表現するからだACCA「骨壷に入るまで」

人間の生き様を深く考察するのが趣味です。 演劇のワークショップを全国で行ったりしています。 https://hyougensurukarada.theblog.me

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最近の記事

第一回マウンティングお喋り会、開催報告

先日「マウンティングおしゃべり会」の1回目をオンラインで開催しました。 ・自分の好きなことについて自慢をする ・謙遜なし ・相手の話を丸ごと受け止める ただそれだけ。 それだけなんだけど、私の興味はずっと「抑圧と反動」について。もしかして妬みや僻みがない世界はきっと平和で、純粋に自慢できることは聴く人にとって新たな知識や興味を引き出すことになるんじゃないかということなのです。それって豊かなことなんじゃないか、でも現代社会の我々は素直に自慢を披露できる場をあまり持っていないし、

    • 演じる体験で、自分の可能性をひろげる、実験のはなし

      大人になると社会生活のなかで「とにかく影響を与えない言動」を身につける人も多いと思います。ことに現代社会の中で、自分の視界に入らないはずの全方向にまで気をつけて生きていくことは、必須スキルの様相です。しかし考えねばならないのは、全方向に気を使い過ぎて何も表現できなくなり、自分を見失っていると感じる人の多さです。 あらゆる方向に気を使う必要はないのだと私は思っています。他人を敬うと言う気持ち一つがあれば、不用意な言動は減りますし、リカバリーもできます。 失敗を恐れない、リカバリ

      • この春、人前に立って話すときに緊張しなくて済むレクチャー

        なんだかお久しぶりになってしまいました。改めましてこんにちは。演技を教えたり対話のワークショップなどやっています、田坂あす香と申します。 スタエフという音声配信アプリを使っておりまして、そこからAIにより文字化されたものを(そして少しお直ししたものを)ここに残します。 今回は、人前で話すときの緊張の逃し方について。 ■自己紹介と環境への適応 おはようございます、あっかです。 先日、人前で失敗しない方法みたいなのを話しましたが、ちょっと長くなっちゃったのでもっとコンパクト

        • 今年のお礼と1月のワークショップのお知らせ

          2023年が終わりますね。ワークショップにご参加いただいたり、事務所レッスンに来てくださったり、お心を寄せてくださった皆様、本当にありがとうごさいました! 春からマスクが必須ではなくなり、数年ぶりに演技中の顔が見られるようになってとても嬉しかった今年。慣れとは怖いもので、対面ワークショップを開催できなかった日々やマスクをつけることが必須だった日々があったことなんてゴソッと忘れてしまったような気もするけど。だけど現代を生きる私たちは自分の通った道やその時の生々しい感情をできるだ

          ドラマシアター「朝に死す」アフタートークショーに出てきました

          舞台芸術学院時代の同期である小菅かおりちゃんが主宰する「ドラマシアター」2回目の公演で、清水邦夫の「朝に死す」を上演。そのアフタートークにお呼ばれしまして、行ってきました愛知県豊橋市。千秋楽のステージを拝見し、そのままアフタートークへ・・・ 若者の熱量が、迸る汗が、なんかもう嬉しくて開演早々泣いちゃったよね…。 音声配信でもいっぱい振り返ったので、こちらもぜひ↓ アフタートークは結局30分くらいやりました。作品解説と、作品の持つ時代性を現代の若者が表現するために努力した点や

          ドラマシアター「朝に死す」アフタートークショーに出てきました

          「俳優の音声訓練」より、俳優になるための素質について

          (先日音声配信した内容から、AI記事にして一部修正したものです。) 富田浩太郎先生の「俳優の音声訓練」という本をご紹介しました。 富田先生と初めてお会いしたのは18歳の時でしたが、実は私はその2年前にこの本と出会っています。元教員で脳梗塞を患い、発語のリハビリ中だった父が持っていたのを読ませてもらっていたのです。 内容を少しだけご紹介させていただきます。 配信内容は以下↓ こんにちは、あっかです。 今日はちょっと興味深い本を紹介させてください。 1976年に 刊

          「俳優の音声訓練」より、俳優になるための素質について

          「芸能」という山はどこから登り始めたらいいのか、の私なりのアンサー

          以前音声配信でお答えした「芸能」という山の登り方について、文章でも記事化してみます。 「俳優ってどうやってなったらいいの?」「どこで学ぶのがいいの?」とよく聞かれるので、私なりの見解をまとめてみました◎ 音声配信バージョンはこちら↓(記事は下に続きます) ■芸能の登り方について 今日は、芸能っていう山の登り方についてです。いや、登り方っていうか、どう登っていくのか。私は演劇講師なので、芸能やりたいけどどこを入り口にしたらいいかわからないという話をよく聞きます。 ■モデル

          「芸能」という山はどこから登り始めたらいいのか、の私なりのアンサー

          演技がどんどん上手くなる人のマインドセット3「同じクラスを受けている人に対してポジティブな印象を持っている,他人と比べない」

          「自分らしい演技力が確実に伸びていく人」の4つの特徴について、このあいだ書いたダメだしをポジティブに受け取るの項目の続きです 4つの特徴とは、 1 自立している 2 ダメだしをポジティブに受け取る 3 同じクラスを受けている人に対してポジティブな印象を持っている,他人と比べない 4 スポンジのように吸収できる 上達するためのマインドセットを整えていきましょう! ということで、今日は「同じクラスを受けている人に対してポジティブな印象を持っている,他人と比べない」についてです

