とってもいいことがあった
三連休最終日の今日。
もう、書かずにはいられないような、とってもいいことがあった。肉屋の帰り道を幸せな気持ちで歩かせてくれた、2人のひとと出会った。
朝起きてから何かとイライラしてしまう日だった今日。
何をするにもキーキー大騒ぎして、
いつものように相方に助けてもらい、迎えた夕方。
昨日の豚汁はあるね。
さすがに何かおかずが欲しいねと。
こんなむしゃくしゃする日は揚げ物だ!と、
近くの肉屋へ、2人で自転車をこいだ。
ここの肉屋は、休日はいつも行列。
少し前から整理券制度が始まったのだけれど、久しぶりでしたので、すっかり私も相方も整理券を取るのを忘れて、普通に列に並んでしまった。
20分は待って、入り口の自動ドアの前。ドアの横の整理券に気がついて、あちゃー。と顔を見合わせた。近くにいた店員さんに、このまま並んでいてもいいか、ダメもとで聞いてみた。
「並んでいる順でお呼びしますので」
と、一言。(や、無くてもいいんかい!)
そのまま待っていても、呼ばれるのは整理番号の数字。私たちの様子を伺いながら、スッと一歩、店内へ入っていく後ろにいたおじさん。あぁ、やっぱり一度出て、呼ばれるのを待とう。と、整理券を取って、外に出て待っていたとき。
「前、そのままいいですよ。」
と、私たちのおそらく二組後ろに並んでいたメガネをかけたおじさんが声をかけてくれた。
「ありがとうございます…でも、整理券を取るのを忘れていたので、待ちます。」
「いえ、並んでいましたもんね。どうぞ前、そのまま並んでください。中で一言言えば大丈夫ですから。」
😳💦←まごまごとお礼をいいながら中に入らせてもらうと、今度は私たちの前に並んでいたおじさんが、店員さんに
「僕の後ろに並んでるお二人、整理券取るの忘れてしまったみたいです。一応伝えておきますね。」
と、伝えてくれているのを聞いてしまった。
ぶわあっと、嬉しくて、明るい気持ちになる。
あー、入れさせてもらえてよかった。
って、まさかそんなことではなくて、
世の中の優しさというか、心というか。
たかが、他人が整理券を取り忘れて、並び直すという。めちゃくちゃ自分には関係のないこと。関係のない、他人の失敗。見て見ぬ振りとか、もはやそこまでもいかないような出来事。
それなのに、あのお二人は、当たり前かのように私たちに声をかけてくれたり、店員さんに知らせてくれたりしてくださった。優しさを使ってくださった。整理券を取り忘れた赤の他人の私たちと同じ立場に、一瞬でも立ってみてくれたのだろうと思う。それってとんでもない優しさだと思う。簡単なようで、誰にでもできるようなことでは無い。それができる人に一度に2人も出会ってしまった。
私が逆の立場だったら間違いなく、まごついて何もできないだろうなと。もはや、何もできないだろうな、というのも綺麗事かもしれない。何も気づかず思いつきもせずに、自分とは関係のない世界として過ぎていくかもしれない。
今日は間違いなく、今年1、満たされた1日になった。本当に本当に、嬉しかった。
…と、この出来事にはおまけがあって。
会計を済ませて、お店の外で揚げたてを待っていた時。
いい人たちに出会ったね、すごく嬉しいねと相方と話していると、後ろにいて、どうぞと声をかけてくださった方のおじさんが出てきたので
「ありがとうございました」
と再度伝えると、うす!と爽やかに会釈して歩いて行かれた。
ふと、その後にそちらの方を見ると
ハッ!と何かに気がついたように引き返してきた先ほどのおじさん。もしまた私たちの前を通った時、会釈するのもしつこいかなぁ、と思い、目線を違う方へ向けていたけれど、あれ、通らないなぁ。と。
ちらっとおじさんの方を見ると…
駐車場へ入って行き、
車に乗って、帰って行かれていた!!!!!
きっと、おじさんもホコホコした気持ちだったのかな。
車に乗ってきていた事を忘れていたようでした😌。
優しい気持ちにしてくれた、お二人のおじさん。
本当にありがとうございました。
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