![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172036608/rectangle_large_type_2_79d7051debc2c11ca1e01826272def96.jpeg?width=1200)
谷崎潤一郎『鍵』Vol.9 妻の日記:1月29日(朗読用)242文字
谷崎潤一郎『鍵』Vol.9 妻の日記:1月29日(朗読用)文字
#谷崎潤一郎 『鍵』Vol.9
妻の日記:1月29日
タグ #NTR朗読RTA_鍵
企画 @NemureruMami
※朗読した音声は、原作の日記の日付と同じ【1月28日以降】にご利用のプラットフォームに投稿して頂き、投稿先のリンクをXにポストして下さい。
一月二十九日。
昨夜飲み過ぎて苦しくなり、便所に行ったことまでは記憶にある。
それから風呂場へ行って倒れたことも、微(かす)かに思い出すことができる。
それ以後のことは、よく分らない。
今朝、明け方に眼が覚めてみたら、誰かが運んでくれたのだと見えて、ベッドに寝ていた。
今日は終日頭が重くて、起き上る気力がない。
覚めたかと思うとまたすぐ夢を見て、一日じゅうウトウトしている。
夕方、少し心持が回復したので、辛(かろ)うじて日記にこれだけ書きとめる。
これから、またすぐ寝るつもり。
旦那様、朗読お疲れさまでした。
【次回】Vol.10 夫の日記:1月29日
こちらに投稿予定です。
![](https://assets.st-note.com/img/1738062702-LSJg7rkEzeMCb2Rs9IQPOD5h.jpg?width=1200)
こちらは当note管理者・まみが主催する、朗読イベント用の書き下し文です。
イベントご参加の方に向けて、青空文庫収蔵 谷崎潤一郎 作『鍵』を、読みやすくリライトさせて頂きました。
エントリー不要、途中参加可、タグをつけるだけのフリーイベントですので、noteの皆様も、ぜひご参加ください。お待ちしております。
原文(引用元)青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/cards/001383/files/56846_58899.html
初出「中央公論」中央公論社 1956(昭和31)年1月、5月~12月
【朗読用書き下し文 ポリシー】
当作品は、夫の日記の部分がカタカナで書かれている為、全体的にリライトさせて頂きました。
①青空文庫を原文とする
②AIは使用しない
③難読漢字は残し、ふりがなを加える
④注釈入りの漢字は、適宜、現代漢字や平仮名に置き換える
⑤朗読時に読みやすいよう、適宜、改行、段落、読点、句読点、平仮名を加える。
【企画】眠れる森🌙まみ https://twitter.com/NemureruMami