死神は、あなたを2度埋める。

本編はこちら。


裏設定は以下になります。

死神の彼の本当のポリシーは、対象者の絶望した表情を見る事です。それがどんな形であれ、対象者の望みを叶えるということを建前に優しさをうまく利用します。今回聞き手であるあなたが望んだ…半ば死神がそう仕向けたようなものではありますが、知らない世界で死神に「お迎え」されるだなんてごめんだ、と望ませました。
それは、裏を返せば、聞き手であるあなたがずっと怯えていた、ストーカーと化した元カレに殺されてしまうという寿命の迎え方を選択させた、ということです。

あなたはずっと怯えていました。死神が言っていたように、元カレは犯罪性の高い異常なまでの執着心。でも、死神はあなたの死因となるそれに、目を向けます。

あなたの不安定な心を優しさで釣り、最悪な最期を迎えたその時の表情が見たい。と。

死神の目論見通り、あなたは死神に敷かれたレールの上を歩きます。耳かきをしている間、死神は笑いたくて笑いたくて仕方がなかったことでしょう。耳かきをされることで、完全に安堵するまでとは行かないものの、少しずつ緊張が解けていき、少しだけだけれど身を任せて安心している様子は、死神の期待をどんどん膨らませる要因でしかありませんでした。

ストーカーに命を奪われ埋められて、挙句の果て、死神に魂を喰われ、体内へと取り込まれる…。
あなたは2度と、輪廻転生の輪に絡まることは叶わず、何にも生まれ変わることはできません。

あなたは、ずっと、やみのなか。

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