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「75億分の1の物語」 〜山脇信也という人生〜 -SEASON4-


「不登校」
小学3年生の頃には家の事情でほとんど学校に行けなくなっていた。僕が居ない間に"アイツは何をしてるんだ、どこへ行ったんだ"と名前だけが残された幽霊生徒という事で、知らぬ間に学校中で有名になっていた。久しぶりに登校すると、高学年の先輩がクラスに顔を見に来る程だった。それはやがてイジメの対象になっていった。

「無口な少年」
仲間はずれや無視、休み時間に校舎の裏に連れて行かれ殴られ、壁に頭をこすりつけられながら数人に笑われた。本当に心の底から、何の為に学校に行かなければいけないのか、何の為に生きているのかわからなかった。僕は知らぬ間に家でもほとんど喋らない無口な少年になっていた。

「浮気」
小学3年の後半、相変わらず毎日父が酒を飲んで暴れ、母の精神的な病気も酷くなって家族関係はめちゃくちゃだった。そんなある日、母が突然居なくなった。暴力に耐えられなくなった母は僕達兄弟と父を放って家出をしたのだった。

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