趣味は俳句ですの話
私の趣味は俳句を詠むことである。
月2回、オンラインや対面で句会を楽しんでいる。
句会ってなによ!と思うでしょう。
説明しよう。(めんどかったら読み飛ばしてもいーよ!)
・あらかじめ作っておいた句を「短冊」と呼ばれる白くて細長い紙に1句ずつ書き、持っていく。5句なら短冊は5枚になる。
・句会会場でみんなの持ってきた短冊をシャッフルする。
・シャッフルしたものを10句ずつぐらい別の紙(清記用紙という)に清書する。この時点でどの句が誰のものかわからなくなる。
・清記用紙をまとめたものを人数分コピーし、配る。
↑ここまではオンラインだったら自動でやってくれるシステムがある(夏雲システムさんありがとうございます!)
・配られたものを見ながら「選」を入れていく。ようは人気投票である。特選が2票だったり並選が1票だったり、逆選というマイナス1票だったりするものもある。この辺は句会による。
・集計する。
・感想やなぜ投票したか(選を入れたか)述べてキャッキャウフフする。厳しい先生が見ているなど緊張感のある句会はキャッキャウフフしないかもしれない。
とまあこんな感じでやってるんだけど、
先日オンラインの句会に「これはいけるやろ」と思って出した句が三振(ゼロ票!)したので聞いてほしい。
以下の句である。
「頭の中のぐるぐる払う大満月」ネムイナ
日頃頭の中でぐるぐるしている考え事が吹っ飛ぶようなクソデカ満月を見ましたよ、という句である。満月は秋の季語。
これが三振だった。
「頭の中の…ぐるぐる!?」
「ぐるぐるってどういうこと!?」
「ぐるぐるを…払う!?な、なに…?」
「頭の中の」じゃなくて「脳内の」にすればよかったのかな…と思っていたら
「そうじゃないよ!!!」とみんなにつっこまれた。
俳句をやるならば、「頭の中のぐるぐる」を具体的に描写する方が好ましいという。
「ネムイナさんはどんなことでぐるぐるしてるんですか?」
「……」
常に考え事で忙しいが、たいしたことは考えていない。あの時ああ言えばよかったとか、親族が死んだらどうしようかなしい、とか、なんか俳句のネタはないか、とか、具体的に書けるのはこれぐらいでもっと「考えごと未満」のようなもので頭がぐるぐるしているのである。
これはつまり何も考えていない…?頭が重いよう、ウッウッ…
大満月ごときではこのぐるぐるはどうにもならんのや、嘘をついたからいけなかったんや…ぐるぐる…
反省したので訂正したものを一句したため、明日の句会に備えることとする。
「大満月自分がなんだかわからない」ネムイナ
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