眠たがり。の裏設定置き場

初めまして。眠たがり。と申します。 pixivにて、シチュエーション台本を投稿しています。 こちらには、投稿したお話の裏設定を投稿していこうと思っています。 Twitterの方だと埋もれてしまうので…。 どうせなら見て頂きたいなぁと思うので、宜しければご覧下さいませ。

眠たがり。の裏設定置き場

初めまして。眠たがり。と申します。 pixivにて、シチュエーション台本を投稿しています。 こちらには、投稿したお話の裏設定を投稿していこうと思っています。 Twitterの方だと埋もれてしまうので…。 どうせなら見て頂きたいなぁと思うので、宜しければご覧下さいませ。

最近の記事

ガラの悪い神父さんは、結構優しい。

本編はこちら。 裏設定は以下になります。  この神父は、口調も荒くれていて、煙草も吸えば、さぼりもするけれど、かなり面倒見のいい人です。確かに風貌はどこの不良か?という見た目をしていますが、外見だけで人を推し量るなど、容易にできる事ではありません。人は大人になれば、どんな見た目の人がどんな人かというある種経験則のようなものが育ち、危険を回避して警戒してしまうことが大半です。反対に子供は純粋でそんな経験則がないからこそ、相手の本質を素直に受け取ろうとします。  そして公園

    • ちびっこエルフは傷付いた人間を癒したい。

      本編はこちら。 裏設定は以下になります。  エルフの彼女が幼い頃、転んだ痛さにしくしくと泣いていたところを人間に助けられます。人間は彼女に対して「怖がらないでほしい、手当てをしてあげたい」と優しく語り掛け、そっと傷口の手当てをしました。  彼女は人間が怖いものと聞いていたけれど、優しさは人間もエルフも変わらないのだなと幼いながらに感じ、以来、人間に興味を持つようになります。  大人になったある日、幼い日のあの頃の自分のような人間を見かけました。しゃがみ込んで声を掛けれ

      • 湖畔に住む精霊のあなたは、蓄積していく毒を知らない。

        本編はこちら。 裏設定は、以下になります。   この妖の彼は、清浄な気を放つあなたに一目惚れします。しかしながら、彼は穢れた側の妖。精霊であり清浄な気を放つあなたとは真反対の存在で、普通であれば一緒に居られません。だから彼は考えました。  彼の棲む瘴気溢れるその穢れた気を、あなたに少しずつ流し込むことを。  自分が過度に近付けば、あなたという存在が自分に染まる前に搔き消えてしまうのを知っていた彼は、壊さぬように、しかし確実にこちら側へと引き込む準備をします。少しずつ、湖

        • 晴るる日の、君の瞳。

          本編はこちら。 裏設定は、以下になります。 あなたが出先で見かけた土産物店。 雰囲気の良いお店で、ふらりと立ち寄ってみれば、そこにあったのは着物に関連するものを置いてあるお店でした。 狐の彼は、和装。 土産物を見ながら思い浮かぶのは、さらりと着物を着こなす彼の姿です。 あまり着物に詳しくないあなたでしたが、ふと目につくものがありました。 それが、羽織紐です。 彼の目は陽の光に当たるとキラキラと輝く綺麗な瞳。人間では無いからなのか、単に自分が好きだからなのか…それはわか

          君とのこれから先を、はんぶんこ。

          本編はこちら。 裏設定は以下になります。  あなたの弟という存在にも近い、歳があまり変わらない弟子である彼は、とある修練中に魔物に襲われます。魔法を試し打ちするには良い場所での修練だったはずですが、到底彼には倒せないような魔物が出現しました。  魔物の爪の一振りは彼の腹部を貫き、あなたが駆け付けた時にはもう、虫の息でした。手から命が零れ落ちるような感覚がし、必死に考えて思いついたのは、禁忌とも呼べる魔法。それが、自分の残りの寿命を任意の期間・任意の相手に、全ての魔力と共に

          君とのこれから先を、はんぶんこ。

          あなたが大切にしている時計は、どうやら壊れてしまったようです。

          本編はこちら。 裏設定は以下になります。  時計店の店主は、あなたの住む時計塔の守り人です。そしてあなたが持っていた時計は、時計塔の守り人にしか分からない刻印があり、それを見てあなたが不思議な体験をしたのではないかと問うたのです。  この時計店の店主は少し変わった人です。普通は、時計塔に人を踏み入らせるのは、どの世界の時計塔の守り人もしないこと…。それを、時計に関して修理をしたり、唯一無二の時計を欲しいと思った人に店を視認させたりというのは、中々にリスクの高いものだからで

          あなたが大切にしている時計は、どうやら壊れてしまったようです。

          うつし世かくり世、狭間の喫茶店へようこそ。

          本編はこちら。 以下、裏設定になります。 可愛らしい猫の肉球があしらわれた、喫茶店の看板。本来、この看板は人には読むことが出来ず、喫茶店だということを認識できた聞き手のあなたは、そこで既に半妖だということを示しています。 この喫茶店には、店主の猫又の彼が言っていたように妖たちの憩いの場。普段は賑わっていますが、見慣れぬ客…というより、パッと見は人間に見えてしまうあなたを警戒して、しょんぼりしながら帰っていったとか、いないとか。 猫又の彼は、ほわほわした雰囲気とは裏腹に

          うつし世かくり世、狭間の喫茶店へようこそ。

          勇者であるあなたを玩具にしたい魔物くんは、楽しそうにあなたを堕とす。

          本編はこちら。 以下、裏設定になります。 魔物の彼の言う通り、勇者であるあなたの噂を耳にして「どんな子なんだろう、気になるなぁ」と子供のように無邪気にわくわくします。噂が彼に届く度、 …気になるな やっぱり会ってみたいな 会って…僕の玩具にしたいな…。 そうだ。あの子からすべてを奪おう。 と思うようになります。 そんなことを思い始めた頃、周りの低級な魔物たちがざわついていることに気が付きました。たまたま耳に届いたのは「あの子が来る、それも僕を倒しに」という内容。彼にと

