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“目立ってる”の基準

5月4日のねもい日常。日常で感じたとりとめもないことを、日記感覚でエッセイに書き留めています。

磯崎新建築の水戸芸術館に行った。
一番のシンボルは、正三角形が連続的に積み重なっているタワー。

調べてみると、建設のとき「目立たない」という理由で却下されかけたらしい。夜に飛行機がぶつかったりしたら危ないからと。

で、建てるためにどうしたかというと、目立っていると証明するための写真を撮りまくって押し切ったそうだ。

「目立つ」なんてひどく主観的な言葉だ。だけど、これだけ何でもかんでも数値化される世の中なら、いつか「目立つ」基準も定められるのだろうか?

「このビルは街中の建物の平均より5メートル高いので、目立つと見なします。」
「〇〇さんはクラスで一番まつげが長いので、目立つと見なします。」

しまいには「東京都目立ち評議会」なんかも設立されたりして。
大の大人が目立つか目立たないか喧々諤々と議論している様子は、想像するとちょっと面白い。

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