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お役所仕事の体験談(仮)

とある地方自治体の正職員として働いていたことがあります。
朝は8時頃に登庁しますが、夕方は残業があるので定時に退庁できることは珍しかったです。人手不足で若手にも大量の仕事が割り振られます。研修などありません。残業代はつきませんでした。もともと残業代の予算がそれほど盛られていませんでしたので。選挙事務と業後でしかできないシステムのアップデートと、時間外の確定申告相談だけはつきました。

休日は町の行事に参加することが必須でした。そこで住民の方に面と向かって「役場に勤める奴はダメだ」とおしかりを受けました。役場の職員には休日だろうが係が違おうが何を言ってもいいと思っているようです。休日出勤の手当てはつきませんでしたので、とれるわけもない代休がどんどんたまっていきました。
地域の消防団にも加入することが必須でした。土日や夜間の訓練に参加しました。有事の際には夜間だろうと休みだろうと現場へ向かいます。終われば仕事に戻ります。

議員さんは行政に詳しくないのか、議会でへんてこな質問ばかりしてきます。休みの日にも職員個人の連絡先に担当外の話を延々としてきます。議会での質問と同じで何を言っているのかわからないので、雲をつかむようです。ようやく整頓できて出た結論は「平日に担当職員に聞かないと分からない」です。

隣の地方自治体の職員の人と結婚したら「この町に住まないのに職員として勤めることは住民感情が許さないので辞めてほしい」と言われて辞めました。
辞めて無職になり子どもを連れて散歩していたら、道行くおばあさんに夫の職業を聞かれて「役場?役場はダメだ」と言われ、路線バスが少ないことに苦言を呈されました。役場職員の家族にも何を言ってもいいと思っているようです。

以上、お役所仕事になります。
給与は20代後半で手取り20万円ほどでした。
何を言われてもしがみついていれば良かったのかもしれませんが、当時の私はそこまで強く器用に生きられませんでした。

以上、お役所仕事の体験談(仮)でした。
本当のお話かどうかはご想像にお任せします。

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