地球人を好きになった異星人 シン・ウルトラマン(ネタバレなし)
「シン・ウルトラマン」観てきました。しばらくしてもう1度、鑑賞してみましょう。
チラシが1枚くらい欲しかったのだけれど無かったので、昔趣味で撮影したバルタン星人のソフビの写真です。飯島敏宏監督のサイン入り(昨年10月に、亡くなってしまわれた…)。
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55年以上前に初めてウルトラマンに触れたばかりの小さな頃~
ハヤタ隊員「なぜ地球人の生命を奪った」
バルタン星人「生命、生命とは何か? 分からない」
~というやりとりにとても驚異(sense of wonderですよね)を感じて、今でもそれが自分の「ウルトラマン」のイメージなんですが、「シン~」ではそのウルトラマンを描いてくれてました。
バルタン星人と同じくウルトラマンは「異星人」であって、その異星人が「地球人を好きになったので助けてくれた」という物語なんですね。元々、ウルトラマンは。ウルトラセブンも。そこが嬉しかったです。
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反対に閉口したのは、初めの方の(というか最後まで)人間パートであまりにも同じ画が続いた事でしょうか。物語に入り込みづらくなる程だった気がします。実相寺昭雄監督の画リスペクト(無論私もです)なのは分かるのですが、実相寺監督の場合はそもそもの情緒ある映像表現の美しさが飛び抜けておられたので‥。
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ところで飯島敏宏監督のサイン、関東にいた頃に小さなイベント飲み会があって、ゲストの飯島監督にプリントを観ていただいて、サインを頂戴したものです。日付が08年の7月になってますね。飯島監督と、フジアキコ隊員の桜井浩子さんもいらしてました。関東はこういう機会がちょくちょくあって、楽しいですね。
この時すごく幸運な事に、飯島監督から最寄りの駅までタクシーをご一緒していただき(決してこちらからお願いしたのではなく、普通に飯島監督からどこの駅なの? と声をかけて下さいました)。
タクシー内で、上述のバルタン星人のセリフについて伺ってみました。この時確か「ウルトラマンマックス」でバルタン星人が可愛いキャラクターになっていて、あの「異星人」から変わった経緯を聴いてみたかったんです。身勝手なファンの無いものねだりにならないように、絶対に失礼にならないようにと、気を配りながら。
「孫が出来て、孫の顔を見ていたら、バルタン星人もこうなった」と、飯島監督はにこやかに答えてくださいました。
そうか、今のバルタン星人はこれで良いのだ(あの時は、ウルトラマンの方も20億のバルタン星人を皆殺しにしたし 笑)・・と、忘れられない思い出の日になりました。
亡くなられて半年も過ぎてしまいましたが、飯島監督、天国で安らかにお休みください。ありがとうございました。
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それにしても今回の「地球人を好きになったウルトラマン」を観ると、いつか「ウルトラセブン」も期待してしまいますが、テーマ的に被る部分がかなり多そうで難しそう。期待しますけど。