新・友人の親友の交際相手に驚愕した話
第三弾。
※第一弾
※第二弾
前回、友人と会った直後、友人の親友の交際相手の妊娠が発覚した。
それで、なし崩し的に婚姻手続きをとることになったそうで。
その後が気になりすぎたので、友人と会食がてらみたび話を振ってみた。
場所は目黒のラーメン屋。
ファミリーもいたので、前回みたいに攻めた話はできなかったけど、その後が聞けたので書きとめておく。
わたし「それで、どうなったのよ、例のお友だち」
友人「ああ、結婚したよ」
わたし「それ前言ってたじゃん、どうよ暮らせてるの?」
友人「暮らせてるみたい、ふたりで住んでる」
わたし「住んでるってどこに」
友人「実家近くに部屋借りた」
わたし「ほおー、結局ご家族は?」
友人「反対しなかったらしい。すんなりと」
わたし「すんなり…。それはそれでなんかすごいな。で、仕事は?」
友人「そのまま、奥さんのほうは辞めたけど」
わたし「まぁでしょうな、てか職場にはどう伝えたのさ」
友人「上の人だけに事情伝えたらしい、まあそんな社内のかかわり活発じゃないから表沙汰にならないみたい」
わたし「なるほど、じゃあさ」
友人「うん」
わたし「そんな活発じゃない会社なのに、なんで部署も違う正社員と生産ラインの外国人労働者が知り合えたのさ?」
友人「さぁ、なんでだろう…?、なんでなんだろうね」
おかしい。やっぱり彼は「狙い撃ち」されたんじゃないか。そんな疑惑がよぎった。
友人「で、もうすぐ予定日だから、その準備とかいろいろ追われてるね」
わたし「お金は?お金はどうなのさ」
友人「いやー、もうさすがにレンタカー借りることはしてないね。彼女さん第一だからだいぶ節約してるっぽいよ」
わたし「あ、そうなんだ。レンタカー代月6万とかじゃなかったけ?」
友人「そうそう」
わたし「(なんかすごいことしてるみたいな言い方してるけど、それ当たり前では…)」
友人「ん?」
わたし「いやなんでもない、まぁでもさ、生活苦しいんじゃないのだいぶ…?」
友人「そうだろうね、だからシフト伸ばして働いてるみたいよ、朝から晩まで働きづめだって」
わたし「おお…、保証人とかなってない?」
友人「なってないなってない笑、名前書いてって言われたら友だちやめるわ」
わたし「おお」
友人「でも10万くらいなら貸せる、とくに返してもらわなくてもいいし」
わたし「お、おお…?(10万だって大切にしてほしいわ)」
友人「けど、婚姻届の保証人書いたのはじめてだったわ」
わたし「保証人!?、え書いたのあれ(いや書いてるやないかい!)」
友人「うんうん、ある日突然、きょう出しにいくから書いてくれって言われて。区役所まで同行したよ俺」
わたし「(優しすぎかよ)」
友人「それもね、提出が在留期限?ギリギリだったらしくて」
わたし「ええ…」
友人「急いで出したよね」
わたし「まぁでも、なんとかやれてるみたいでよかった。ご家族も好意的みたいで」
友人「詳しくはなにがあったかわかんないけどね、まあまた子ども産まれる前に会ってくるわ、ほっといたらどうなるかわかんないし」
わたし「大変だわ…、よく見守ってあげて」
友人「まさかあいつが友だちのなかで最初に結婚するとは思わなかったわぁ」
わたし「人生なにあるかわかりませんな」
だいたいこんな感じ。
友人の親友は、とりあえず「夫」となって、家計の維持に奔走しているらしい。
いちばん大変なのはこれからだろうけど、とりあえず周りが温かく見守ってくれてるようで安心した。
けども、心が汚れている私としては、やっぱり「妊娠→結婚」という流れと、交際相手の在留期限にどこか関係があるような気がしてならなかった。
まさに「狙い撃ち」されたんだと思う。
友人曰くその彼、ものすごく優しい人らしいし。
だけど、そうやってものすごく優しい人を狙って苦労を強いる、苦労せざるを得ない状況に引き込むというのは、なんだかなぁという風に思ってしまう。
生まれる命って、そんなに軽いもんかねぇ。
子どもをカップルの所有物かなんかと思ってはいないだろうかと尋ねたい。
いくら彼女さん思いだとしても、会社の貴重な外国人労働力に手を出して、退職に追い込んだわけだから。
彼らがなんとか頑張って生きていることは朗報ではあるんだけど、なんだか心が晴れなかったなぁ。
幸せってなんだっけ?って脳内の明石家さんまが歌い出した。
トップ画像は、映画『エール!』より。
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