          演技がどんどん上手くなる人のマインドセット3「同じクラスを受けている人に対してポジティブな印象を持っている,他人と比べない」

          演技がどんどん上手くなる人のマインドセット2「ダメ出しをポジティブに受け取る」

          「自分らしい演技力が確実に伸びていく人」の4つの特徴について、このあいだ書いた「自立」の項目の続きです 4つの特徴とは、 1 自立している 2 ダメだしをポジティブに受け取る 3 同じクラスを受けている人に対してポジティブな印象を持っている,他人と比べない 4 スポンジのように吸収できる 上達するためのマインドセットを整えていきましょう! ということで、今日は「ダメ出しをポジティブに受け取る」についてです。 芸能をやったことのない人でも、「ダメ出し」という業界用語を耳に

          演技がどんどん上手くなる人のマインドセット2「ダメ出しをポジティブに受け取る」

          我々がパンプスを履かなくなった、12年前の出来事

          今はどうなんですかね、周りの方はパンプス履いてます??数年前から若者のお洒落さんの中では少し復活の兆しがあるのかなという感じですが、ここしばらくの流行りはリバイバルのマーチン波から始まった厚底(爪先からかかとまでが同じ高さの)でしようか。 私(40さい)が子供の頃、成人女性の皆さんはヒールのパンプスを履いてらっしゃいました。手元に「ファッションインジャパン1945-2020」の図録があるのですが、大正時代のモガは草履からいきなりパンプスに移行していました。近代から追うと戦時

          我々がパンプスを履かなくなった、12年前の出来事

          演技がどんどん上手くなる人のマインドセット1「自立」

          おはようございます(業界挨拶)、演技講師です。 俳優・モデル・声優の事務所や養成所でお芝居を教えることを生業にしています。そしてもう一つ、ライフワークとして「役者になりたいわけじゃないんだけど演劇が人生の役に立つような気がする」という方向けの講座をストアカでやっております。↓こういうの 様々な演劇メソッドがありますが、私のクラスの特徴は「自分の武器を磨いて自分らしい表現を追求する」というところにあります。どんな逆境も乗り越えるための自分らしく輝く方法でサスティナブルな役者人

          演技がどんどん上手くなる人のマインドセット1「自立」

          「ひとりっきりで申し込んでね」の演劇ワークショップをやる理由

          先日の講座の中で「なぜこの講座を受けたのですか?」という質問に対してある参加者の方が「一人で参加してください、友達同士では申し込まないでください、というところが信用できると思った」と答えてくださいました。 「お友達同士OK(参加者人数を稼げる)」というところがない、大入りになればいいわけじゃないんだという主宰側の演劇に対する真摯な気持ちを「信用」と捉えてくれたということだと思います。私にはその視点がなかったので、いい副産物かもとありがたい気持ちです。 実際、お友達同士で参加

          「ひとりっきりで申し込んでね」の演劇ワークショップをやる理由

          夜の帳を下ろされ続けている

          ダジャレ禁止令 世にも奇妙な物語の中で、私の心に深く残っている作品「ダジャレ禁止令」(今調べたら1998年の作品だった)。 「ダジャレ禁止令」という法ができてしまった時代、ダジャレが大好きなおじさんが言いたくて言いたくてしょうがない日々を送っていたときにとあるビルの地下にある秘密クラブ?でダジャレを言いたい人たちが集まって夜な夜なダジャレを言いまくっていることを知る。そこに通っては日頃言えないダジャレを言いまくってデトックスするおじさんたち。しかし警察に摘発され、攻撃をされ

          「戦争が終わって、メロンパンが小さくなったわけじゃないのよね」の話

          大正の終わりに生まれた祖母は泉下の人となって10年以上経ちますが、私が生まれて数ヶ月で仕事に戻った母の代わりに赤ちゃん時代から小学校高学年くらいまでを一番長い時間一緒に過ごしました。 母は彼女の実の母である祖母について「同じ話ばっかり」と言いましたが、私は1エピソードにつき3回話されるのなら少ない方、という祖母の話を繰り返し繰り返し聞いて育ったのでかなり祖母について詳しい、多分祖母が出会った人の中で一番私が詳しいと思う。もともとはエリートな小学校教員(この話がまた長くなるので

          「戦争が終わって、メロンパンが小さくなったわけじゃないのよね」の話

          何が終わるのを待っているの、人生

          サミュエル・ベケットの書いたゴドーとはなんであるか、ちょっと掴めてきてしまった気がする38歳春。ミッドライフクライシスど真ん中なのかも知んない。自分を見つめてしばし反抗的になったり俯瞰的になったりする人生の成長期だ、多分。 さて、あなたは何を待っているのですか。子供が帰ってくる時間を、それによって終わる一人の時間を、おやつの時間を、夕方のチャイムを、お風呂の沸く音、夕飯からのぼる湯気、お布団に潜り込んで本を読む時間を、そしてまた来る明日の朝を、子供を送り出す時間を。何を待って

          何が終わるのを待っているの、人生

          カメラアイとか、私の記憶方法の話

          おはようございます。今日は私のカメラアイについて書こうと思います。 カメラアイってご存知ですか?記憶の保存方法は人によって異なりますが、私はどうも聴覚保存がよくないらしく、視覚での記憶保存に頼って生きています。カメラアイとは、一度見たものをそのまま写真みたいにして頭の中に記憶することです。 これは私にとって時々良いもので、時々悪いものです。 人より聴覚弱め、視覚強めな元役者・現在演技講師のわたしのカメラアイについて書きますね。 メリット ・新しい台本をもらったら、頭の中にP

          カメラアイとか、私の記憶方法の話