「王様の昼寝」中野店に潜入!
ドライヘッドスパマニアのねむです!今回は、待望の「王様の昼寝」中野店に潜入してきました。2024年10月にオープンしたばかりの新店舗で、最新のドライヘッドスパ体験をたっぷりとレポートします!
私がドライヘッドスパにハマったのは、約5年前のこと。それ以来、様々な店舗を巡り、数え切れないほどの施術を受けてきました。そんな中で、常に注目していたのが「王様の昼寝」というブランドです。
「王様の昼寝」は、ドライヘッドスパ業界では後発ブランドながら、急速に人気を集めていました。特に、2024年8月に発売された「美容室のための ヘッドスパビジネス最前線」という書籍で取り上げられてからは、業界内外で大きな話題となっていたのです。
その書籍によると、「王様の昼寝」は最初からフランチャイズ展開を視野に入れて作られたブランドだとのこと。この戦略的なアプローチに、私は大きな可能性を感じていました。
そして遂に、2024年10月、東京・中野に新店舗がオープン。これは見逃せない!と、オープンから2週間後の11月上旬、早速予約を入れて体験してきました。
「王様の昼寝」中野店への道のり
新中野駅を降りて、スマートフォンの地図アプリを頼りに歩き始めます。駅から徒歩7分ほどと聞いていましたが、初めての道のりに少し緊張感を覚えます。
中野の街並みを歩いていると、徐々にオフィス街から住宅街へと景色が変わっていきます。そして、閑静な住宅街の一角に、シンプルでモダンな外観の建物が目に入りました。看板には「王様の昼寝」の文字。到着です。
店内の雰囲気
ドアを開けると、優しい木の香りが漂ってきます。フロントには笑顔の素敵な受付スタッフが立っており、温かく迎えてくれました。
内装は、ナチュラルな木目を基調としたシンプルでモダンなデザイン。壁には落ち着いた色合いの絵画が飾られ、BGMには小川のせせらぎのような自然音が流れています。この時点で既に、日常の喧騒から切り離された特別な空間に入り込んだような感覚に包まれました。
施術前の準備
受付を済ませると、スタッフの方に案内されて個室へ。個室といっても、完全に仕切られた空間ではなく、おしゃれな布地のカーテンで区切られたセミプライベートな空間です。これは、開放感を保ちつつプライバシーも確保するという、絶妙なバランスを取った設計だと感じました。
部屋に入ると、大きなリクライニングチェアが目に入ります。チェアは、人間工学に基づいて設計されたという特別なもので、座った瞬間から体にフィットする心地よさを感じました。
スタッフの方から、施術の流れや注意事項について丁寧な説明がありました。ドライヘッドスパは服を着たまま受けられるのが特徴ですが、ここでは首回りや肩周りをリラックスさせるため、上着を脱ぐことを勧められました。
いよいよ施術開始
リクライニングチェアに横たわり、深呼吸をします。すると、セラピストの方が静かに近づいてきました。
「それでは、施術を始めさせていただきます」
その声とともに、頭皮に優しく手が触れました。
頭皮マッサージ
最初は、頭全体を軽く押さえるように触れていきます。これは、頭皮の状態を確認するとともに、私の頭の形や骨格を把握するためだそうです。
その後、指先で頭皮をつまむようにマッサージが始まりました。力加減が絶妙で、心地よい刺激が頭皮全体に広がっていきます。頭頂部、側頭部、後頭部と、まんべんなくマッサージされていきますが、特に気になる部分には丁寧に時間をかけてくれました。
私の場合、普段からデスクワークが多いせいか、後頭部の付け根あたりが特に凝っていたようです。セラピストの方は、その部分を見抜いたかのように、念入りにほぐしてくれました。
こめかみ・耳周りのマッサージ
頭皮全体のマッサージが終わると、次はこめかみと耳周りのマッサージへ。こめかみは、意外なほど凝っていることが多い部位です。
セラピストの指が、こめかみを円を描くように優しくマッサージしていきます。するとどうでしょう。頭の中のモヤモヤが、少しずつ晴れていくような感覚に襲われました。
耳周りのマッサージは、耳たぶを軽く引っ張ったり、耳の後ろを指圧したりと、繊細な動きの連続です。普段あまり意識しない部分だけに、その心地よさは格別でした。
首・肩のマッサージ
頭部のマッサージが一通り終わると、首と肩のマッサージへと移っていきます。
首の後ろから肩にかけては、多くの人が凝りを感じやすい部位。私も例外ではありませんでした。セラピストの手が首筋に触れた瞬間、思わず「あっ」と声が出そうになるほどの痛気持ちよさを感じました。
肩のマッサージは、肩甲骨周りを中心に行われます。肩甲骨を動かすようにマッサージされると、普段使わない筋肉が刺激されて、心地よい痛みとともにどんどんほぐれていく感覚がありました。
頭皮のツボ押し
マッサージの締めくくりは、頭皮のツボ押しです。東洋医学に基づいた手法で、頭皮上の特定のポイントを丁寧に押していきます。
