サクレ・クール寺院は気をつけて?モンマルトルで絵描きに悪態をつかれる〜旅の小噺⑩〜
旅の小噺を綴っています。
パリ編を気ままに更新中。
前夜、オペラ座ガルニエ宮での素晴らしい公演を見て、
とても優雅で心地よい眠りについた翌朝。
4日目のこの日も早起きして、まずはエアビ近くのメゾンカイザーへ。
メゾンカイザーは、日本でも百貨店などに出店していて、
割に高級ベーカリーのイメージがありますが、
パリではそこら中にあって、値段もそこまで高くない。
しょっぱいものを欲していたので、
ツナのサンドイッチとコーヒーを注文。
とりあえず目的地に向かうべく、バスへ乗車する。
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このバスがまあ揺れる揺れる・・・
がったんごっとん、絶えず揺れます。
ちゃんと舗装されている道路なのに、なんでこんなに揺れるのか。
なのに、窓のヘリにコーヒーを置いた私が悪かった・・・。
少しだけ置いただけなのだが、ものの見事に真っ逆さまに落下。
ちなみにコーヒーはフルフルで入っていた。
日本のテイクアウトカップのように、カップと蓋がしっかりみっちゃくしていないので、もちろん中身が全部出た。
隣の乗客の白い目よ・・・。
少しくらい助けてくれてもいいじゃない。
旅行者っぽい2人組だったが、もしかして君たちもパリに疲れていたのかな?
慌てて、手持ちのウエットティッシュで拭くものの、
こういう時に限って2枚しか在庫がなく、完全に綺麗にはできない。
もうこれは・・・と思い、
次の駅でパッと降りてしまいました。
運転手様、本当に申し訳ありません。今後パリのバスに蓋の閉まらない飲み物を持ち込むのはやめようと思いました。
さて、午前中の目的地は17区にあるベルヴィル。
https://maps.app.goo.gl/TSQ25jpUJfjp3w31A
こちらは中心地からは外れた移民が多く住む町。
エディット・ピアフの出生地だったり、チャイナタウンがあったり、いくつか有名なストリートアートがあったり、少しローカルなパリを味わえます。
が、あまり治安はよろしくないので、夜は行かない方がよいかも。
まずはお目当てのストリートアートを見に。
ちょっと記憶があやふやだけど、おそらく場所はここ。
https://maps.app.goo.gl/fnbVHx8RXg3WeUN99
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ベルヴィル通りはかなり傾斜のある坂が続き、17区はそもそも高台にあるので、通りを上り切った先で、後ろを振り返るとパリの町が見渡せるそう。
ベルヴィルはチャイナスーパーも多くて、日本や韓国の食料品なども買うことができます。
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ベルヴィルを後にして、モンマルトルへ。
ベルヴィル駅からピカード駅まで移動します。
モンマルトルは街並みがとても綺麗で、歩いているだけでワクワクしますが、とにかく坂が多いのです。
パリジェンヌはブーツやスニーカーなど、ヒールのない靴を履いていますが、そりゃそうだ、ヒールなんて履いてたらこけまくるよ。
(エミリーインパリスのファッションへの批判も納得)
サクレ・クール寺院を目指して歩いていく道中に、
アートショップがありました。
https://maps.app.goo.gl/UcQGnJUmKXiDgif26
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店主いわく、ジブリや日本の作品は人気があるとのこと。
お土産に数枚購入して、友人達にプレゼントしました。
店を出て、テルトル広場へ。
こちらはたくさん絵描きさんが椅子を並べて観光客の似顔絵を描いていました。
私はというと、午前からずっと歩いていたので、少し休憩。
テルトル広場に面したカフェでビールタイム。
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一休みしていたら、絵描きのおじさんがやってきて「一枚どう?」としつこく話しかけてくる。聞けば値段は40ユーロ。高い。高いよね。
おじさんの絵の腕もわからないまま、40ユーロ出せっていうのはね。
断固お断りしていたら、最後何か悪態をついて去っていきました。
ビールを飲み終わり、サクレ・クール寺院までは歩いてすぐ。
実は「ジョン・ウィック4」という映画のロケ地を見たい、という目的もあります。
寺院の周辺は観光客がとても多くてスリが大量にいるので、
いつも以上に気を引き締めて鞄をぐっと体に引き寄せます。
(ちなみにユニクロのボディバッグです)
サクレ・クール寺院へいざ入場。
ここはパリコミュニーンと普仏戦争で亡くなった人を追悼する建物らしく、どこの教会や寺院もそうだけど、少し物悲しさを感じる。
天井が高くて厳か、静かで落ち着く空間でした。
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ちょうどここで、「ジョン・ウィック4」の決闘シーンが撮られたみたいです。
サクレ・クール寺院の周りには、日本語で話しかける怪しげな人たちがたくさんいます。何を話しかけられても、「ノン、メルシー」で大丈夫です。
さて、お腹も空いたことだし、この後予定していたルーブル美術館近くのレストランへ。
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念願のオニオングラタンスープを食べました。
この日は寒かったし、優しいお味が五臓六腑に染み渡る。
さて、この時点でかなり疲れていた。
このあとルーブル美術館へ行くのだが、体力が持つのだろうか。
めいっぱい温まって、ルーブルへ向かいます。
〜つづく〜