ウルトラマンZ 第3話感想(プラスおまけ)
ウルトラマンZ第3話もなかなかの面白さでした。
というわけで前回に引き続き、今回も感想を書いてみようと思います。
なお、いつものとおり、現時点では第3話をYoutube公式チャンネルで見られます。
まだ未見の人は、以下の文章を読む前に見ちゃって下さい!
【以下、ネタバレありの感想。オマケとして花粉症対策情報も!】
第3話「生中継! 怪獣輸送大作戦」感想
さて、感想を書くとは言ったものの、今回は(も?)コメディ調の回。こういう回の面白さをうまく感想文としてすくい取るのって難しいんですよね。
だから、あんまり大したことは書けないかも。
前回の感想で、「STORAGE」の描写を大学の緩いサークルノリみたいと書いたけど、ちょっと違っていたかも。
むしろ、サラリーマンものコメディドラマのスチャラカ(死語?)なノリを狙っているのかもしれません。
というわけで、今回は胃痛に悩みながら予算取りに四苦八苦する上官(クリヤマ長官)の苦労が裏のテーマとなっています。
(お子様に「予算会議をどう乗りきるか」なんてサラリーマンもののノリが分かるか、ちょっと見てて心配になりましたが。あんまり分からないなりに、あのコメディ調の演技で笑ったりするのかもしれない。ここはいわゆる「幼児センパイ」方のご意見をお聞きするよりほかありません。)
対ギガス戦
さて、冒頭、セブンガーが相手にするのはギガス。なかなか渋いところをついて来ました。
(今回のギガスとゴモラ、次回は予告を見る限りテレスドンと、Zの登場怪獣はほとんど昭和ウルトラのものですね。それも初代ウルトラマンの登場怪獣が圧倒的に多い。このシリーズはそういう路線でいくのかな。)
ギガスが初代ウルトラマンの怪獣なのは覚えていたけど、イマイチ記憶に薄く。
調べてみたら第25話「怪彗星ツイフオン」の怪獣。そうそう、この回はなんと怪獣3匹が一挙登場の大サービス回で、語られるのはレッドキングやドラコの方が多いから、ギガスはイマイチ影が薄くなってしまうのでした(^_^;)。
【2020/7/7追記。なんとこの回が無料公式配信となりました! 下の方でご紹介します。】
ちなみにこの回がなぜこんな大サービスだったかというと、なんとこの回、本放送は元旦だったのですと!
しかし、改めてみるとギガスもなかなか魅力的な怪獣。
そのギガスをセブンガーは新兵器「硬芯鉄拳弾」で倒します。
これは「Z」つながりでマジンガーZのロケットパンチへのオマージュっぽいですね。
……と言って、何のことだかわからない若い方のために。
その昔「マジンガーZ」という超人気ロボットアニメがあって、そのヒーローロボであるマジンガーZの必殺技の一つが「ロケットパンチ」だったのです。
OPを見ればどんな技か一目瞭然なので、興味があったら、下の公式動画からOP部分だけでもどうぞ。
「飛ばせ鉄拳、ロケットパンチ!」
(埋め込みが禁止されているのか、うまく貼り付けられないので、URLのリンクとして掲げておきます。)
https://www.youtube.com/watch?v=opt3S11yaQg
(さらに余談ですが、このOPを詳しく分析するシーンが島本和彦の漫画「アオイホノオ」にあって、結構勉強になったりします。)
対ゴモラ戦
相変わらず特撮にいい絵がいろいろあります。
実は初代ウルトラマン「怪獣殿下」の回を最後に見たのはすごく昔のことで、あまり良く覚えていません。
今回はウルトラマン80のゴモラIIの能力(ビーム)も混じっていた気がするけど、その辺りもうろ覚えです。
トンネル工事が休工になったことをボヤく作業員のおじさん二人。こういうシーンって実は重要で、こういう場面がちゃんと描かれていると物語世界にリアルな手触りが生まれるんですね。その点で、このシーンはなかなかいい感じだと思います。
初代ウルトラマンのゴモラ回はジョンスン島から大阪万博(!)への輸送作戦(のはずが目覚めて六甲山に落下)だったけど、今回は日本の五甲山(?)から北太平洋のスフラン島(※)へ輸送するという作戦。
スフランとかスフラン島とかいうのもウルトラシリーズ的にいろいろ曰くのある地名ですが、自分が詳しくない範囲なのでスルーします。
(※)劇中では「シュフラン島」と言っているようにも聞こえますが、ウルトラ世界的にはスフラン島が正しいだろうと思うのでこの部分修正しました。英語字幕だと island of Suflan 。
セブンガーの電源確保にてんてこ舞いの裏方の皆さんの絵とかいいですね。
ゴモラが目覚める効果音(?)はちょっと遊び心。
ナンテコッタな隊長さんは、気の毒ながらいい感じにコメディタッチ。
ゴモラが目覚めた理由が花粉症(?)というのは今っぽいです。冒頭のハルキの花粉症設定がこんなふうにつながるとは。私自身、花粉症持ちなのでまったく他人事ではありません。
Zの謎空間内には花粉が飛んでないというのもうらやま面白い設定です。
きっと脚本の人はさぞ花粉症に悩まされたのでしょう。
今回登場の「地球防衛軍アメリカ本部事務次長」(なんともシブい役職名)ほか、海外のエラいさんたちが、どうも日本のロボットアニメやウルトラシリーズ(?)の隠れファンであるらしい、というのも今風の設定ですね。それが伏線にもなっています。
会議室シーン、出席者にはセブンガーの資料が渡されているのが見て取れますね。
最初のうち「こういうのコスパ的にどうなのよ」と冷淡な事務次長さんたち。ですが、いざセブンガーを目の当たりにすると、フフンと乙に澄ましつつも内心の感銘を完全には隠せない様子。
その後のゴモラ相手のバトルでは、善戦するセブンガーに皆さん大興奮(笑)。
必殺技カブキ・アタック(誤解)も、まぁ微笑ましいかな。
細かいツッコミをすると、ゴモラが目覚めてすぐ破壊したビルは被害甚大ですが……きっと輸送経路上のビルからは人は待避させていたのだと考えることにしましょう。
現実の不発弾処理とかでも、半径何百メートル以内からは退避とかするみたいですし。
あれこれあってZが新形態になるや第2ラウンドのゴングがなったりと、ここでも貫かれるコメディ調。
最後のオチも、人類に花をもたせてくれるなかなか後味の良いものでした。
余談ながら。ウルトラマンの新形態は、なんだかレッドマンっぽく見えてしまうのですが、このデザインは平成ウルトラとかの文脈から来ているのかな?
