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安定期周辺のメンタルを救ってくれた本やnoteたち

ごきげんよう、ねむこです。
なんのこっちゃと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、まずはお礼から。
前回のnoteを読んでいただきありがとうございました。
思ったよりも多くの方に読んでいただき、感想までいただけて、こういった感情は私だけじゃなかったんだな、とこちらこそ安心しました。
おこがましくも有料とさせていただいたにも関わらず文章の乱れも多々あり、お恥ずかしい限りです。(後日正気に戻って少しだけ加筆・修正しました…反省)

お礼と言っては難ですが、安定期から最近にかけて読んでよかった本やnoteをシェアしたいと思います。

初期にどんなもんかしらと思って手に取った妊娠・出産に関連する本が、妊娠発覚した瞬間から「幸せ、愛おしさ爆発!」みたいな芸能人のブログ本だったのですが、それに見事に当てられてしまったので、こういった本を読むのはかなり慎重になり、いろいろ読んでみようと思ったのは、少し心の整理がついてからの最近になってからです。


あくまでも私の場合ですが、これらを読んでなるほどと思えたり、励まされたりしたので、同じような気持ちの方に届いたら嬉しいです。
※アフィリエイトリンクは貼ってないです


○「私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました」 著者:犬山紙子さん


出産することや子どもを産まないと決めた方、子育てを終えた方などいろんな状況の女性にインタビューをしながらご自身の考えがつづられている一冊。
犬山さんの「こういう考え方があるんだな~」というフラットな感想や、元々ご本人の気持ちがネガティブだったということではないですが、気持ちが穏やかに前向きになっていく過程をたどることができて、それがすっと入ってきたのが良かったです。

出産をきっかけにご本人のお仕事をジェンダーの問題や性教育にも広げられていて、素敵だなと思いました。


○子宮の中の人たち リアルタイム妊娠まんが
著者:EMIさん


漫画の「はたらく細胞」の出産版のような感じ。ちょっとシュールな絵柄が可愛いかったです。
赤ちゃんの絵が可愛い…!と思ってしまうのは絵が本当にかわいいのか、ホルモンの何かなのか分からないですが、可愛いです。
旦那さんが優しくてなんだか保護者みたいな感じで、ちょっと羨ましい。笑


○わっしょい!妊婦
著者:小野美由紀さん

私がTwitterで暴れている時に、フォロワーさんからおすすめしていただいた一冊です。大感謝。
ユーモラスな語り口ですいすい読めました。NIPTを受けるまでの葛藤がつづられている部分がありますが、そこにとても共感できて、私だけじゃないんだなと思えたのがありがたかったです。

また、世の中が期待する「女性性・母親」に対するしんどさを見事に表現してくれていたところがとても響きました。
母親は愛情いっぱいであるべき、みたいな世間様の無言の圧力というか母性への信頼?が怖かった部分もかなりあったんだ、ということに気付きました。

最後の出産の方は涙なしには読めなかったです…!(ホルモンのせい…?でも本当に良かった)
旦那さんの一言コメントが時折書かれているのも、男性はこう感じるんだなと思い、興味深かったです。


○きみは赤ちゃん
著者:川上未映子さん


これもとても読みやすい!軽妙で楽しく、ご本人の性格もとても好き。
出産後の子育てや産後クライシスのことも書かれており、そうなったら怖い…と思いながらも読み進めていました。でも多分なると思う(不吉な予言)

男性性へのまるっとした怒りがつづられているところに深~~~~~~く共感しました。本当に、男性って、身体の変化もなく、出産の痛みもなく、赤ちゃんと対面するまで一直線だよなァこの野郎と思います。生物学的に仕方ないのは分かっているしどうしようもないのも理解しているのですが、たまにやたらと腹が立ちます。
こう思っているのも私だけじゃなかったんだな、と思って、自然の摂理なのに自分はなんて被害者意識が強いんだ…と自分を責めていた、というか自分の性格に絶望していた部分もあったので、少し安心しました。
出産後の赤ちゃんとの生活も可愛いけどとにかく寝れない、仕事との両立を巡って常に罪悪感がある、などきっとこれからも共感できることがたくさんあるんだろうなと思い、繰り返し読みたい一冊です。

この本をを読んで川上未映子さんのことがとても好きになったので、ご本人の作品も読んでみました。「おめかしの引力」も読んでて楽しくなる!

