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iOS14.5 ATT / SKAdNetwork 国内モバイルマーケティングの行く末


モバイルマーケターの皆さん こんにちは!アドネットワークnend (ネンド) の「えばんじぇりすととーる」(ごく一部のnendメンバー間で呼ばれている私の名称) です。私の役割は、ひと昔前のモバイル広告では考えられない程進化した、現在のモバイル広告の仕組みを誰にでも分かりやすく伝えることです。

さて、Appleは今週の現地時間4月20日(日本時間21日未明)、ストリーム配信されたApple Eventのほんの少し後に、iOSディベロッパー向けのニュースリリース(冒頭イメージ) を行いました。このリリースには、モバイルマーケティング業界の今後を左右する日付 <現地時間4月26日 (日本時間27日)>が記載されていること。また、その日付以降AppStoreの新しい審査基準として適応され、ユーザーのプライバシー強化に重点を置いたフレームワーク・ATT (AppTrackingTransparency) の概略説明が、Appleからの念押しメッセージと共に書いてあります。

このAppleのニュースリリースとセットで、というか新製品AirTagの英文商品説明ページの結構下にある "Pricing and Availability" 箇所の注釈に書かれた一部分の文章 の中で、AppleはiOS14.5の一般公開日を発表しました。それがこちら "These software (iOS 14.5 / iPadOS 14.5) updates will be available starting next week." (iOS14.5 / iPadOS14.5) ソフトウェアアップデートは来週から開始と記載があります。

軽くおさらいすると、モバイルマーケティング業界を左右するAppStore審査のATT適応が、現地時間26日 (日本時間27日)から開始。そして、みなさんが持っているiPhone, iPadへのiOS14.5 / iPadOS14.5の提供が、来週中に行われるということです。

日本は来週後半からゴールデンウィークの大型連休に突入します。もしAppleが日本から生まれた企業であったとするならば、これほど大きな変革を及ぼす出来事の適応日を、多くの人が休みに入る直前に、あえて選ぶことにはならなかったのではないでしょうか。

私の役割は英語をオリジナルとした様々な海外からのモバイルマーケティング情報や、昨今の複雑化されたモバイル広告の仕組み、はたまた国境を越えてもなお効力を保つ法規や規制(レギュレーション)について誰にでも分かりやすく説明することです。

この記事発信を通して目指していることは、正誤の見分けがつきづらい情報が氾濫する今、偏った見方や解釈のないオリジナルから発信される正しい知識の共有を行い、業界内でのフェアで健全化された競争の促進をすることです。

大きな目標は一人でも多くの人に興味を持ってもらい、モバイルマーケティング業界が情熱あふれる優秀な人材の集まる場所になることです。良質な記事を発信することで、この目標に少しでも近づけるきっかけが作れたら良いなと思っています。

冒頭タイトル記載のiOS14.5関連のプライバシー強化においてAppleが用意した仕様と姿勢、それを取り巻くnendを含むプレイヤーのモバイルマーケティング手法について、1週間に数本の記事ペースで、主要トピックを複数回に分けて書いていこうと思っています。現段階で予定している記事トピックは、

■ ATTオプトイン(リジェクトのケース例、平均オプトイン率、向上策)
■ATTTrackingManager.AuthorizationStatus
■SKAdNetworkの概要 (関連プレイヤー、Appleから来るポストバック説明)
■registerAppForAdNetworkAttribution()
■updateConversionValue() / ConversionValueマッピング
■Privacy Threshold 
■web-app/app-web

iOS14.5~の環境下で、Appleがユーザーのプライバシー保護を重視して用意した仕組みや仕様のほぼ全てが英語表記のため、上記トピックの多くが英語になってしまいます。しかし、記事内では日本語でなるべく分かりやすく、掘り下げた説明を心掛けていきたいと思います。

良く社内で笑い話に上がりますが、とにかくモバイルマーケティング業界は横文字、英語由来のカタカナを多用します。誰にでも分かりやすくしたいと思うので、英語やカタカナをなるべく少なめに、できる限り誤字脱字のない適切な漢字を織り交ぜた日本語で、みなさんにたくさんの有益な記事を届けていきたいです。

もし業界内で正しい知識を広めたい、国内業界全体のレベルアップを図りたいと少しでも感じてもらえるようでしたら、Twitter, Facebook, Line等のSNSツールで記事シェアしてもらえると嬉しいです。それでは、次は26日以降AppStore審査で適応になるATTオプトインについて書いていきましょう。