好きな小説②ハンニバル


ハンニバル~トマス・ハリス


「羊たちの沈黙」(1991)
見たのは何才だったのか……中学生か高校生だったと思います。
当時ものすごい衝撃を全世界に与え、日本でもその影響はものすごかったと記憶しています。
金曜ロードショーでも何度も観ました。
今は放送出来ないのかなぁ?そう考えるとつまらない世の中になったなぁと思いますが、今はネットでいくらでも配信されているからわざわざレンタルに出なくてもいつでも見れちゃう世の中なので、それはそれで楽なのかな?
けれど、思いもかけずに、そういう名作に出会えるチャンスが今の人には少ないのかなぁとも思います。
レビューや何かが溢れているから昔よりずっと面白い作品には簡単に出会えそうですね……でもそうじゃないんだよっ!!
思いもかけずにッ!!出会ってしまった衝撃が、面白いんだよ~~!と力説しても、若い人には伝わりそうもありませんかね。寂しいけど、前置き長くなったので、本題に。

「羊たちの沈黙」「ハンニバル」「レッドドラゴン」「ハンニバル・ライジング」(これはまたちょっと別だなぁ、映画とすると)大好きな映画で、何度も何度も観てしまっています。
大人になってから、そういえば原作読んでないと思い出しました。
私は元々映画好きです。
映画で見た作品は原作読まない派だったのですが(映画が名作ならそこで終了しておきたいと思っていたのです)、ふと高校生の頃クラスメイトに「羊たちの沈黙、映画も面白いけど小説も面白かったよ。読んだ方が良いよ」と勧められたことを思い出した。
その子とはもう連絡も取りようがありませんが(卒業アルバム見れば住所とか載ってるのかなぁ?けれどやっぱり探そうとも思わない)今なら謝れる。
あの当時に読んでおけば良かった!!!
あの当時も読んでおけばもっともっと色んな考察出来たかもしれません。

「羊たちの沈黙」から読んで全ての小説を読みましたが、一番好きなのは「ハンニバル 上・中・下巻」です。
上中下とあるのでかなり長いですし、ボリュームもすごいのですが、読み応え最高です!!

最初私は何度も何度も同じシーンを読み返してました。
なかなか嚙み砕き、そのシーンを頭の中に描くことが出来なかったからです。
何度何度も読み返して、ようやく頭の中で彼らを描き動かせる(脳内で上映させます)ことが出来るようになりましたが、今現在でもまだ人物だけです。具体的な背景、建造物が想像出来ない…
もちろんすべてのシーンをそうさせる必要はないのですが、出来たら楽しいなぁと思って、時々読み返しています。

「羊たちの沈黙」はともかく、「ハンニバル」については……賛否両論あるのかもしれません。
知らない人のためにここで具体的には書きません。
映画と異なる内容があります、とだけ。

けれど私は、映画よりも断然に小説に大賛成派でした。
映画とこんなに異なる原作あるのっ!?と驚きました。(映画の方が変えているのですが)
その後もあまり映画の原作は読まないので、ほかを多くは知らないのですが……私は初めての経験でした。

そういう意味でも衝撃をものすごく受けた作品です。
数少ない私が手放すことが出来ない一冊。
紙媒体のまま、持っていたい本です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?