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休職、休職。

ひとやすみ、ひとやすみ。のノリと言い聞かせているけど現実はシビアだ。

自分はゴミみたいな存在だと思ってる。
まあいっか。

たぶん休職するな…と思いながら2ヶ月近く頑張ったけれど、やっぱりだめだった。

その時に休職した方が良かった気もするけれど、踏み切れなかったのにも理由がある。

1つは収入。
それなりに貯蓄はあるし傷病手当金も出るが、私は自分で稼いだお金を、自由に使うことが好きだ。
なので少し無収入の間ができて、お金をちまちま使う生活が嫌だと思ってしまった。

2つ目は暇ができるのが嫌だということ。
私は仕事が嫌いだ。嫌いだけれど、仕事がないと暇になる。仕事は人生の暇つぶし。暇がなにより苦手だ。

3つ目、1番大きな理由は休むことで自分の存在価値を否定してしまうような気がしてたから。

私は今年に入って昇格した。
昇格に見合うだけの努力はしてきたし、私が頑張ることで後輩の女性にも期待を持ってもらいたいと思って、少々無理をした。

無理しないでってみんな言うけど、無理しないと認められないじゃんね。本当にそう思う。

自分の居場所を見つけるため、他人から認められるために頑張ってきた。

だけど、ほんのちょっとだけ気が緩んで、お休みした瞬間にもう立ち直れなくなった。

私は期待されているんだと奢っていたけど、多分会社は数字の1が欲しかっただけ。

私が良かったのではなく、0→1にするのに丁度いいのが私だっただけだと気付いた。

メンタルが壊れてからというもの、ほぼ毎日業務は監視され、面談という名目でチクチク小言を言われる。

その度に私は隠れて泣いて、そのうち隠せなくなった。上司のめんどくさそうな顔が忘れられない。

ある日、対外的な打ち合わせがあった時、社外の相手には失礼のないよう、かなり無理をしてニコニコと振る舞った。

その後、上司に「前向きになってよかったよ」と言われた。
張り付いたような笑顔を見て、よくそんなことが言えるなとがっかりした気持ちになった。

ニコニコすればそう捉えられる、私は何も前向きになれていないのに。そう思うと笑いたくなくなり、会議で俯くことが多くなった。

そして今日、その態度を上司に注意された。
「もっと普通に振る舞えないのか。俯いたり、泣きそうな顔をしたり、周りの風紀を乱さないでくれ」と。

風紀…?風紀なのか?というツッコミは湧いたが、その言葉を聞いて、休職を決めた。

苛立ちと諦めと悔しさと色んな気持ちが入り混じって、無言で産業医の元に行き、休職の申請をした。

散々働くことにこだわっていたのに、いざ休むと決めたら足取りは軽かった。

会社を出たところで、気にかけてくれていた他部署の女性とばったり会った。

「明日から休職するんです〜」とヘラヘラ言って見せたら、母のように心配してくれた。

「良いところがたくさんあるんだから、自分の事を嫌いになったらだめだよ。待ってるからね。」と言ってくれて、泣いてしまった。

その人の「無理しないでね」は、嘘偽りない言葉だとすぐにわかって嬉しかった。

会社を出る時にその人に会えたのは、本当にラッキーだった。少し救われた。

明日からは少しゆっくりしようと思う。
転職活動も、勉強も、今はしない。
苦手だけど、暇を持て余そう。

ひとやすみ、ひとやすみ。

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