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【MBTI】INTJは女に向いてない

この記事では、INTJの女性という希少種について解説する。とりわけ、彼女らの生きづらさの原因、また女性社会にどうやって適応しているのかを詳しく掘り下げる。

そもそも存在割合が少ないINTJだが、中でも女性は特に珍しく、その生態を詳しく知るものは限られている。厄介な人種の宝庫であるNT型の中でもINTJは最も独立心が強く、骨の髄まで個人主義な人々である。女性社会に馴染む姿が想像つかない人も多いだろう。ガワは女でも中身は苛烈な奇人だ。ティム・バートンのウェンズデーをイメージすれば厄介さが伝わるだろうか。まず友達にはなりたくない。

しかし、INTJの女性は確かにこの世界に存在している。小学校など同調圧力の強い場所、女子校等の女社会、看護師や介護の現場といったケア労働に従事している人もいるだろう。彼女らがどのように女社会に適応しているのか、この記事で詳しく考えたいと思う。



女社会とINTJ

女社会には明文化されていないルールが多い。日本社会は全体的に空気や常識を重んじるが、女社会には男社会とはまた違う独自のルールがある。それらを簡単にまとめると、共感、気配り、そして他人の男を取らないことだ。外見的な要素もあるが、一般的なS型社会で求められるものとさほど変わらないため今回は置いておく。

好き好んで他人の恋人を寝取る人間が嫌われるのは当然としても(そもそもINTJ女性の恋愛市場価値は最低レベルなので寝取る側になるのは至難の業だ)、最初の二つは女に標準装備されていると思われがちである。しかしINTJの性格はとにかくこれらとの食い合わせが悪い。心理機能で言うと、共感はFeとFi(会話のテンポという意味ではSe)、気配りはFeとSeの機能が重要だ。心理機能に詳しい人ならこの時点で大体予想がつくだろうが、INTJはこれら全てが第三以降の劣勢機能である。要するに、女らしさと絶望的に相性が悪い

次項からはこれらの弊害について詳しく説明していく。

共感能力の欠如

INTJには共感力を司るFの機能が劣勢であり、理屈っぽい話が好きだ。故に会話中に出てくる言葉は疑問系が多い。

愚痴を言われれば「こうすればいいんじゃない?」他人の意見を聞けば「それ矛盾してない?」このバンドが好きと開示されれば「なんで?

これらの言葉は全て、INTJが相手を理解しようとする気づかいから生まれるのだが、それを優しさと受け取る人は稀である。特に女社会では顕著だ。女の世界は共感で回っているからだ。得意のTeを前面に押し出せば、冷たい、怖い、酷いのそしりを受けるだろう。

愚痴を言うのは「大変だったね、辛かったね」と言って欲しいから、意見を言ったときに欲しいのは「それがいいと思う!」という同調、好きなアーティストを教えた時に求めている言葉は「私もそれ好き!」だ。女社会(というよりもSF型社会)では、相手の言葉に共感する答えをコンマ5秒以下で打ち返し続けることが求められる。FiもSeも低いINTJにはこれが難しい。

相手の彼氏がどんなクソ野郎でも、その方法で突っ込んだら失敗することが分かりきっていても、相手の趣味が自分と合わなくても、否定や深掘りやアドバイスをしてはいけないのだ。あくまで相手の感情に寄り添い、同調し続けなくてはいけない。そしてこれらの会話は、INTJにとって苦痛以外の何物でもない。本質的な意見の交換ができない会話を楽しいと思う素養は、彼女らには備わっていない。

しかし、これは対処法がわかるだけまだマシである。適切な受け答えがわからなくても、自分の気持ちを押し殺して、相手の言うことを否定せずにうんうん言っておけばいいからだ。これをやり続けると自分の意見がないとみなされ舐められるが、グループから弾かれることはなくなる。INTJは納得できないことをするのが嫌いだが、第二機能に現実社会での合理性を重視するTeを持っている。故に心から納得できていなくても、その方が現実世界で上手くいくと分かれば、そちらを優先することもできるのだ。ただし、本人の感じるストレスは大きい。

より厄介なのは、次章で説明する気配り能力の欠如である。

不注意と察しの悪さ

INTJの劣等機能であるSeも大いに足を引っ張る。Seは現状を把握したり、細かい物事に気付いたりするのに必要な心理機能だ。それが欠如しているとどうなるか?