          勇者であるあなたを玩具にしたい魔物くんは、楽しそうにあなたを堕とす。

          海を見つめる絵の中の彼は、心に移り変わりゆく青を湛えて

          本編はこちら。 裏設定は以下になります。 この絵を描いた人物は、ずっと深い悲しみを抱えていました。それを絵の中の彼だけが分かっており、彼もまた、悲しみを抱えています。それは、絵と現実という隔たりに。自分だけがこの絵を描いた人物の心の内が分かるのに、素敵な海を描いてくれるのに、何もできないというもどかしさに。きっと絵の中の自分の表情が悲しくなってしまったのは、描き手の心の内だけではなく、絵の中の自分の感情が生まれ落ちたせいかもしれない、と。  絵が世に出て暫くして、迎え

          海を見つめる絵の中の彼は、心に移り変わりゆく青を湛えて

          死神は、あなたを2度埋める。

          本編はこちら。 裏設定は以下になります。 死神の彼の本当のポリシーは、対象者の絶望した表情を見る事です。それがどんな形であれ、対象者の望みを叶えるということを建前に優しさをうまく利用します。今回聞き手であるあなたが望んだ…半ば死神がそう仕向けたようなものではありますが、知らない世界で死神に「お迎え」されるだなんてごめんだ、と望ませました。 それは、裏を返せば、聞き手であるあなたがずっと怯えていた、ストーカーと化した元カレに殺されてしまうという寿命の迎え方を選択させた、とい

          死神は、あなたを2度埋める。

          通り雨に、君を望む。

          本編はこちら。 裏設定は以下になります。 この狐は神ではなく、妖怪の類です。神でもなんでもありませんでしたが、たまたま神社で休息をとっていたところ、神社が栄えていたころに参拝に来た人間が「神社のお堂でお狐様が寝ている…」と見紛え、油揚げをお供えしてくれるようになりました。 食料に困らない、おいしい!と当時は嬉々としていましたが、もらってばかりで与えることをしていないことに少々申し訳なさを覚え、人間の願いを聞き、叶えられることはこっそりと叶えていました。叶えられない願いの

          私の大切な友人である彼は、これからもずっと、イッショ。

          本編はこちら。 裏設定は以下になります。 あなたは、この彼と会う前までは、普通に他にも友人がいました。 他のクラスメイトとなんら変わったところの無い、普通の女の子です。 彼と出会ってから、その様相は一変します。 誰もあなたに、近づかなくなるのです。 「あの子、いつも一人で喋っていて…気味が悪い」と。 学校での怖い噂は、在学中に小耳に挟むもの。あなたもその例に漏れず、七不思議なるものを聞いて覚えていた話がありました。 それは、保健室には寂しがり屋な幽霊がいる。というもので

          私の大切な友人である彼は、これからもずっと、イッショ。

          無気力メイドは、フルコースでご主人様を癒したい。

          本編はこちら。 裏設定は以下になります。 このメイドの彼女は、いつも面倒くさそうに仕事をしますが、実は聞き手である主を心から慕っています。出自の分からない自分は定職に就くことが出来ず、様々なところを転々としていました。 そんなときたまたま働いていた喫茶店で、主であるあなたが彼女に、うちのメイドとしてどうかと持ち掛けて引き取ります。社会のマナーも何も分からないところを一から聞き手が教えてくれ、今ではどこの屋敷に行っても恥ずかしくないほどまで成長しました。 ただしそれは

          無気力メイドは、フルコースでご主人様を癒したい。

          天才剣士とお転婆姫は

          本編はこちら。 裏設定は以下になります。   この剣士の彼は幼い頃、城近くの森に読書をするにはちょうど良い場所を見つけます。   いつものように森へ立ち入り、本をのんびり読んでいたところ、話しかけられます。   真っ白なワンピースを来たその子は、屈託のない笑顔で彼へと問いかけました。   彼は、平民の出にしては随分上質な布を使った衣服だと心の中で思いますが、相手の出自に全く興味が湧かなかったので、特に態度を変えることも無く、自分の好きなことをします。   それ

          夏の香りは、癒しと共に。

          本編はこちら。 以下、裏設定になります。   話し手の彼は絶対に明かさないが、この川の守り神。パッと見普通の人であり、この川に訪れる人に危険がないように見守っている。ただ、多分次会った時にはボロが出そうなくらいには嘘をつくのが下手。そう遠くない未来できっと聞き手に見抜かれる。     聞き手がこの川が好き、ここがいいといった時に妙に照れていたのは、川の守り神である彼にとって川を褒められるということは、人間にとってみれば容姿や性格を褒められているようなもの。だから嬉

          夏の香りは、癒しと共に。

          落ちこぼれの召喚士は、独りを貫く人狼と。

          本編はこちら。 以下、裏設定になります。  この人狼は、小さい頃に人間と共に暮らしていた。森の中に幼くして捨てられていた人狼の彼を拾ってくれたのが、その人間だった。その人間は心優しく、人の言葉を話せぬ人狼の彼に沢山のことを教えてくれた。しかし、人狼は人間からしてみれば忌まわしき存在。人狼と共にいた人間は淘汰され、人の言葉を覚えきらないうちに、引き離されてしまう。  普通はそんなことをした人間を恨むはずだが、人狼の彼と共にいた人間は常々、誰かを恨み、憎んではならないと人狼に

          落ちこぼれの召喚士は、独りを貫く人狼と。