「告白」
「発声時頸部ジストニア」
実はこの数ヶ月間"発声時頸部ジストニア"という病に悩まされていた。これが日本一周を中断した原因だった。コブクロの小渕健太郎さんも同じ経験をされている症状で、歌う時に喉の筋肉が硬直して声帯をうまくコントロール出来なくなる。これはスポーツの世界ではイップスと言って、野球選手やプロゴルファーの方達も同じ様な症状で悩んでる人が多い。実は日本一周の中盤の石川県あたりから少しずつ酷くなって、普段話す事や声を出すという事さえも不安でたまらなくなっていた。散々悩んで沢山の人に温かい言葉をもらったが、それに反比例し不安は日に日に増していった。
「投げ銭だけで日本一周という挑戦」
何かを言い訳にして立ち止まったり逃げたりする事はダサいと思っていた。だから絶対に言い訳はしない、そう思っていた。でも自分でも気付かぬうちにこの症状を言い訳に、立ち止まってしまっていた。本当は一気に3ヶ月で日本一周を達成させるつもりだった。でもそれが出来なかった。
ダサい自分もさらけ出すと言ったけど、どこか格好をつけてしまう自分から抜け出せずに居た。そしてそれが一番ダサい事に気付くまで時間がかかってしまった。まだ何も得ていないのに失う事を恐れていた。当然ながら何も成し遂げないと何者にもなれない。1つずつ実行に移せば、失敗も沢山する。でもそれを次に繋げ結果をだす。同じ様に悩んでる人達の先陣を切って恥をかく。そういう気持ちをこの失敗を通して取り戻した。
「再出発」
正直まだ"発声時頸部ジストニア"から抜け出せていない。でも向き合いながらでも少しずつ前に進みたい、そしてそんな自分を克服したい。だから悩みも全て引き連れて再開を決意した。
何かをやると決めたら、絶対に最後までやりきらないと後悔が残るし、何より次の挑戦に繋がらない。中途半端な気持ちで諦めてしまうと、いつまで経っても自分自身は変わらない。それはこの33年という長い月日を生きて自分自身が痛いほど実感している。だから残り12都道府県を必ずやりきり「投げ銭だけで日本一周」という無謀な目標を達成させる決意を改めてここに表明する。そしてこの挑戦を通して出逢い、応援してくれているみんなに心からの感謝を忘れず、これからも自分自身と向き合い弱さと闘いもっともっと様々な挑戦をして、その中で出逢った仲間達と人生を謳歌させたい。