「インポスター症候群」とかいう概念について
「インポスター症候群」なる概念がある。
決して、男性機能の問題だとか、『Among Us』でインポスターを引きやすいとかいう類のものではない。
断じてない。
日本語でいうと、「詐欺師症候群」になるらしい。
「ダイヤモンド・オンライン」にわかりやすい定義が掲載されていたので下記に引用しておく。
自分の実力を内面的に肯定できない心理傾向を指します。Impostorとは英語で「詐欺師」を指しています。インポスター症候群の当事者が、自分が成功者であると周りを騙しているかのような罪悪感にさいなまれていることからこの名が付きました。
(ダイヤモンド・オンライン, 2020年10月19日,「自己肯定できない「インポスター症候群」が日本で急増している理由」https://diamond.jp/articles/-/251108)
この傾向のひとは、成功を額面通りにとらえられず、「たまたま運がよかっただけ」とか、「まわりのおかげ」とかって考えがちらしく、「自己肯定感」がとっても低いのだそう。
この定義だとか、いろいろな説明を聞けば聞くほど、わりと当てはまるような気がしてくる。
心理学でいう「バーナム効果」的なやつに引っかかってる気もしなくはないけど、妙に納得してしまう。
なにしろ、褒められたときに、「みなさんのおかげです」って返すのが板につきすぎて、いまや脊髄反射的に口に出るようになっているくらい。
ヘタしたらとんねるずよりも「みなさんのおかげ」って言ってるかも。
いや、さすがにそれはないか。
たまーに「わたしの手柄だ!」って言いたくなるときもなくはないんだけど、その主張の塊みたいなひとが身近にいるものもあって、やっぱりそうはなれない。
まわりをだまくらかしてるような気がして、「次」こそ露呈するんじゃないかって思って不安になるときもある。
だからなのか、露呈しかけたときの焦りようはハンパじゃない。とにかくテンパる。
そのときはだいたい、悪いことしたわけじゃないのにめちゃくちゃ挙動不審の怪しいヤツみたいになる。
そ、そんな目で見ないでくださいよ…
ってなる。
原因はなんだろう。
「できることを誇るな」とか、「謙虚になれ!」って親に言われ続けてきたのもたしかなんだけど、それ以上のコンプレックスがあるような気もする。
なぜかわかんないけど昔から、「できること」より、「できないこと」を数えてしまいがちなのです…。
それで、「インポスター症候群」について調べていると、あのトム・ハンクスがその症状を抱えてるっていうことがわりといろんなサイトに書かれている。
でも、肝心のソース元が見当たらない。情報源がひたすらに怪しい。雑にもほどがある。
そんな風にツッコミをいれつつも、
結局わたしは、トム・ハンクスの映画を貪るように観てしまう。
きょうもチョロい。