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なぜ格差が拡大するのか?


格差社会の構造を説明してやる!


資産の格差、モテ格差。
世の中は格差で溢れている。ここでは1つの解釈として聞いてほしい。
「マタイ性」≒「自己強化的累積現象」というものがある。例えば研究の業績に関して、いったん成功した研究者は補助金や良い研究設備が与えられるためさらに良い結果を出していく傾向が確認されている。つまり、学者デビュー初期にたまたま功績を上げるとその後はずっと有利という事になる。

資本主義も似た構造をしているので格差が拡大する。ピケティの言葉を借りるとr>gとなるし、ロバートキヨサキ氏の言葉で説明するとESBIのうち富を増やせる身分はBIのみなのだ。具体例で語ろう。たまたまでもビジネスが当たったとする。そうすると社会的信用が獲得できるため、銀行から低金利で調達しそれを運用することで富を一気に拡大することが出来るのだ。不動産投資等は「長期・低金利で借りられたら勝ったも同然」の世界なのでこれが顕著だ。現在、イールドギャップ(投資利回りと長期金利との差。不動産投資では借入金の金利と投資物件の利回りの差)は4%程度はある。10億円借りられたらその瞬間から年4,000万円の不労所得なのだ。だから中小企業の経営者等は全力で借金をしているのだ(節税などの効果もある)。ちなみに、銀行は貸し出しを行う際に「返済できるか怪しそうな人」には高金利を設定し、「返済が問題なさそうな人」には低金利を設定する。これは貴方が自分が友達にお金を貸す時のことを考えると分かりやすいだろう。東大卒弁護士のA君、中卒ニートのB君。この2人から利子3%で1万円貸してくれと頼まれ、片方しか選べないのなら普通はA君を選ぶはずだ。返済が滞る可能性が低そうだからだ。この場合B君は交渉として「金利を10%にするから貸してほしい」等、金利を余分に払うから貸してほしいと言い出すだろう。こうなると少し迷う人もいるのではないだろうか。このように「信頼のある人ほど金利が低くなる」「信頼のない人ほど金利が高くなる」のが資本主義の格差拡大メカニズムの一端となっているのだ。実際、イーロン・マスク級の大物は銀行からの信頼が厚いので殆ど0%の金利で資金を調達できているそうだ。それを米国債などで無難に運用するだけで年3-4%くらいのリターンが得られる。まさに錬金術だ。一方で社会的信用のない人は高利貸しから借りるしかない。クレジットカードのリボルビング払いや消費者金融は年15%程度の金利を設定している。

モテに関しても明らかに格差がある。上位2割の男性が女性全体の8割から好かれているというのは残酷な真実だ。「彼女がいる男がモテる」「既婚男がモテる」というのは、(そもそもモテるから彼女や配偶者がいるのだが)セックスパートナーがいるオスは「余裕があり魅力的に見えるから」というのもあるだろう。必死そうなオスと、余裕そうなオス。明らかに後者がモテるのだ。そうなると、余裕のあるモテるオスは他のメスにもモテ、それが良いスパイラルになっていく。
ハイソサエティに富や権力が集まる構造も同じだろう。現代は情報化社会・知識社会なので、情報格差が他のあらゆる格差に結びつくのだ。例えば東大卒弁護士、彼の友人は医者や官僚や経営者・投資家だらけだろう。非常に価値の高い情報を持っている。みんな時給1万円クラスなのだが、飲み会で集まる時はオフなので、普段の仕事で得た知識を0円で交換しあっている。強い人達がさらに強い情報を手にしてラクラク勝利するのだ。このように、ハイソサエティはお互いの「超高時給のコンサルティング」を飲み会で「無意識」のうちに「無料」で交換しあっているのだ。

このような残酷な構造を理解していると、少し成功しても調子に乗らず誰かほかの人を助けた方が得だと気が付くだろう。複数人を助けておけば仮に自分の信用が失墜した時にも、昔助けた現成功者が助けてくれるからだ。その人が保証人になってくれれば簡単に信用が獲得できるので、再スタートが切りやすいだろう。

情けは人の為ならず
そういうことだ

また、格差の底辺になってしまった人は生活保護をとると良いと思う。生活保護で貯められないのは「金融資本」のみ。「社会資本(≒人脈)」と「人的資本(≒スキル)」は貯め放題だ。例えば生活保護をとりながら司法試験に合格したら人的資本はMaxになる。予備校で出会った合格者の友達との一生の絆は社会資本として蓄積される。それらを利用すれば金融資本は後に余裕で獲得可能なのだ。焦らず準備しよう。

◆格差問題についてお勧めの書籍



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