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【MBTI】INTJの悪役とその倒し方

オタクのみんな、悪役は好きだろうか。

筆者は大好きだ。

この記事では、INTJの悪役にありがちなパターンを大きく二つに分類し、特徴と倒し方について解説したいと思う。これから魔王討伐を目指す勇者諸君の一助となれば幸いである。


1.影の支配者タイプ

主な特徴

INTJの悪役として最もイメージしやすいのがこのタイプだろう。天空の城ラピュタのムスカ、犬夜叉の奈落、ポケモンのアカギなどが典型的である。彼らの特徴として、

  • 利己的

  • 共感力に欠ける

  • 壮大な野望を持っている

  • あまり表に出てこない

  • 非道な戦術も厭わない

と言ったものが上げられる。

これらの特徴には、INTJの第一機能Niと第二機能Teが関係している。Niは遠い未来のビジョンを見通す機能なので、INTJの悪役は常人なら考えもしないような壮大な野望を持っていることが多い。そしてそれを達成するために、Te由来の人間性を無視した合理的な手段を取りたがる。第三機能であるFiが未発達な場合、共感力は低く利己的になりやすい。

ENTJとの見分け方

このパターンのINTJ悪役は、ENTJと迷うことが多い。ENTJも同じくNiとTeを持つため、壮大な野望を持つことがあるのだ。見分け方は、スケール感人との距離だ。

まずはスケール感から見ていこう。
INTJの悪役は、世界征服とか宇宙を支配とか歴史上全ての財宝を手に入れるとか、どっからそれを思いついたんだよと言いたくなるような突拍子もない目標を掲げる。一方、ENTJの悪役はもう少し現実的だ。この会社を支配する、この国のトップに立つといった自分の所属組織や今いる場所の頂点に立つことを目指す場合が多い。それでも十分壮大だが、INTJの方が遥かに身の程知らずである。

また、ENTJは主機能がTeであるため、現実世界での賞賛や権力そのものを求める。一方INTJの場合は、単なる支配や権力ではなく、それらを使って自らのビジョンを達成したがる傾向にある。INTJにとって、権力は単なる手段に過ぎない。
王様になって権力の頂点に立ちたいのがENTJ、王様になることで国を思い通りに作り替えたいのがINTJだ。どっちも大概ろくでもないが、王道の魔王がENTJとすれば、より思想犯的な側面を持っているのがINTJだ。

二つ目の違いは人との距離だ。
INTJは全タイプの中で最も個人主義と言われる。基本的につるむのが嫌いだし、こだわりのあることは最初から最後まで自分の力で成し遂げたがる。したがって、INTJが悪役の場合は他人を頼らないことが多い。部下がいる場合でも、本当に大事な秘密は隠していたり、重要な部分は自分でやりたがるだろう。ENTJの場合はより社交的で、積極的に人を使い、組織を指導したがる。また、勇者を倒しに来るなど自ら率先して戦場に出る場合もある。INTJはできる限り引きこもろうとするため、この点も大きな違いになるだろう。

倒し方

彼らは賢く非道な合理主義者である。単純な戦術では勝てないことが多い。それでも正々堂々と賢さで勝ちたいなら止めないが、もっと良い方法がある。

そう、油断している隙を突くのだ。INTJは頭脳明晰だが、本体は普通の人間だ。さらにどんくさくて足が遅い。オフモードのときはひたすら部屋でぼんやりしているので、その隙に殴りかかろう。背後からビール瓶で襲い掛かるという序盤のシータの戦い方は特に有効だ

バトル漫画などで本人も強い場合は、こちらも戦略を駆使するか、強大なパワーでゴリ押しするかの二択になる。勝負が長引き泥沼化することは請け合いなので、最後まで諦めずに頑張ろう

ただ、稀に「なんでそこを見落とす?」とツッコミたくなるようなとんでもない計画の粗があったりするので、そういう部分を見つけたら即座に叩くとよい。
INTJとの戦いはスピードが命だ。警戒心が強いせいで隙を作りにくく、引きこもりなので本体を引っ張り出すことさえ難しい。その分、本人がやらかしたときの対処は遅いので、我に返って逃げ出す前に叩いて叩いて叩きまくろう

2.ダークヒーロータイプ

主な特徴

単純な敵として描かれる影の支配者タイプと異なり、こちらは同情的な過去を持っていることが多い。女性人気が高い気がする。主人公サイドにも多いし、光落ちして仲間になるものもいる。ドラクエ4のピサロが典型的である。

特徴を箇条書きすると、

  • 敵には容赦しないが身内には優しい

  • 辛い過去を背負っている場合が多い

  • 幼少期は穏やかだったり、愛するものに出会って優しさに目覚めたりする

  • 目的は壮大だが、きっかけは身近な人の死など個人的な事情

といったところだ。

こちらは影の支配者タイプに比べて第三機能のFiが強く働いているため、葛藤を見せるなどより人間らしい振る舞いをする。闇落ちするまでのよくあるパターンは、「利己的に生きてきたINTJに初めて愛を教えてくれた人が、世界の理不尽に巻き込まれて非業の死を遂げる。INTJはそれを受け入れられず、全世界を恨み復讐を決意する」といったものだ。

INFJとの見分け方

こちらのタイプは根本に他者への愛情があるため、INFJの悪役との見分けが難しい場合がある。見分ける方法として有効なのは、やはり人との距離感だ。

INTJが孤独に戦略を練り、部下を駒として扱う一方で、INFJの悪役は部下に語りかけ感化しようとする場合が多い。

ゴールデンカムイの鶴見中尉の振る舞いは、闇落ちINFJの行動として典型的だ。彼は第三機能のTiを使って冷酷な支配者のように振る舞うこともできるが、本当に得意なのは、一人一人と対話して相手が欲しい言葉を投げかけ、自分の信者を作ることだ。INTJにこの振る舞いは難しい。Fiを使って懐柔するにしても、相手の欲しい言葉を与えるよりは「わたしとお前はよく似ている」「本当は俺と同じことを考えているはずだ」というように価値観の類似点を強調して仲間に引き入れようとするだろう。

倒し方

基本はINTJなので支配者タイプと同様の戦術が有効だが、こちらにはさらにもう一つ明確な弱みがある。愛する者がいることだ。愛に生きるINTJは「全世界を敵に回しても君を守る」と本気で考えているし、そのためなら何でもする。したがって、愛する相手を誘拐して脅しに使えば一旦は言うことを聞くだろう。しかしそれではどちらが悪役か分からなくなってしまうし、とどめを刺せなかったときにそれまでとは比べ物にならない苛烈な復讐が返ってくることは覚悟した方が良い。

よって、より良いのは相手の心に訴えることだ。INTJ悪役の恋人が既に他界している場合などは、その相手との美しい思い出を見せ、復讐は何も生まないことを教えるなどが有効だろう。上手く行けば光堕ちして仲間になってくれるが、一歩間違えると逆ギレされるので注意が必要だ。彼らは頭も良いので、生半可な説得は論破されて終わる。「お前に彼女の何が分かる!」ともっともなことを言われたり、「復讐は私のエゴだ」と開き直られたときに何と言い返すかはあらかじめ考えておこう。

まとめ

INTJの悪役の典型的な2パターンを紹介し、他のタイプとの見分け方と倒し方について解説した。冷酷無慈悲な悪役としても、同情的な過去を持った人間らしい悪役としても使い勝手のいいINTJは、物語では常に引っ張りだこである。現実世界には全然いないが。

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