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7!!『ブランコ』の世界を想像したら、好きな人の横顔を覗き見したい人になった。

私は、7!!(現:seven oops)の『ブランコ』という歌が好きです。
これがねぇ、恋人同士のほのぼの微笑ましい穏やか日常ソングかと思いきや、なんやかんや色々あって新たな一歩踏み出す決意ソングなんですよ。
「これがねぇ、」から始まる一文を読んで、「日常ソングとか決意ソングって何?」と書いた本人自身が首を傾げています。しかし、私はこの歌を安直に「失恋ソング」に当てはめたくないので、「日常ソングとか決意ソングなんてジャンル聞いたことないけど、まぁいっか!ガハハ!」と思いながら日常ソング経由決意ソング行きという謎のジャンルを作ってしまいました。
そして、この歌は私が「好きな人の横顔を覗き見したい」願望保持者であることが判明した歌です。歌詞とともに、私の妄想に付き合ってください。


公園ではしゃぐ子供を見てる   
君の優しい眼差し
私はその子のパパの姿に 
君を重ねて見ている

公園ではしゃぐ子どもとそのパパ。
その様子を見ている「君」と「私」。
これは、冬になるちょっと前、朝晩はそこそこ冷え込んできたけど、昼間は日差しが暖かくて心地良い「ぽかぽか」という表現がよく似合う午後2時半くらいの光景ですね。

「君」は真っ直ぐ親子の様子を見ているけど、きっと「私」はチラチラ隣にいる「君」のことを見ています。じゃなきゃ「優しい眼差し」に気づきませんよ。「優しい眼差し」とともに、微笑んでいてほしいです。というか、微笑んでますよ、これは。子どもが突拍子もない行動をしたら、「ははっ!笑」って声に出して笑ってそう。いや、笑っていてくれ。
不意に目が合った「君」に「ん? なに〜?」と言われて、「なんでもないよ~(びっくりした〜目が合うと思わなかった〜)」って内心ちょっと動揺しながら返事をする「私」がいます。
いや、びっくりすんなよ! おめぇの視線を感じたから目が合ったんだろが!
まぁ、「優しい眼差し」で微笑む好きな人の横顔見たいのはわかる~

でも、「公園ではしゃぐ子供の様子を優しい眼差しで見ている『君』」と「公園ではしゃぐ子供のパパに『君』を重ねて見ている『私』」ですよ?
要するに、今この瞬間(現実)を見ている「君」と未来の瞬間(理想)を見ている「私」ってことですよね?
ちょっとした違いを勝手に読み取ってワクワクソワソワするの楽しい♪

こんな何気ない日常を過ごして 
やがて年とったお互いの顔を見て笑う
そんな二人の未来の姿を 
想像していたんだよ

「こんな何気ない日常」は一体どこに? 
ビズリーチ?
「何気ない日常」と「公園」の親和性の高さは納得できるから、「公園」の枕詞って「何気ない日常」なのかもしれないなぁなんて呑気なことを思っていたけど、よく考えたら「何気ない日常」って大抵失ってから気づくやつじゃね?

公園ではしゃぐ子供の様子を見ていた時は、一方的に「君」の横顔を見ていた(※そんなこと歌詞には描写されていません)けど、月日を重ねると「お互いの顔を見て笑う」んだね......。でも、「想像していたんだよ」って切ないね......。「想像」なんだぁ......。

二人並んで座る 
ブランコは揺れる 
幸せな時間が過ぎていく
晴れた空 新しい季節を 
君とまた歩いて行く

ブランコに座りながら親子の姿を見ていたの? めっちゃ良いじゃん!!!!!
ブランコって大体2つで1組だから、『ブランコ』=『「君」と「私」』で、2人が一緒にいるのは当たり前ってこと? そりゃ、タイトルにするわ。
ブランコに揺られながら好きな人と微笑ましい光景を見ているのは幸せな時間だし、好きな人の横に当たり前のようにいれることも幸せだよなぁ~。はぁ〜、良いですね、2人だけの世界。万歳!