ちなみに、こちらのインタビューもとても素敵でした。


数冊読んで思ったのは、どの方も妊娠期間や出産の様子は大きく異なっているので、人と比べる必要はないんだなと感じました。
少し先のこともリアリティをもって書いてくださっているので、私にも似たようなことが起こるのかも、と思うと心の準備ができる気がしています。それも怖いけど興味深い。

といいつつ、こういったことは人によって異なりすぎる、ということも大いに学んでいるのですが…。


夫とも同じような境遇の友人とも、あまり深いところまでは共有できないこの感情を文字にしてくださって、自分のペースで読めるということがとてもありがたかったです。
冒頭で触れたブログ然り、最近になっても合わないなぁと思ってすぐに本を閉じたものもたくさんあります。とってもハートフルなのはまだ苦手かも。
あとは一時有名だったこちらの本も手に取ってみましたが、共感できるところや社会構造にも気持ちがいってしまって落ち込んできたので途中でやめちゃった。


ちなみに、全て夫にも読んでみてと勧めてみましたが、自分の趣味の本ばかり読んでいてなかなか読もうとしなかったので、「ふ~~~~~ん、私の妊娠のことなんてどうでもいいんだね~~~~~~?!?!?」と大喧嘩というか一方的に切れ散らかしたことは秘密です。笑

一通り私がブチ切れた後に、宿題をしなくて怒られた小学生がうなだれながら取り組むような感じで夫はやっと読みましたが、「どの人もたくさん食べてるね~。パイの実5箱はすごい」というピントが崩壊した感想が出てきたので、もうやめようと思いました。笑
私としては、体調や体形の変化によるしんどさとか、夫への感情や産後クライシスについてそういう現象があるんだとインプットしてほしかったのですが、押し付けるものじゃないなぁと痛感。エッセイ系はやめて、夫には育児書を丸暗記させようと思います。(結局やるんかーい🖐️)(読書ハラスメント💥)

続きまして、noteもいくつか。

検査薬が試せない期間に何度も読み返しました。ご経験者で似たような気持ちの方から、妊婦期間も悪くないって言ってくれる方がいることにすごく救われました。

メルヘンを足すためにこれらを行った、と最初に引用させていただいたnoteに書かれていらっしゃいますが、目的を設定して行動に落とし込むところにお仕事できる感を感じます。素敵です♡
私も自分のテンションを上げるために妊婦イベントやってみようと思いました。
(ジェンダーリビールケーキは実施済🎂✔︎)

一部引用させていただきます。

“でも最近は、母になった私と、今までの私が融合しつつある。納得して受け入れられつつある。私の人生に「母」という属性がようやく馴染んできた。今までの私と、現在の私が地続きであることが分かってきた。ある日突然母になって今までの私が失われた訳ではなくて、ずっと私なんだ、ということが分かってきた。 ”

つるっぺさんの上記noteより

こちらの記事のこの文章に、本当に救われました。何度も読み返しました。
確かに、結婚しても私は私のままだったし、欠点もコンプレックスも消えなかった。
きっと出産して「母親」という役割が加わって(それが未知すぎて怖いけど!)興味関心は変わるかもしれないけど、良くも悪くも、私の根本的なものは変わらないんだろうなと思いました。そうだといいなぁと思うし、変わるなら良い方へ変わっていけたら、と思います。これは願望。


終わり方がわからなくなってしまったんですが、本の著者の方や、素敵なnoteを書いてくださった方に大感謝です…!文章には人類の叡智と、普段なかなか言えない気持ちが詰まってる。

このnoteは素晴らしい作品や文章を前にしてわーわー言ってる(書いてる)だけですが、似たような気持ちの方の参考になったら嬉しいです。
読んでくださってありがとうございました!


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