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Stay home のお供に。(私の好きな熟成note 6選)

「天才だなと思ったnote」何てタイトルにしようかなと思ったけど、やめた。生みの辛さは当人にしか分からない。

他人様のnoteを、自分のnoteに引用したことが無い。読み手が書き手の意図をすべてを解釈しきるのはとても無理だ。土足で上がり込むようで、何だか憚られる。けれど今日、ある方に文章を引用いただく機会があり、それが嬉しかった。一度くらいやってみようかな。(昨年滞在したイギリスは土足OKな国だ。)

実は、結構たくさんのnoteを読んで、たくさんスキを付けている。今後ご活躍されそうだな、という人を見つけることが、noteの密かな楽しみでもある。少し前の作品を中心に、今だからこそ、色々な人にまた読んで貰えれば嬉しいなと思うものを紹介したい。


①独りで子育てしながら会社経営しているのはバケモノか(井田芙美子さん)

経営者という二足の草鞋を履く中での心境の変化、挫折、工夫、とにかく前向きにぶつかる姿勢。その成長過程がありありと描かれていて、読んでいて引き込まれた。写真も文章にピッタリ。


②「おれ、将来すごいことがしたいんです!」(magayaさん)

後輩の無邪気な挑戦を、どこか遠いところから、冷めた目で眺める自分。次の瞬間、あることに気づいて、焦る。読んでいる私も、思わず焦る。誰にでも訪れる、身近な葛藤に気づかせてくれる文章。


③正解がある正解のないもの(🌿📕七さん)

冒頭の引用、

「美しさ」は、草花や山といった対象にあるのではなく、それを「美しい」と感じる人間の心の方にあると言わなければならないのではないだろうか。

が、後に続く「愛」の話に綺麗に続いているが、途中で変わる話のトーンにギクッとさせられる。とにかく、色々と考えさせられる。(「ミルクティを淹れる」という話も好き。)


④祖父と奇術(駄作さん)

冒頭の展開を裏切るような、中盤の描写が印象的。マギー司郎さんと茶目っ気ある祖父の姿が重なって、文章全体が微笑ましい。素朴なのに、「現代文」の問題に出てきそうな味わいある文章。


⑤桜(四宮麻衣さん)

圧倒的な語彙量と表現力。日本人なら誰もが「好き」であろうあるものを、最後に「嫌い」と締めるところが印象的。長いのに長さを感じさせない文章は、私が勝手に思っている良い文章の定義の1つだ。


⑥夜景をつくる、働くあのひとへ花束を(sakuさん)

夜景といえば、「ホテルや高層マンションから眺めるビルの光の集合」として描かれがちだが、この文章はそこから解像度が2段階くらい上がる。文章のリズム感も抜群。視点とテンポに引き込まれる。(文章を区切る"*"が好き。)


見た方の解釈で見てほしいので、紹介文は最低限の長さにとどめました。熟成された文章をStay homeのお供に、ぜひご賞味あれ。







※自分が何に惹かれているのか、語彙なのか、例えなのか、構成なのか、テーマなのか、視点なのか、転換による驚きなのか、一場面を切り取る解像度の高さなのか、リズム感なのか、写真のおかげで絵が浮かぶからなのか、その人の人生が醸す匂いなのか、憧れなのか、あるいはその組み合わせなのか。なんなのかよく分からないが、とにかく「いいなあ」と思ったもの。(自分で書くものも含めストライクゾーンが結構独特なので、フォロワー数やスキに比例しません。不満に共感する類の文章が少し苦手。フォローしている方も、フォロワー数の少ない方が多いかも。…探すのが好きなのかなぁ。)

何かのお役に立ちましたなら幸いです。気が向きましたら、一杯の缶コーヒー代を。(let's nemutai 覚まし…!)