風景構成法。
こんにちは。先日こちらの🔗のnoteを書いた時に、大学の心理学の講義で勉強した、風景構成法の事を思い出したので、風景構成法についてのnoteをひとつ書いてみようと思う。
【風景構成法とは?】
風景構成法とは、被験者に特定のアルゴリズムに従って風景の絵を書いてもらい、その完成した絵を分析して被験者の心理状態を読み取るという目的で行われる心理療法の1つのことです。
【18歳の時に書いた風景画】
心理学の講義の中で勉強した風景構成法が、私の中で強烈に印象に残っています。
もう何年も前の事ですが、定期的に自分が18歳の時に書いた風景画を見たり、その時に教授が私にくださった分析結果を思い返したりしています。
こちらがその風景画になります。
そして、こんな感想と分析結果を頂いたことを覚えています。
【あなたは全体的な印象を見た感じエネルギッシュな人なんだろうけど「一人で寂しそうに川を見てる」「色彩の鮮やかな風景が印象的だが、自分だけ色彩が無い」「魚が川の流れに反して逆走してる」「沢山の木と家と花と石」「山の大好きの文字」「家にドアが無い、家に入れない?」「集落からひとつだけ孤立した家」の点から、本当はどこか悲しさや空虚を抱えてる人なんじゃないかな。】
正直この時は、18歳で、まだ自己開示も出来ておらず、自分の本質も理解していなかった上に、自分は手放しに明るい性格の人間だと思ってたので、この教授の診断がよく理解できなかった事を記憶しています。
今思うと「エネルギッシュだけれども、空虚を抱えてる」という点が、特に私の本質をよく表していて、数年後この絵を見返した時に、教授の分析はかなり当たっていたなと感じました。
心理学って本当におもしろいですよね。
風景画の解釈は、この記事でまとめられているように、書き込んだ風景の特徴、そして傾向をみながら解釈していくようです。
1人でも簡単に自己分析ができるので、もし宜しければ。
【大スキ山】
風景構成法の手順のラストに「絵を完成させるために、好きなものを書き足す」というものがあります。その時に私は山に「大スキ」と書き足しました。
これは何かと言うと、昔、NHK教育テレビで放送されていた「ぜんまいざむらい」というアニメの大好き焼きという回のワンシーンです。
何故、遠い昔の小学生の時に見た、ぜんまいざむらいというアニメの大好き焼きの回を記憶していたのか、そして何故、それをこの講義の時に思い出して書いたのか、はわかりませんが、未だに不思議でおもしろいなと思っています。
……他のシーンはひとつも思い出せやしないのに。
【ゆるっと感想】
その1
人間の心理って直感的には、無意識的なもので、明確に理由がないように感じられるけれども、きちんと論理的に説明ができるところがおもしろくて好きです。
心という無形の存在にも、パターンや傾向があってきちんと論理があると思うと、人間って複雑ないきものなのか、単純ないきものなのか、分からないな、と思います。
その2
改めて、風景構成法は、短い時間の中で直感的に書くからこそ、無意識的な内面や、未だ自分でさえも知らない自分に出会える気がして、すごくすごく興味深いです。
大学で学んだことの中で、これからも私の記憶に残り続けることの1つになると思います。
その3
学士は理学で取りましたが、在学中は心理学で修士課程に進んで、研究者になりたいと思っていたくらいには、心理学が好きです。
数学と親和性がとても高い学問ですし、心という目に見えない、そして形の無い存在を、数値化してグラフに起こし、可視化させるという概念に惹かれていました。
……この調子では、いつか心理学で復学してる可能性も高いですね……笑
今回はこの辺で。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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