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ありがとう、さようなら。

帰り道、駅のそばで、仕事関係の昼間は会わない人に会いました。いつも挨拶はするけどお互い名前を知らない人。

ついうっかり声をかけてしまいました。お疲れ様です、だけしか言えませんでした。私、もうすぐ居なくなるんです、って言おうかと思ったけど、やめておきました。

当たり前ですが、時々、人が入れ替わります。

気付いたら居なくなっていた人。

居なくなったけど戻って来て、久しぶりですね、って声をかけたら、覚えててくれたんですね!嬉しいです!って言ってくれた人。

居なくなる時に、私居なくなります、って声をかけてくれた人。

シフトの都合でしばらく会わなくて、久しぶりに会ったら、(私が辞めてなくて)良かった!って声をかけてくれた人。

全くやったことのない、全く経験のない仕事で、夜勤も初めてで、どうなることかと心配でした。事務やら営業やら、専門職よりの仕事やら、から、肉体労働へ。

心優しき同僚達、そして、名前を知らない優しいあなたが声をかけてくれたおかげで、この仕事を始めて約1年、なんとか頑張れました。そして、もっと経験を積みたくて、異動します。

10回以上転職して、これが天職だと思える仕事に出会えました。

転職するきっかけを作ってくれたあなた、名前を知らない声をかけてくれたあなた、本当にありがとうございました。そしてさようなら。でも、またいつかどこかでお会いしましょう。実現しないとしても、そう想いながら生きていきます。

(同僚達にはまた会えるので…「辞めるわけじゃないんだから」って笑われてるけど、最後の日は泣くかもしれない…)


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