空気の読めない子になってしまうのだ。

例えば女子グループで遊びに行ったとき、彼女らは口々に違いのファッションを褒め始める。

「〇〇ちゃんの服可愛い!」
「そのイヤリング新しいやつだよね?すごく似合う!」
「もしかして髪切った?〇〇ちゃんらしくて良いね」

と言った具合である。

このグルーミングに何の意味があるのか筆者はいまだによくわかっていないが、おそらく「私はあなたに興味を持っていて、細かいところまでよく観察しています」ということを確認する作業と思われる。それを理解していてもINTJが適応するのは難しいのは、現状把握に必要なSe能力が欠けているからだ。

Seが発達していないと、相手の細かな違いに気づくのが苦手になる。INTJは本質にしか興味がないため、その人のガワでしかない名前や顔やファッションなんて普通は意識にも上らない。相手の考え方には大いに興味があるが、女社会ではそれは興味と見なされない。相手の顔すらうろ覚えなのに、小指の爪より小さいピアスが前回と違うことに気づけなんてとてもじゃないが無理である。こういうことがありとあらゆる場面で露呈する。

仲良しの子の目が赤く腫れていても気づかない
グループのA子とB美の会話がぎこちないことに気づかない
その場で求められているノリがわからない

ここまで極端でなくとも、何かしらの不都合は生じるはずだ。そして、あの子は空気が読めない、察しが悪い、人に興味がないと言われることになる。男が絡まない限り、女社会に生き馬の目を抜く競争はないが、空気の読めない者に対しては男社会以上に厳しい。

INTJ女性の生存戦略

以上をまとめると、INTJ女性の女社会での生きづらさには、T型であることに由来する共感能力の欠如、Se劣等であるが故の空気の読めなさが関係している。では彼女らはどのようにして女社会に適応しているのだろうか?

①グループから孤立する

最初から適応しない例を挙げてしまって申し訳ない。しかし最もテンプレート的で、イメージしやすいINTJの振る舞いがこれだろう。

女社会に馴染めなかったINTJは考える。自分を理解しない連中と一緒にいても楽しくないし、表面的な付き合いに意味はない。無駄なストレスを背負う必要なんてない。合わないなら離れればいいと。はみ出しものという視線は感じるだろうが、独立心の強いINTJなら、孤立それ自体は苦痛にならないことが多いだろう。

しかしこの選択には大きなリスクが付きまとう。いじめられる可能性が高まること、グループ内で共有される知識が得られないことだ。

一つ目はまだマシかもしれない。グループに所属していようがいまいが、いじめられるときはいじめられるからだ。ある意味仕方ないと割り切れる。そもそも、効率重視で物事の本質を明らかにしたがるINTJの視線は上司や先生の反感を買いやすい。口が達者で生意気で言うことを聞かず協調性のない奴なんか誰でも嫌である。懐柔だの根回しだの、そのような賢い行動ができるような性格であればそもそもグループから孤立なんてしない。よっていじめられてしまった場合は、徹底的に戦うか、その環境を離れるかの二択しかない。孤立を選んだINTJなら、その悲壮な茨の道を行くことも辞さない覚悟を持っているはずだ。仕事や勉強に邁進し、ここではないどこか遠くを目指す、世捨て人のような雰囲気を漂わせる孤立した女がいたら、彼女はおそらくINTJだ。前述のウェンズデーもこのタイプである。

