障害年金の取得の仕方が有料なのは悪質じゃない?
これ、販売している私自身もそうだと思っています。
でも、実際問題として本当に精神の障害者年金の取得の仕方を知るのにはお金はすごくかかりました。本当に綺麗事では済まないレベルにかかりました。(少なくとも私のような貧困層には…普通に稼げてる方からすると無料で出せば?くらいの額なのかもしれませんが)
ポイントは2点あります。
・社労士さんは年金の取得に向けた書類の準備や依頼の仕方についてはあまりサポートできない。(万能ではない)
・診断書の作成に応じてくれないor年金の審査に通用しない診断書を作成して来る医師が結構な人数いらっしゃる。
1点ずつ解説させていただきます。
・社労士さんは年金の取得に向けた書類の準備や依頼の仕方についてはあまりサポートできない。(万能ではない)
社労士さんは特に障害者年金を得意と標榜している事務所さんであれば総合的にサポート頂けます。
その中でも特に重要な書類は以下の2つです。
・病歴・就労状況等申立書
こちらは本来自分で作成するもので、生まれてから申請を行う現在までどのように過ごしてきたか。精神的不調はいつから来したか。を年金事務所に報告するための書類です。障害年金の申請が得意な社労士さんであれば30分ほどの電話対応で要点を押さえた書類を作成してくれます。ここは十分なサポートを得られます。
・年金申請用の診断書
こちらは医師に作成を依頼するのですが、病状だけでなく日常の生活をどの程度のレベルで営めているかという普段の診察では会話に上らない点についての記載も依頼しなければなりません。こちらも障害年金がの申請が得意な社労士さんだと日常生活項目のチェックの仕方について、事前に電話でヒアリング頂いた上で医師にこの項目をつけた方が良いと思いますよ〜。という資料までは作成頂けます。
ここまでお読みになると社労士さんってすごくちゃんとサポートしてくれるからこれで十分じゃない!と思われるかと思いますし私も実際そのように思っていますが現実は足りません。
年金申請用の診断書は社労士さんが作成するものではなく、あくまで医師が作成するものだからです。
具体的にどういう事か触れていきます。
社労士さんの参考資料に対して、私(医師)の見立てと違う。と言って申請者本人や家族も含めて到底納得できないようなチェック付け、並びに高いレベルで日常生活が送れている。という旨の説明を本人や家族の認識ともズレていると伝えても、あくまで私(医師)の見立てで診断書は作成するものなので。と決して譲らず、診断書を書けない。と強硬に断られます。
審査に通らないかもしれない内容で良いから診断書を作成して欲しい。
と依頼すると、診断名をパニック障害などといった障害年金の審査の対象ではない病名をわざわざ持ってきたり、健常者の方でもこんなに規則正しく生活できますか?くらいに健康的な日常生活を送ってる内容の書類を寄越してくる医師の方もいらっしゃいます。なんで本人すら違うと言っているのに毎日デパス(睡眠薬)を決まった時間きっかりに服用して床について眠れていると断言できるんでしょう?もちろん診断書作成費用はきっちりかかります。
10,000円程度から15,000円程度の間です。記載項目が多いので不当では無いと思います。
こういったゲートキーパー医師に対し、社労士さんは直接アプローチはできません。
医師に対してこう言った内容伝えてください。というアドバイスは頂けますが伝えるのはあくまで患者本人です。
ただし、強硬に手直しはしない。という医師からのリアクションをお伝えすると社労士から可能であれば転院をと勧められます。紹介状は3割負担で750円ほどかかります。
転院直後に障害者年金用の診断書を作成してくれる医師はほぼいらっしゃいません。半年程度は最低でも通院の必要が出てきます。転院先の医師も強硬に書かないと言ってくる可能性は当然有り得ます。私のケースを簡単に紹介すると過眠から通院の予定をすっぽかしてしまう事が度々あるにも関わらず、服薬により規則正しい生活を送る事ができている。などと書かれたり実家暮らしと社労士さん作成の書類にも記載があるにも関わらず独居と書かれたケースもあり、修正を依頼するともうこれで完成だからと断って来られる医師の方もいらっしゃいます。
医師の方は収入も社会的地位も高いため、
福祉に対して自分たちの税金が高いのは弱者に回ってしまっているからだ。
という信念を持たれている方が、まずまずの数いらっしゃるように私は感じています。(定量的な観点ではもちろん無いですし、理解も善意もある医師の方の方が圧倒的多数である事は疑う余地はありません)
ここでも社労士さんは直接医師とはやり取りしてくれません。
あくまで助言を授けてくれるだけです。
(社労士さんも「社労士に入れ知恵されたと解ると余計に反発心が出る」のを知っていて私から聞いたとは言わないように。と念押しをされます)
まともな診断書を書いてくださる医師の方と出会うのに私は1桁ではない数の転院をしています。また現在は社労士さんが悪いわけでは無かったと解るのですが、その過程で社労士さんの事務所も3回ほど変更しています。着手金は10,000円から20,000円/回 程度です。
6年〜7年ほど審査が下りるまでに時間がかかりました。私の認定は2級の厚生年金なので本来であれば780万円ほど取得できていたであろうものが得られなかったのです。その間も諦めなかったからこそ得られたノウハウは通院費用など含めて、手取り15万の私には目も眩むようなお金を投入してきました。
そして
お金を払わないと解らなかった事が本当に多かったです。
なので、取得の仕方だけは有料コンテンツとさせて頂いています。
本来、精神の障害者年金はプッシュ型も含めてもっともっと簡単にアクセスできて然るべきなのですが現状は強力なゲートキーパーを掻い潜るステージが必要になってくる…この現状が最も悪いと思っています。
1,000円も本当に苦しい方には決して小さくない額である事も解っています。。でも私に下げられるハードルは一旦ここまでです。本当にごめんなさい。
ご理解とご納得頂けた方の手に渡り少しでも早く年金が支給される事を祈っています。
読みにくい長文をお読みいただきありがとうございました。