遠い昔のこと②
すっかり日が落ちるのも早くなって、金木犀の香りもあまり届かなくなってきました。秋は短い〜小さい秋〜〜寧々ねむいです。
先日遠くに住む祖母からやけに重たいダンボールが届きました。玄関先でいざ開封、重さの正体はお米。ひゃーー新米です、ありがたい。親戚が農家をやっているのでそのお裾分け、ということのよう。これは大きい秋とでも言いましょうか。ん、隙間に何やら箱が。開けてみるとびっくり、艶やかな黄緑色。シャインマスカットです。どひゃーー思わず小躍り。ようこそ我が家へ。見るとみかんも入っています。ありがたい限り。電話にてお礼を伝え、冬のボーナスが入ったらなにか送ろうかなあと考えている私です。
家に果物がある生活は豊かですな。うちには今シャインマスカットとみかんがいますが?というメンタルでちょっと悲しいことも乗り越えられそうです。
ネットで見かけた炭酸水に浸したシャインマスカット(しゅわしゅわになるようです)を仕込んだ後に赤い網に入ったみかんを一つ取り出します。このネット結局何なんだろう。そんなことを思いながら、みかんの頭に親指をぐっと押し込んだ途端、さわやかな香りが一瞬にして鼻をくすぐります。
本日はこちらでタイトル回収、遠い昔のこと②
こたつのあたたかさとストーブのにおい。祖父母の家でテレビを見ながら、みかんを頬張った記憶。昔はやたらとみかんの白い筋をとる事に命をかけていた気がします。みかんの薄皮の中にあるぷちぷちとした食感に、ぐにゃりとした白い筋の歯ごたえが何だか居心地悪くて。もう歳を重ねてからは取ることよりも食べることを優先してしまっている、大人になったもんだな(違う)
なぜか祖母が食べるみかんの方が美味しそうに見えて、1個ちょうだい!と言う私に「はいはい」って言いながら口にみかんを放り込んでくれた祖母でした。健在ですが。隣のみかんはやたらと美味しい、です。
なにか贈り物をいただくと物以上に、その物を準備してくれた時間、何がいいかなと考えてくれた時間が尊いなあと感じます。感謝を忘れずにいたいものです。
どうしよう、すき焼きのお肉とかいいかな?あ、それとも秋刀魚?身が小ぶりなものしかないのかなあ。ちょっとネットを駆使して探してみますか〜
プレゼントをあげられる喜びを噛み締めつつ。明日は思ってもいない休日になったので、朝からお散歩でもしましょうかね。
みなさまと、みなさまの大切な人にも素敵な朝日が昇りますように。おやすみなさい。
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