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博論日記77/365:アテネDay7(帰る準備)
せっかくアテネにいるので村上春樹『スプートニクの恋人』を再読している。てっきり、著者がギリシャに滞在したときに書かれたものだと思っていたけれどそれは誤解で、そのときに書かれたのは『ノルウェイの森』であった。『スプートニクの恋人』はギリシャが舞台になっている箇所がある小説。完全なる誤解。「理解というものは、つねに誤解の総体に過ぎない」と本文で強調されている箇所があって、本当にそうだなと思う(もちろん、この「誤解」は本文の文脈とは全く関係ない)。『雨天炎天』も『遠い太鼓』も好きで読んだのだが、自分の中で時系列に落とし込めていなかった。しかし、1990年前後の状況でギリシャにわたるという行動がどのようなものなのか、デジタル技術が発展した今になってはもう本当によくわからない。
10時にbooking.comで予約したフラットを引き払う→翌日1時にチェックインをして、朝4時に出発する便に乗る——という手はずになっている。ということは、移動時間を除くとしてもまるまる12時間ヒマということになる。しかもwith荷物。
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