歩いたり、自転車に乗ったりするようにしています。

また、彼女が飼っているセキセイインコも、メンタルのバランスを保つうえで重要な存在です。

彼女のインコ「Winnie」は、コレクションにも登場しています。

2024年秋冬コレクションはWinnieにちなんで、「WINNIE CANNOT FLY」と名付けられました。

気になったらチェックしてみて!

text  𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨
all imagery courtesy of PAULINE DUJANCOURT

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