ネオ・ディグ・モード vol.37 「ヴィヴェッタ(VIVETTA)」
東京を拠点にフリーランスで海外ブランドのPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、気になる海外ブランドを深堀りする新連載!
私が2023年元日からvol.110まで公開した「ディグ・モード」のリニューアル版です。
vol.37は、ヴィヴェッタ(VIVETTA)!
ロゼ(ROSÉ)が衣装で着ていて、気になったヴィヴェッタ。ロマンチックなデザインが印象的です。
ヴィヴェッタは、デザイナーのヴィヴェッタ・ポンティ(Vivetta Ponti)が2008年に立ち上げた、イタリア発ブランド。
この記事では、デザイナーのパーソナルな側面に着目。影響を受けた本やモットーなど、デザインにつながっているポイントを深掘りしていきます。
フェミニンなビジョンは『ロリータ』から
ヴィヴェッタは自分のブランドを立ち上げる前、ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)で経験を積みました。
その後、自分のやりたいことを見つけるために、3年間の休暇を取得。
当時、ヴィヴェッタはファッションにイライラしていて、休暇中に自分のブランドを設立したいと思うようになりました。
その理由は、自分のビジョンである「フェミニンでレトロ、遊び心がありリッチ」を表現するため。
フェミニンは、ウラジミール・ナボコフ(Vladimir Nabokov)の小説『ロリータ(Lolita)』から来ています。
それは、ヴィヴェッタが人生で最も衝撃を受けた本で、現在もデザインのリファレンスです。
子どもっぽさを失いたくない
ヴィヴェッタにインスピレーションを与えるものは、さまざま。自分が見たものや好きなものから、よくインスピレーションを得ています。
とくにヴィヴェッタを魅了しているのは、インテリア デザイン、古着、映画、児童書です。
コレクションに感じられる、子どもっぽい無邪気さ。それは、ヴィヴェッタ自身が持っているもので、失いたくないものです。
ヴィヴェッタは、ポジティブで楽観的なマインドを保つことを大切にしています。
たとえば、問題よりも解決策に焦点を当てて、自分を犠牲にしないようにすること。
このポジティブさを、コレクションで伝えたいと願っています。
デザインで人々を笑顔に
ヴィヴェッタはデザインを楽しんでおり、自分の服で人々を笑顔にし、気分を良くさせることが大好きです。
ヴィヴェッタにとって、ファッションは「トレンド」ではありません。気に入った服があれば、20年でも着るはずだから。
自分の服を買ってくれた人たちに、いつまでも大切に着てもらい、着ていて気分良くなってほしいと思っています。
気になったらチェックしてみて!