おすすめの漫画 11選
21歳の女子大生が過去を振り返り、青春時代を共にしてきた漫画を紹介しつつおすすめする。
1、七色いんこ(手塚治虫)
表紙が独特だから手に取りにくいかもしれないけれど、短編だから読みやすいし、それぞれの話が有名な戯曲をモチーフにしているから勉強にもなる。シリーズの最終巻で全てが繋がって私は泣いてしまった。あまりメジャーではない手塚作品だけど、ダントツで好き。恋愛ストーリーが好きな人にもおすすめできる。
2、ブラック・ジャック(手塚治虫)
特筆するまでもなく、全ての人に読んでもらいたい名作。天才外科医であるブラックジャックとドクターキリコ、どちらの言い分もわかるから考えさせられることが多い。短編になっているから1巻から読まなくても大丈夫!内容全て覚えていても読み直したくなるからおすすめ。アニメより断然漫画派。
3、ミッドナイト(手塚治虫)
手塚治虫続きだけど、これも短編でタクシードライバーが主人公の話。ミステリー、怪談、恋愛、色々なストーリーが含まれていて楽しい。上に挙げた手塚作品の主人公と同様に共通しているのは、愛した女性との悲しい過去があること。その憂いに惹かれちゃうんだよなあ。思春期にはかなり響いた。
4、Monster(浦沢直樹)
人間の狂気に戦慄する作品。私がトルコや東欧に興味を持ちきっかけにもなった。読みだすと止まらないが、一度読んだだけでは十分に理解できたとは言えないのが浦沢作品の特徴(特に政治が関係するもの)。猟奇的な内容やサスペンスが好きな人には特におすすめ。読み終わった後に『もうひとつのMONSTER』を読むと一層この作品が面白くなる。
5、BILLY BAT(浦沢直樹)
同時に紹介したいのは『BILLY BAT』これはガチでムズい。第二次世界大戦後から現代にかけての歴史改竄ミステリーと時代シャッフルが同時に描かれる。これを書いていてこんがらがらないのが凄い。息抜きに読むにはちょっと頭を使うけど、ハマる作品。
6、CIPHER(成田美名子)
一気に世界観変わって恋愛漫画。80年代に、日本人の女の子がニューヨークで様々な経験を積みながら、恋愛をするストーリー。現代作品に劣らない名作、むしろ現代を凌駕する。これを読んで素敵な男と子たちと出会いたいって思っちゃうのは不可避。同時に紹介したいのは、同著『エイリアン通り』どちらの作品を読んでも、外国の美形に出会える。
7、無限の住人(沙村広明)
江戸が舞台の不死身の武士の話。かなり面白くてハマる。私はとにかくイラストが好き。特に苦悶の表情とか、グロい描写に痺れる。アニメと映画化されたけど、やっぱり漫画が一番いいね。剣士の話でいえば、『バカボンド』もおすすめ。これは2015年から休載していて完結してないんですけどね、、。
8、カムイ外伝(白土三平)
『カムイ伝』の中の登場人物、カムイ(抜忍)に焦点が当てられた話。負けを知らないカムイの孤独な終わりなき旅が悲哀を感じさせる。『カムイ伝』も同時に読むと江戸時代の勉強にもなる。ただ、『カムイ外伝』を読むと、本編でカムイがあんまり出てこなくて寂しくなるので注意。
9、吉祥寺だけが住みたい街ですか?(マキヒロチ)
この作品の聖地巡礼のために、高校時代一人で東京を巡ったってぐらい好きな作品。吉祥寺のちょっと変わった不動産屋が、東京のニッチな街を紹介していく。住宅や建築、間取り、街並みが好きな人にはもってこいで、この不動産屋が実際に存在していて欲しくなると思う。同著『いつかティファニーで朝食を』もおすすめ。
10、アレンとドラン(麻生みこと)
恋愛に慣れないぼっち上等の文系大学生リンダによる恋愛ストーリー。この作品の主人公と性格が似すぎていて、親近感と共感性羞恥を同時に感じてしまった作品。キラキラしていない等身大の女子大生っていうのがツボ。麻生みこと作品は間違いがない。同著『路地恋花』は、実際に存在する京都の土地が舞台となっており、京都人の恋愛を垣間見れる。
11、オールドファッションカップケーキ(佐岸左岸)
系統変わるが、これはBL作品。上司と部下の関係であるサラリーマンの男性2人が、徐々に惹かれあっていく純愛ストーリー。そもそもイラストが綺麗で、エグい描写が全くないから、BL初心者にも手に取ってもらいやすい作品。癒されたい時、美しい世界に浸りたい時にはぜひ。
以上が、私と青春を共にした漫画たちである。もちろん、紹介しきれないものも多くあるが、とりあえず自分的に王道の作品を紹介してみた。ここまで読んでくださった皆さんの興味を惹く作品があれば良いなと思う。ぜひ手に取ってそれぞれの世界観に浸ってほしい。
もし、おすすめの漫画があればコメントしていただけると幸いである。