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ふつうの世界でふつうの人間として生きていくこと




社会不適合。

わたしにぴったりの言葉だと思う。


高校にも大学にもまともに通えず、バイトも続かない。

え、ごみすぎでは〜〜〜?!?!!


高校時代は特に、周りにこんな人いなかったから本当につらかった。

通信制のくせに(笑)って嫌がらせされたこともあった。


でも大学生になって、クリエイター界隈に属するようになって、
わたしみたいな人がたくさんいることを知った。

通信制だったことも、大学中退したことも、ぜんぜんふつうで、ふつうだから気にもされなくて、
それどころか、いいじゃん!ぼくも!って笑い合える人もいて。

ふつうってなんなんだろうって思う。


わたしがつくりだすものに、そういう、学歴みたいなものなんて関係ない。依頼してくださる方だって、べつに、わたしが武蔵美生だから、とか関係なかったはず。

結局、いつだって気にしすぎているのはわたしで、損してる。




それでも、こうやって諦めたあとでも、やっぱりわたしの近くには妹という社会適合人間がいるから比べて落ち込むこともある。

彼女は中高大と公立でほぼ無遅刻無欠席、成績もよく、友達だって多い。

まさにわたしとは正反対の人間だ。



才能だと思う。

当たり前だと思われがちなことを、きちんと続けられること。決して当たり前なんかじゃなくて、すごいことなんだなと思う。自分がこうだから。


なんでわたしにはその才能がないんだって、苦しくて、喉から手が出るほど、羨ましい。
わたしも社会に溶け込んで生きたかった。

できることならたのしい高校時代を過ごして、大学にもちゃんと通って、就職したかった。

したかったけど、できないんだなって諦めてしまった。


わたしはクリエイターになりたかったわけでも、フリーランスになりたかったわけでも、ない。

それしか道が見いだせなかっただけ。



そうやって散々苦しんできたけど、大学を辞めたときに割り切った。

わたしは一生、妹のような生き方はできない。だって才能がないから。

でも逆に言えば、妹は一生、わたしのような生き方はできない。


そう思えるようになってからは楽になった。すこしだけ。

単純に、彼女をすごいなと思う。わたしにできないことをどんどんやってのける彼女を尊敬している。

わたしが思うに、きっとそれはお互いおんなじ気持ちなんじゃないかなあ。

ちがうから、お互い持ってないものを持っているから、仲良くできてるんだと思う。




ふつうの世界とかふつうの人間とか、そんなのは人それぞれちがうんだろうけど、わたしの中のそれは妹を指す。

彼女のように生きたかった。


でもそれはもう過去の話。

今は、わたしがいる世界がふつうの世界。ここでしか生きられないなら、それで、それなりにがんばる。



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