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恋のKeyは、自分である事!(物語♯2)

恋のKeyは、自分である事!!

~なかなか気づけないから何度も同じ事を繰り返す~

※物語♯1の続き

そう、男は、この日から私の恋人になった。

仕事帰りのご飯・一緒に料理をして過ごした日・週末の水族館やショッピング・遊園地など私たちは普通のカップルのようにデートを楽しんだ。

時には、喧嘩をする事もあったけれどたくさん会って過ごす中で彼の本心も見え、だんだん月日が経つごとに彼の事を顔だけではなく、内面までも心から好きになっている事に気付いた。

そうなるまで、出会って3か月が経っていた。

この日は、家でハンバーグを作り、作っている時もお互いの写真姿を撮っては喜んたりとふざけた時間を過ごしていた。
一緒に何かをする事が楽しい時間であり時期だった。

お酒が進み、ご飯が終わり、男が風呂に入るためポケットからハンカチやリップなどいろいろなものをソファーの上においた。

女が洗い物をし、男の私物を片付けるちょうどその時だった。

ソファーの上に定期券があった。

女は、その定期券を覗き込んだ。

女「えっ、、。」

一瞬凍り付いた。

何が起きたの、今ここにいる人、男は誰・・・・。

驚いた。

だって、名前が全く別人だったのだから。

何度も定期券を見た、やっぱり違う。

男が来た。

女は、しばらく何もなかったかのように男を見ては様子を伺った。

男も少し酔っていたのだろう、ソファーに出した物を片付けた。

定期券の事など気づきもしなかった。

女は、黙っていられなくなった。

女「ねぇ、名前は、なに。」

男「名前は、Yだよ。どうしてそんな事を今聞くの。」

女「えっ、なんで嘘をつくの。」

男「嘘だなんてついてないよ。」

女「私、見たよ。定期券。」

男「なんで見たの。勝手にみないでよ。」

女「ソファーに出てたから机に整理しようと思って。」

男「まじか、実は、Tだよ。定期券が正しいよ。」

女「どうして、嘘をつくの。」

男「だって、Kが喜んでたから本当の事が言えなかった。名前なんてどうで   
  もいいと思った。」

女「他に違う事はもうない。これ以上嘘はついていないよね。」

男「うん。」

一瞬怖くなったけれど、女はもう男の事が好きになっていた。

この後、何が起きようとしているかなんてこの時の女には想像もできなかった。

男を信用した。

ーーーーこの話は実話から作られていますーーーー






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