Chicagoでレッカー移動された話。
12月19日 前々日
夕方から心臓移植が入ったと言うことで、Procurementへ。夕方20時頃終了し、シカゴ大学へ戻りました。大BossよりTextが、『ECMO入れて肝臓やるから、Decannulationよろしく。多分朝4時くらいだな。』この患者さんは、心臓、肝臓、腎臓のTriple Organなのです。大Bossはテンション上がりまくり、脳汁出ている状態です。
シカゴ大学では心臓移植後、患者さんの心肺回路をECMOに変えて、肝移植中の血行動態の変化を防ぐんですね。そして、肝臓移植終了後、weaningして閉胸する。
と言うことで、大Boss命令です。私はOnCallでもあり、逆らうわけにはいきません。PAに、『肝臓終了したら連絡して』とTextして就寝。
12月20日 前日
AM 4:50
まず初めに、この日は久しぶりにBig Surgeryが予定されていました。まぁ、詳細は書きませんが、大動脈系ね。アメリカでははじめてと言うこともあり、SeniorのBack upもお願いしておきました。
で、その患者が、『AMSしてるわよ。』とICUより連絡。また、同時に、移植の患者について、Perfusionより、『ECMOはOffになったわよ。』と連絡が。
まぁ、アメリカでは良くあるのですが、非常にcomplianceが悪いんですね。言ったことを全然やってくれない。一応AttendingのDutyとして、手術室に向かうことに。術前患者についてはHead CTをオーダー。
Am 5:30
シカゴは朝、5時30分、雪もちらついていました。歩きで15分なのですが、車を選択。Officeの近くに路上駐車。そして、一応手術室へ、さらにICUで患者さんをチェック。移植の患者さんは落ち着いており、自分のcasesの患者さんもCT headはnegative. 意識レベルもBaselineへ。しかし、ややBig Caseでもあり、自分の中で延期のつもり。もぅOFFってました。
アメリカは面倒臭い。
自分の中では延期のつもりでしたが、諸々の意見もあり、本日手術する方針へ。喧喧諤々のDiscussionの後、Am 9:00頃、pre-opeへ、そこで、患者さん、Refuse。やっぱりやりたくないと。再度。喧喧諤々のDiscussionの後、結局手術することに、この間約3時間。もはやヘロヘロ。
Pm 2:00
ようやく手術開始。Swanが入らないとかなんとかで、Swan挿入までやる羽目に。まぁ、術前にはなかった病変まであり、長時間手術へ。やっぱり延期すべきだったな、なんて考えながら、粛々と執刀。出血も止まらず、お久しぶりにケイセントラ使用。日付変更線越えです。
12月21日 当日
Am 2:00
退室し、ICUへ。状態も落ち着いており、Officeへ。帰るべきか、帰らないべきか。YouTube見ながら、寝落ち。
Am 11:00
昨日のCaseが落ち着いていることを確認して、帰宅へ。
で、自分の車へ、で、気づいたんですね。
『え、ない。ないじゃん。』
で、レッカー移動されたにしても、その通知なんかはありません。ただ、持っていかれてる。同時にSeniorの同僚から、『月曜にCABGやってよ。』と。とてもそんな気にはなれません。
どうすんだこれ、なんて考えながら、Chat GPTで検索。
で、車の状況を検索。
South Auto Pound
で、Uber使って、約30分、South Auto Poundと言うところへ、だだっ広い敷地。え、これちゃんとしたシカゴCityの施設なの?と言う感じでした。
なんとか、車をGetして帰宅。だだっ広敷地に、恐ろしい数の車がレッカーされてました。175$、Uber代25$と合わせて、200$の出費でした。我が相棒、CIVIC2015年式には、謎の数字が書かれてました。
そしてPm 6:00
帰宅して、仮眠後、月曜の患者さんを診に行きました。機嫌が悪かったのか、口を聞いてくれませんでした。
今回学んだこと
『Tow』というのは、『レッカーする』という意味のようでした。私は『つま先』の意味だと思っていて、ここから先は駐車するなよと勘違いしていたようです。
2024年12月24日