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セシルマクビーの全店閉店は止めた方がいい
セシルマクビー(CECIL McBEE)の全ての店舗の閉鎖は、お客さんのためにもセシルマクビーのためにも止めた方がいいのではないかと思っている。
一言で言うと、顧客の購入スタイルとマッチしないからだ。
全ての店舗の閉鎖と通販へのシフト
数日前、セシルマクビーの店舗がすべて閉鎖されるという報道があった。
前々から売り上げは低下していたのだが、コロナウイルスによる不況がトドメを刺したようだ。
今後はネット通販に力を入れていくと思われる。
いまのセシルのターゲットはおしゃれ初心者の女子高生
セシルマクビーは、渋谷ギャルを対象にしたブランドと思われる人が多いと思うが、最近はそうではない。
ブランドのターゲットが見直され、これまでのギャル向けのファッションではなく、
好きなブランドも特にないおしゃれ初心者で、自分探し中の“平均JK”
に変更されたらしい。(2019/11/08の記事によると)
女子高校生は通販で買うのか?
ところで、通販での購入と女子高校生は相性が良いのだろうか?
http://www.jasta1.or.jp/pdf-data4/topics-h29.pdf
こちらのサイトをみると、商品の検索はネットで行うが実際に購入するのは実店舗の方が多いという調査結果が出ている。
(この調査では、女子大学生がアンケートの対象。)
この傾向は、大学生だけでなく高校生でも同様、むしろ高校生は余計に実店舗での購入が多いと私は考えている。
なぜ通販では買わないのかの理由を述べたい。
通販で買わない理由1. クレカが作れない
通販サイトでよく使われる決済手段はクレジットカードだが、クレカを本人の意思だけで作れるのは20歳からであることが多い。
よって、女子高校生は親を説得するか、別の支払い方法を探らないといけない。
理由2. 商品とは別に手数料がかかる
セシルマクビーでの決済手段は、クレカ、代引き、スマホ決済、後払いとなっている。
https://ailand-store.jp/faq.html
このうち、クレカへの申込みがやりづらい観点から、クレカとスマホ決済は候補から消える。
残る手段は代引きと後払いだが、これには手数料が330円(税込)かかる。
また、商品代金が税込5000円に達しない場合は、送料が605円(税込)かかることになっている。
足し上げると約1000円が手数料だ。
理由3. お小遣いに対して手数料が高い
高校生のお小遣いは少ないと3000円、多くて10000円だろう。
先程、通販購入時には330円なり1000円が手数料としてかかると書いたが、
場合によってはお小遣いの1/3や1/10が手数料に消えるというのは、高校生には認められるものではないだろう。
理由4. 店に行くこと自体が遊びの一つであるから
いまはコロナで外出しづらい社会になってしまったが、実店舗で買うときは友達と一緒に買うことができるのに対して、通販では基本的に一人で買うことになる。
友達と遊ぶ場所としても実店舗は機能していたが、それがなくなると、ブランドに触れる機会は減るはずだ。
理由5.おしゃれ初心者は店員さんのアドバイスが必要である
先程、セシルマクビーの新ターゲットは、おしゃれ初心者だと述べたが、(2018年時点)
おしゃれ初心者は、アパレル通販でなにを買えばよいのかを判断できるのだろうか?
まずスカートがいいのかワンピースがいいのかとか、この色とこの色は組み合わせていいのかなど、初心者には分からないことが多すぎる。
たしかにインターネットでは着こなしの方法を教えてくれるコンテンツはたくさんあるが、
自分にも当てはまるかは分からない。
こういうときに登場するのが店舗のスタッフさんであり、アドバイスを参考に少しずつ自分が買うべきアイテムを学んでいくのだ。
理由6. 通販サイトの選択肢の多さ
一方、通販サイトは一人で完結するし、
しかも店で買うときよりも目を配らないといけないことが多い。
サイズや素材への不安だけではない。
まとめ
以上の理由から、
セシルマクビーのターゲットである女子高校生は、通販で買うまでにハードルが高いこともあって、実店舗での購入に慣れ親しんでいる。
店舗を閉鎖してネットだけに注力するのは良くないと結論づけたい。
コロナの前から売り上げが落ちているため、店舗の閉鎖自体は行うべきではあるが、
高校生がよく行く場所に店舗を1つは残しておいた方がいいと、私は思う。
補足 ポップアップストア
折衷案としてはポップアップストアを定期的に出すことが考えられる。
常設で店舗を置くよりも経費は安いと思うが、
馴染みの店員さんができづらいデメリットはあるだろう。
洋服の購入は、実際のところ、本当に気に入ったかどうかよりも、いつものスタッフさんが勧めるから買うという一種の義理でなされることがあり、
この義理購入が減るのは痛い。
コロナで接客そのものがもう対面ではできなくなってしまうかもしれないが。。
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