Jリーグの歴史の欠片とジェネレーションギャップ
2020/11/28(土)J1リーグ第30節名古屋グランパスVS大分トリニータをパロマ瑞穂スタジアムで観戦した。
いつもは旦那さんと2人で観戦することが多いのだが、この日は旦那さんの会社関係者数名との観戦だった。
と言っても接待ではなく、仕事仲間の集まりで和気あいあいとした会に混ぜてもらった感じだった。
彼らのほとんどが生観戦は「初」か「久しぶり」だったのだが、一人だけガチの大分サポーターがいた。
旦那さんは大分サポーターくんと一緒に生観戦がしたくてこの試合に誘ったそうだ。
試合結果はどちらも守備が硬く、スコアレスドロー。見方によっては「塩試合」だったが、みんな生観戦を楽しかったと言ってくれたので、このままサッカーファンが増えればいいなぁと思っている。
コロナ禍で選手や監督の声とボールを蹴る音が響くスタジアムもいいが、通常のチャントや歓声が轟く情景も見てほしい。絶対驚くと思う。
さて、大分サポーターくんとしゃべって感じたことがある。それは簡単に言って「時間軸のギャップ」だった。
彼は20代半ばで、正直自分の子どもでも無理はない年齢だ。(しかし私には子どもがいないので気づくまで時間がかかった)
大分トリニータは1994年創設されているので、彼の物心ついたころには、もうすでに存在している。
大分サポーターくんは当然のように子どものころからクラブがあるものとして話すのだ。
しかし私は1991年の名古屋グランパス発足を新聞で知っている。そのときは割と大人に近い年齢だった。
だから彼の話に違和感を感じつつ、これがジェネレーションギャップだと気づくまで時間がかかった。
サッカークラブが生み出される瞬間を知っているということにほんの少しだけ優越感はあるものの、物心ついたときにもう応援したいサッカークラブがあるということに羨ましさも感じたのだ。
さらにグランパスの試合を見るきっかけとなったピクシーことドラガン・ストイコビッチについて彼に話すと、
「それって選手のピクシーを生で見たってこと?俺は監督でしか見たことない!すごいすごい!!」と目を輝かせてきたのだ。
このときやっと「これがジェネレーションギャップかー!!」と、ちょっとしたショックを実感しつつ同時に、
『Jリーグの歴史』をほんの一欠片だけど携わってきたのかな、という思いがふわっと湧いてきたのだった。
Jリーグが発足してもうすぐ30年になる。
ヨーロッパのサッカーリーグに比べれば浅い歴史だけど、30年近くの歴史を積み重ねてきたことだけは確かだ。
そう考えると若い世代にサッカーを観てもらいたいな、そしてこれからのサッカーの歴史の一片を担ってほしいなと、勝手に思ってしまった。
個人的には日常生活の会話にサッカーの話が出てくるといいなと思っている。
今回の試合も始まる前に
「大分はどの選手に注目したらいい?」
「田中達也かな。やつは面白いっすよ」
「この前のマテウス、えげつなかったよね」と、いった会話はとても楽しい。
これからまだまだ、未来にJリーグが続いていけるように。そんな会話が続きますように。
今回の観戦で大分トリニータ片野坂監督の大声の指示とオーバーアクションが面白かったと全員で一致した。