また二つ目の情報伝達の遅れもかなり深刻だ。急な予定変更などの連絡などがもらえなくなるし、口コミでしか回らない重要な情報に気づけなくなるからだ。INTJはSe劣等でうっかりミスが多いので、忘れ物も多い。抜けた部分を指摘してくれる友達がいなければ、不必要に悪目立ちしてしまう。己を鍛え、足元をすくわれないように野生動物のように抜かりなく生きるか、顔の広い人間と緩くつながりを作ることで致命的な状況を回避することになる。

②グループに留まる

これが二つ目の生存戦略だ。こちらの選択を取らざるを得ない、あるいはそうした方が得だと考えるINTJも多くいるだろう。

しかし、INTJはグループに存在する不明瞭なルールに従うのが下手だ。相手の仕草や表情で感情を読み取るのが苦手なため、言語化してもらえないと他人の気持ちがわからないからだ。しかしそうせざるを得ないなら打開策を考える。そこでどうするかといえば、手本を探すのである。

女社会の中では、事実を指摘することや理由を尋ねてはいけないと学んだINTJは、グループに上手に適応しているものを見つけ、彼女の振る舞いを表面的に模倣し始めるだろう。愚痴を聞くときは解決策を考えるのではなく「大変だったね」と共感しているふりをする。その意味も分からないまま必死で友人たちの服を褒め、流行りのアイテムを身に着ける。

演技力が高いわけではないので不自然さは残るだろうが、Niユーザー特有の完璧主義・完遂主義のもと、相当な無理をしてでも「女の子」を演じるはずだ。訳のわからないルールに表面的に従う滑稽さ、なんの面白みもない会話をし続ける苦痛、誰も自分を理解してくれないという孤独感に苛まれながら、それでも今日の平穏を手に入れるために、悶々とした日々を過ごすことになる。

あるいは、第三機能Fiを押し出して擬態するという方法もある。とにかくめんどくさい理屈は言わず、事実を指摘することもなく、改善策を提示するでもなく、感じたままの率直で明るい感情だけをばらまくのである。そしてできる限り相手のために利他的な行動をし続ける。「女の子」というガワがあればFiを押し出すやり方はプラスに働くことが多いし、一度仲間に入ってしまえば、Teを押し出した毒舌も好意的に受け入れられる可能性が上がる。これにより、「とろくてダサくて気使えないけど、喋ると面白いから仲間に入れておいてやるか」のポジションを狙うことが可能になる。

N型特有の独特な世界観と素直でオーバーな感情表現により、これを徹底しているINTJはINFPとかENFPのようにさえ見えるかもしれない。本人のプライドはズタボロだろうが、背に腹は代えられない。にわかには信じられないかもしれないが、極めて合理的な生存戦略から「笑ってた方が可愛いよ」を実行するINTJは、実在する。

ちなみに筆者はこの方法と奇跡的な利害関係の噛み合いで一瞬だけ一軍にいたことがあるが、目立つ分いじめリスクも上がるし死ぬほど疲れるのでおすすめはしない。

③似たような人間とつるむ

結局のところ、これが一番いい。周りも同じような考え方の人間ばかりであれば、無理をして付き合う必要はなくなるからだ。NT型の女性であれば多かれ少なかれ似たような生きづらさを感じているはずなので、そういう人々と繋がることができれば心強い。

基本的に、偏差値の高い学校に行けば行くほど、エリートと言われる環境であればあるほど、NT型の人間は増える。INTJはエリートになろう。それかSNSで趣味を語ろう。

まとめ―INTJは女に向いてない

長大な記事を書き始める前から分かっていたことではあるが、INTJは女に向いていない。記事の内容をまとめると

  • 女社会で無双するためにはFe・Fi・Seが必要だがINTJはどれも下手

  • 共感も出来ず空気も読めない

  • 表面的な行動の模倣か、感情表現をオーバーにすることで擬態する

となる。

何度も言うが、INTJはとことん女に向いてない。男性INFPと同じくらい向いてない。とかくこの世は生きづらい。


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