……おっと、これも念のため書き添えますと、「レッドマン」も円谷プロ制作の巨大ヒーロー特撮モノです(※)。子供向け番組の1コーナーとして制作された関係で一話一話はたいへん短いですが、主役のレッドマンはマニアから「赤い通り魔」などというステキな異名を奉られている(ある意味)大人気のヒーローです(^_^;)。
ちょうど都合よくゴモラ登場回が公式で公開されていますので……!
(※)等身大ヒーローの誤りではと思われる方もいるかもしれませんが、レッドマンの身長は42mという設定です。
元ネタの動画
【この項は2020/7/7加筆したものです。】
今回も元ネタ回の公式Youtube配信がありました! こういうファンサービスは嬉しいですね。
期間限定と思われますので、未見の方は今のうちにぜひどうぞ!
『ウルトラマン』第25話 「怪彗星ツイフォン」
……ギガス登場回。
先にご紹介したブログにもあるとおり、サブタイトルの表記はフィルム上は「ツイフオン」ですが、ここは動画名にあわせ「ツイフォン」としておきます。
さらに言うと、冒頭のナレーションの発音は「ツィーフォン」っぽい。
ゴモラ登場回も配信してくれると嬉しいなぁ(ぼそっ)。いや、「レッドマン」での登場回をすでに配信済みでしょと言われたらそれまでなんですが(^_^;)。
オマケ:花粉症対策について(結構真面目な情報提供)
以下は全くのオマケです。けど、自分で言うのもなんだけど、それなりにしっかりしたものだと思いますよ。
ハルキのように花粉症に苦しむ人は、騙された思って読んでみてください。
さて、専門家でもない者が医療系の情報を書くのは一般的に言って全く推奨されないことです。が、筆者はとある事情から医療系の人に囲まれ、そっち系の資料もいっぱいという環境に身を置いたことがありまして。
「門前の小僧」の立場でも、これぐらいの情報提供は問題ないだろうという範囲に絞って書くことにします。
で、のっけから結論めいたことを書くと。
花粉症に悩んでいる人はまずしっかり医者に掛かりましょう。
そして医師にこう言いましょう。
点鼻薬としてナゾネックスのジェネリック。
錠剤としてビラノア。
この組み合わせが良いと噂で聞いたので、一度試してみたいと思うのですが、どうでしょうか。
……と。
【医師に自分から薬の希望なんか言えるものかという人もいるでしょうけど、そういうのはもう古いです。逆に言うと、そういった要望に全く耳を傾けないような医師はさっさと切ったほうが良いです。
もちろん、希望を聞いた上で、しっかりした理由を持って別の治療方針を提示してくれるようなお医者さんは問題ありませんよ。】
花粉症の薬は日進月歩ですが、2020年時点では上記のナゾネックスとビラノアの組み合わせが一番オーソドックスな基本ラインかなと。
なので、まずはこれを医師に提案して、意見を聞いてみてはということです。
既にその組み合わせは試した! なのにさっぱり効かないんだよ(;_;)という方は……ごめんなさい、ちょっとお力にはなれなさそうです。お医者さんとよく相談してください。
あと、医者なんかには行かず、その辺のドラッグストアで買える薬でなんとかならないか、とお考えの人もいるでしょう。
実のところ、ある程度はなんとかなるんですが……
私が直に立ち会ってアドバイスできるのでない限り、そういう方向の情報提供はしないつもりです。
なにとぞ悪しからず。
ただ一つだけ、重要なことを書いておきます。
詳しくない人は花粉症薬としてまず錠剤をイメージするようですが、今日の花粉症対策ではむしろ点鼻薬に重きを置くのです。
ところが、ドラッグストアに普通においてある点鼻薬の多くは花粉症治療には向かず、むしろ中長期的には悪化させる可能性があるものです(言うまでもなく、ちゃんと有効なものもありますが)。
なので、しっかりした薬剤知識が無い人はドラッグストアの点鼻薬には気楽に手を出さないようにしてください。
その点、医師に薬を処方してもらえば、そういう落とし穴を回避できるのはもちろん、最新のよく効く薬を使え、健康保険だって効くのですから。
花粉症で本気に苦しんでいるという人は、よほどの理由がない限り医師にかかるようオススメします。
そして繰り返しですが、初めてならまずは「ナゾネックスのジェネリックとビラノアを試したい」と打診してみましょう。
少なくとも私に関し(結構ひどい症状だったんですけど)この組み合わせは著効し、今ではとても楽に花粉症シーズンを乗り切れるようになっています。