今更ながら「君の名は。」を見た
まず結論から言うと「凄く面白かった」
そして次に恐らく大体の人が思うのは「何故、今になって?」という事かもしれない。
見たい気持ちは当時劇場で公開してすぐからあったが、色々事情があって見る時間が無く、気がつけば何故か日本中、いやそれどころか世界中で大ヒット作品になっていた。
元来、持ち合わせている私の中の天の邪鬼な部分が出てきてしまい、オタクの間でウケているならともかく、世間的にも人気作になったのを見ていると見る気を失ってしまい、それが劇場公開が終了しても今に至るまでの数年間、精神的な妙な抵抗感があり、どうにも見る勇気が出なくてモヤモヤを抱えつつ時が経つのを待っていた。
ではどうして2020年の年末という時期に見たのかと言うと、説明が少々ややこしくなるのだが、
2018年にTV放送されたのをPS3(torne)で録画したが上記の理由でずっと眠らせていた→torneではニコニコ実況のコメントが見れて、そのコメントを見つつ録画したのを見るのが好き→FLASHの終了に伴い、この実況機能が2020年の12月15日に終了しバックログ含めて消える→つまり昔録画してたものをコメント見ながら見るという事ができなくなる→急いで録画を消化しなければいけないモノの筆頭として「君の名は。」を見ようと思い立つ。
という斜め上の方向からケツを叩かれてようやく見る事が出来た。
コメント見ながら録画を見るのが好きとは言ったが、
初見なので流石にコメント無しで普通に見て、その後初めからコメント付きでもう一度見返した。
お陰様で冒頭から結構伏線というかフラグ立ってたんだなとか、二周するからこその発見があってよかった。
実況コメントもほぼ1000コメ超えと盛況だったので楽しめた。
たかだか映画一本見るまでの経緯の説明が長くなってしまったが、以下「君の名は。」を見た感想(ネタバレ全開なので一応注意)。
「男女が入れ替わる」という設定の物語は遡れば古くからあるが、
自分が知っている範囲では、入れ替わった所で日常的な生活でのアレコレが変わる程度で、結果的に入れ替わった事における影響は当事者とその身内や知り合いという、ごく小規模な範囲での事で終わりを迎えるが、
今作に関しては少なくとも結果的に「偶然避難訓練が行われていて住民が助かった」という理由でマスコミが騒ぐ程度には日本中の騒ぎになっている。これは単なる入れ替わりモノではなく、入れ替わり設定を利用し、時を超えた者同士が行った運命を変える物語だったんだと知り驚いた。
よくある入れ替わり系の物語だと思っていただっただけに、ここまで多くの命が関わる事になるとは予想外だった。
ただの青春系じゃなかったのか……。
この手の設定だと、中の人自体変えて吹き替える作品もあるが、
「君の名は。」においてはそういう事はなく、二人の中の人が異性の演技もしてて最初はお互いに戸惑いが強く、男は女々しくなり、女は男勝りな感じでいたが、時間が進む度に入れ替わっても素の状態の演技になっていく様が面白かった。
巫女なので口噛み酒自体はおかしくないが、そこをキーポイントの一つにするとは監督の趣味出ているなと思うなど。
あと、思ってたよりもRADWIMPSの挿入歌が流れたので、この挿入歌を割と流すのは昔の外国の映画っぽい雰囲気を覚える。そこも監督が狙っていたりするのだろうか?
誰そ彼時に僅か一瞬出会ったとはいえ、次にお互いに出会うまで数年以上掛かっていたり、最後にタイトルを言って終わるのはオタクのツボを突くような流れでグッときた。
面白かったわ。見てよかった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?