「イェーイ!君を〜好きでよかった〜!このままずぅーっとずぅーっと死ぬまでハッピー!!!」

と、ウルフルズ『バンザイ〜好きでよかった〜』を歌い出したい気持ちを大きい文字で表すくらいテンションが上がります。

柔らかい春風がかすめると 
甘い花の香りに気付かされる
君は昨日観た映画の話を 
楽しそうに続ける

春だ〜。私の好きな季節、春だ〜。桜が咲き始める3月下旬から4月初旬くらいかなぁ〜。まぁ、桜がひらひら舞っている時期のぽかぽか陽気の日ならいつでもいいけど。土曜or日曜午後2時から4時くらいまでの間、公園でぼーっとブランコを漕ぎながら話すのが2人の休日の過ごし方なんですよ。

春風にのって香る花の香りを感じながら好きな人の話を聞くのなに? 
めっちゃ良いシチュエーションじゃん。好きなんだけど。
「あのシーンがさぁ〜」と昨日見た映画について楽しそうに話す「君」と話をほぼ聞いていない桜並木を眺めている「私」がいます。「私」の様子に気づいて「聞いてる〜?」と尋ねる「君」に「ん〜?聞いてるよ〜よく覚えてるねぇ〜」って桜並木を眺めながら生返事をすると、急に頭触られて「えっ何!?」ってなって「君」のほうを見たら、「さくら〜」と悪戯な笑みを浮かべながら取った桜を吹いて飛ばす「君」の横顔を見る「私」がいますね。

はぁ?! 「楽しそうでなりより」と思いながら好きな人の話聞きたいっつーの!

こんな穏やかな日常の中で 
君が見せる表情そのひとつひとつを
出来るだけ見落とさないように 
忘れたりなんてしないように

「こんな穏やかな日常」は一体どこに?
2回目のご登場のビズリーチ?
「私」は本当に「君」の顔を見るのが好きだね〜。まぁ、好きな人の顔は飽きないし、横顔も覗き見したいよね、わかるよ。

「私」が「君」の横顔チラチラ覗いていたら、「君」に気付かれそうになって慌てて目を逸らすでしょ。「何? こっち見てた? 」って聞かれて、「見てないよ。笑」って言うでしょ。「いや、絶対見てた!笑 」って「私」の顔を覗き込む「君」に「見てないってばっ! 」って言って2人の視線が交わるでしょ。そして、笑い合うんでしょ。
「ふ〜ん......。」って言いながら前を向く「君」は、ちょっと経ってから「私」がまた「君」の横顔を覗こうとした瞬間、こっち見てきて「やっぱ見てんじゃん。笑」って優しく微笑むでしょ。
はぁ?! 見てるに決まってんだろ。好きな人の横顔覗くのが好きなんだから!

二人並んで歩く 帰り道は 
当たり前のように手をつないでいる
温かな君のその手を 
離したくないと思った

もしかして1番と2番同じ日の出来事?  そうすると、1番も春じゃん。私が勝手に1番を冬になるちょっと前と仮定したけど、確かに1番も春と言われたら春かもしれない。まぁ、仕事帰りとか買い物帰りとか帰り道にも色々あるし、私の思うように解釈します。

やっぱり隣にいる「君」と「私」。
好き~~~~~~~~~~~~~~~~。
「手ちっちゃいよね」「そう?そりゃ、『君』と比べたら小さいかもしれないけど、小指長いよ?(小指を見せつける)」「なんで小指で戦おうとすんの。笑」「てゆーかなんで今更手の大きさ?」「いや、言わなかっただけでいっつも思ってた。笑」「『手小さいなぁこいつ』って思いながら手繋いでたの?」「そう。毎回『手ちっちゃ!』って。笑」「ふっ。笑」「何?」「想像したら面白かった。これからは、リアクションガン見しよ〜。」「いや、心の中で思ってるだけだから、リアクションはしないよ」と、「何その会話?!」という会話をしながら歩く2人。「君」は、「小さい」を「ちっちゃい」と言うタイプの人間なんだね。私と一緒だ!(※妄想しているあなたの言い方が反映されただけだよ、落ち着いて)

でも、最後の「離したくないと思った」が不穏です。

移りゆく季節は 
少しずつ何かを変えてゆくのでしょう
あれから月日は流れて 
同じ道歩く二人の歩幅はいつからずれてしまったの?

