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ネオ・ディグ・モード vol.56 「クーリルー(KOORELOO)」
東京を拠点にフリーランスで海外ブランドのPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、気になる海外ブランドを深堀りする新連載!
私が2023年元日からvol.110まで公開した「ディグ・モード」のリニューアル版です。
vol.56は、クーリルー(KOORELOO)!
クーリルーは、ハンドバッグをメインに展開するギリシャ発ブランド。
レイラ・カー(Leila Karr)が2014年に立ち上げました。
この記事では、レイラがブランドを立ち上げた背景とデザインプロセスを中心に、深掘りしていきます。
実際のニーズからブランド設立
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クーリルーは、レイラのニーズから生まれたブランドです。
3人の子どもの母親であるレイラは、持ち運ぶものをすべて収納できる実用的なバッグを必要としていました。
でも、ファッショナブルで耐久性のあるバッグを見つけることはできませんでした。
レイラの家には、幼いころから織物があったので、それを使ってバッグを作ることに。こうして最初のデザインが生まれました。
レイラが友人で将来のパートナーとなるアレクシス・クラサナキス(Alexis Krasanakis)と、ミコノス島のマトジャンニを歩いていたときのこと。
少なくとも5人の女性が、レイラにそのバッグをどこで買ったのか尋ねました。
そのとき、アレクシスはレイラに「ブランドを作ろう」と提案。彼は銀行員のキャリアを辞め、2人でクーリルーを立ち上げました。
ラグ作りの技法を使った手作りバッグ
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クーリルーのシグネチャーは、カラフルな手織りのバッグです。それらはすべて、古代の織り技法を使って手作りされています。
その技法は、ラグを作るためのもので、ギリシャ語で「kourelou」と呼ばれ、英語ではパッチワークと訳されます。
レイラは「kourelou」にちなんだブランド名をつけて、そのスタイルを前面に押し出しました。
その理由は、ユニークで目立つものを作りたかったからです。
レイラは母親のミシンを借りて、何百本もの針を折って、小さな作品を作り始めました。
初恋と同じ感情を感じてほしい
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クーリルーのバッグはユニークなデザインで、裏地にはギリシャの女神アテナの絵が描かれています。
レイラが譲れないものは、多様性と色。クーリルーでは、黒は優先事項ではありません。
レイラはデザインプロセス全体を通して、無邪気に遊んでいます。
生地に触れ、フリルに胸をときめかせ、「最終的にバッグが特別なものになるのはなぜか」と自分に問いかけます。
レイラがバッグを作る理由は、トレンドに応えるためではなく、感情を生み出すためです。
他の女性にポジティブな感情を抱かせる物を作るという考えは、レイラをワクワクさせます。
レイラは自分の作品が、他の女性に初めて恋に落ちたときと同じ強烈な感情をもたらすことを願っています。
気になったらチェックしてみて!
text 𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨
all imagery courtesy of KOORELOO