百会(ひゃくえ)、風池(ふうち)、完骨(かんこつ)など、聞いたことのあるツボの名前が次々と飛び交います。それぞれのツボを押される度に、体の異なる部分がスッキリしていくような不思議な感覚を覚えました。
特に印象的だったのは、目の疲れに効くという攅竹(さんちく)というツボ。このツボを押されたとき、目の奥がじんわりと温かくなり、長時間のデスクワークで疲れていた目が一気に楽になった気がしました。
施術中の心境の変化
施術が進むにつれ、私の意識は徐々に現実世界から遠ざかっていきました。
最初のうちは、「次はどんなマッサージが来るんだろう」「この部分、けっこう凝ってたんだな」などと、様々な思考が頭の中を駆け巡っていました。
しかし、時間が経つにつれ、そうした思考も徐々に薄れていきます。代わりに訪れたのは、ただ「今」この瞬間の感覚に身を委ねる静かな心地よさでした。
セラピストの手の動き、部屋に流れる穏やかなBGM、そして自分の呼吸。それらが溶け合って、まるで自分が大きな海の中にぷかぷかと浮かんでいるような感覚に包まれました。
ふと気づくと、意識が朦朧としてきて、まどろみの中にいるような不思議な状態に。夢を見ているのか現実なのか、そんな境界線すら曖昧になっていきます。
「王様の昼寝」という店名の由来が、まさにこの状態のことを指しているのだろうと、どこか遠いところで理解しました。
施術後の感想
「お疲れ様でした。ゆっくりと体を起こしてください」
セラピストの静かな声で意識が現実に戻ってきました。目を開けると、まるで長い旅から帰ってきたような感覚。時計を見ると、施術開始から約1時間が経過していました。
体を起こすと、驚くほどの軽さを感じました。頭がスッキリとして、普段なら感じるはずの首や肩のコリが嘘のように消えています。
鏡を見ると、顔色も良くなっているように感じました。目の周りのくまも薄くなり、全体的に顔が引き締まって見えます。
何より印象的だったのは、心の状態の変化です。施術前は仕事や日常生活のストレスで少し気持ちが沈んでいましたが、施術後は不思議なほど前向きな気分に。まるで心の中のモヤモヤが全て洗い流されたかのようでした。
「王様の昼寝」の特徴と他店との比較
今回の体験を通じて、「王様の昼寝」の特徴がよく分かりました。ここで、他の有名店との比較を交えながら、「王様の昼寝」の魅力を掘り下げてみたいと思います。
「悟空の気持ち」との比較
ドライヘッドスパと言えば、まず思い浮かぶのが「悟空の気持ち」でしょう。業界の先駆者として知られ、その独自の技術と予約の取りにくさで有名です。
「悟空の気持ち」の特徴は、強めの刺激と独特の技術にあります。頭皮を強くつまんだり、頭を大きく動かしたりと、時に痛みを伴うこともある刺激的な施術が特徴です。
一方、「王様の昼寝」は、より穏やかでリラックスできる施術を重視しているように感じました。強い刺激はありませんが、その分じっくりと時間をかけて全身の緊張をほぐしていく印象です。
また、「悟空の気持ち」が予約の取りにくさも含めた希少性を売りにしているのに対し、「王様の昼寝」はより多くの人が気軽に利用できるビジネスモデルを目指しているようです。実際、予約も比較的取りやすく、料金設定も手頃だと感じました。
「ヘッドミント」との比較
「ヘッドミント」は、低価格帯で全国展開を進めているチェーン店として知られています。短時間で手軽に受けられる点が特徴で、忙しい人や初めてドライヘッドスパを試す人に人気があります。
「ヘッドミント」の施術は、標準化されたメニューを効率的にこなすスタイル。対して「王様の昼寝」は、より個別化されたアプローチを取っているように感じました。
例えば、施術前のカウンセリングでは、その日の体調や気になる部位について詳しく聞かれ、それに応じて施術内容が調整されます。また、施術中も体の反応を見ながら、力加減や重点的に行う部位を変えていくなど、柔軟な対応が印象的でした。
料金設定は「ヘッドミント」よりは高めですが、その分の付加価値は十分にあると感じました。
「王様の昼寝」の独自性
「王様の昼寝」の最大の特徴は、リラックスとリフレッシュのバランスが絶妙な点にあると思います。
強い刺激で一時的な爽快感を得るのではなく、穏やかな施術を通じて深いリラックス状態に導き、そこから自然と心身が活性化されていく。そんなアプローチが、現代人のニーズに合っているのではないでしょうか。
また、フランチャイズ展開を前提としたビジネスモデルも特筆すべき点です。標準化されたサービスを提供しつつも、各店舗や施術者の個性を活かせるシステムを構築しているようです。これにより、チェーン店でありながら、地域に根ざしたサービス提供が可能になっているのだと推察します。
フランチャイズ展開を見据えたビジネスモデル
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