季節、移りゆくな。何か、変わるな。
月日、流れるな。歩幅、ずれるな。

お前ら、5年も付き合ってたじゃねーかよ!!!!!(※大嘘です)

君と会えなくなって 時が過ぎても 
変わらないものがここにあって
アパートの後ろの小さな公園 
いつかの君が横切る

「会えなくなって」ってなぁにぃ〜?
会おうと思えば会えるけど、会いません的な? 好きだけど別れました的な?
季節も月日も知らない間に流れ、割愛された日々のことを思って私は枕を濡らします。あんなに公園とか帰り道とかのほのぼの描写は詳細だったのに、割愛だなんて信じられないよ。でも、この2人、相手のことを思うがゆえに、お互いに「この人には自分より良い人がいる」と思って別れそうといえば別れそう。1番最悪なパターンだ......。

変わらないものって気持ちかと思ったら、公園のことでした。そりゃ、引っ越さなきゃ変わらない風景だよ。
自分が住んでいるアパートの裏にある元恋人との思い出の場所・公園。
ベランダに洗濯物干すたびにあの頃の2人を思い出すね。しんどい。
「いつかの君」って「優しい眼差し」で微笑んでいた「君」ですか?
「私」が公園ではしゃぐ子供のパパに「君」を重ねていたあの日ですか?
「私」が見ていた未来の瞬間(理想)はなかったんだね......。切ない。
実現してほしい未来は現実にならなかったんだ......。悲しい。
「しんどい・切ない・悲しい」の三点セットをお届けされました。

二人並んで座る 
ブランコは揺れる 
幸せな時間は夢の中
晴れた空 新しい季節を 
今は一人歩いている
歩いて行く

「こんな何気ない日常」も「こんな穏やかな日常」も夢の中へ〜。
1番の最後「君とまた歩いて行く」が「今は一人歩いている」に......。
最後の「歩いて行く」は、2人が一緒にいない事実を突きつけられて勝手に「しんどい・切ない・悲しい」の三点セットをお届けされた気分になっているこちら側に対する決意表明じゃん。だって、「今は一人歩いている」だけでいいのにわざわざ「歩いて行く」って強調しますか?
ごめんね! 「好きな人の横顔を覗き見したい」願望を押し付けて!

「君」と「私」が公園で微笑ましい親子の姿を見ていたぽかぽか陽気の冬になるちょっと前の時期(仮)も、「君」の映画の話を春風にのって香る花の香りを感じながら聞いているぽかぽか陽気の春の日(仮)も、「君」と過ごした日々の懐古だったんだね。「私」はアパートを引っ越す決断をしたんだね。引っ越す前にベランダに出て、思い出のブランコを見て物思いに耽っているんだね。「君」がいた日々は良い思い出で、もう吹っ切れたから清々しい終わり方になっているんだね。
と、「しんどい・切ない・悲しい」の三点セットを帳消しにするための慰めを自分に言い聞かせてます。

な〜んてね☆
歌詞以外、自由な解釈という名の妄想です。
鵜呑みにしないでください。笑

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はじめまして、やぎ。と申します。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
私は微笑ましい描写がめちゃくちゃ好きですが、始終微笑ましい歌よりも微笑ましい描写に潜むワクワクソワソワ感がある歌が好きです。

アコースティックバージョンの『ブランコ』です。時間指定をしてあるので、お時間があればぜひ聞いてみてください。

歌詞引用:7!!『ドキドキ』、2013年
7!!『ブランコ』(作詞作曲・MICHIRU)

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