ぐちぐち草子~とある熟女の離婚へ至る道すがら47~
■7月22日(月曜日)の愚痴
ヤバいって…
この暑さ…
いや、夏が好きだとは言ったけどね…
サウナだよ。
砂漠だよ。
コンクリートで目玉焼きが出来るよ。
日本の夏ってこんなだったけ?
皆さま、今日も一日お疲れ様でございます!
大丈夫ですか~?
暑さにやられていませんか?
ちゃんと水分取っていきましょう!
たまたま、今日、
昔のアニメで浦沢直樹先生の「マスターキートン」を見ました。
タクラマカン砂漠から脱出するサバイバルストーリーでした。
砂漠のカーリマンとかだったかな?
その話で、砂漠では日光にやられて2時間で死ぬって、
セリフがあったのです。
こわ!
砂漠こわ!
話では
砂を掘って日陰作って日中は動かない。
夜動くが基本。
だ、そうです。
ここは砂漠ではないけれどね。
ウォーキングは夕方、日が傾いてからの方が断然歩き易い!
最近は朝と夕方の二回歩きに行ってます。
エアコン使用の室内にいると、電気代も怖いですが、
何より暑さに体が堪えられなくなる。
適度に外に出て、今の気温に体を慣らしておくのも大切かな…
と、思って外出回数を増やしました。
そういえば、昨晩、ベランダに出た時、月を見つけました。
『満月』だったのですね。
真ん丸お月さま。
凄く綺麗。
でも写真ちゃんと取れなくて…
アップしてみたけど、月と言うよりお日様みたい。
型の古いスマホじゃ無理か~
感動するほど綺麗だったのにな~
■”離婚宣言”当日…の思い出
夫が準備したクリスマスの食事を拒否し、
冷戦状態のまま『還暦祝い』つまり、夫の誕生日を向かえた当日。
年末の正月休みに入っていたので、家には家族全員(独立した娘は別)が居ました。
相変わらず寝室に籠り、部屋から出てこない夫を置いて、
その日、私は誕生日の準備をしました。
クリスマスは私が拒否したので、
誕生日は夫が拒否する可能性がありました…
事前に話していなかったので…
でもそうなった場合は、離婚の話だけでもするつもりでした。
結婚して30年目の節目になります。
娘が生まれた年に結婚しているので、娘も30歳になりました。
今日の事は娘に話してありました。
本人は仕事がサービス業のため、休みが取れず来られない。
と、連絡がありました。
娘にも今日離婚の話をすることは伝えてありました。
わかった。
とだけ、LINEで返信が来ていましたが、
それ以外、特に何も言われませんでした。
正月の準備に切り替わっているこの時期、ケーキを探すのも大変です。
電車で大きな都市にでて、デパートでケーキを捜しました。
誕生日、および還暦祝いのプレゼントは、インターネットで既に注文してありました。
お酒が飲めない夫へは、ボトルに入ったジュースにしました。
ラベルにオリジナル印刷が出来るようになっている商品で、『祝・還暦』の文字と、健康と長寿を願った文言を入れてもらったセミオーダーの品です。
それに、生まれた日の新聞を付けてくれるサービスもあったので、一緒に贈る事にしました。
今回の事故を経て、ただ生きている事に感謝しました。
無事60歳を迎えられて、会社に復帰できるようになった事にも奇跡を感じています。
来年の1月からは週5回、フルタイムの出勤に戻ることも決まりました。
夫に関して心配な事は無くなったのです。
私は、食卓の真ん中にフルーツケーキを置き、「6」と「0」の数字の蠟燭を立てました。
食事の準備が整ったところで、寝ている夫に声をかけました。
ー60歳の誕生日おめでとう。食事を準備したよ。
と…
夫は意外に嬉しそうに出てきました。
クリスマスの事は気にしていないようでした。
食卓に並んだお寿司やケーキをみて
「わ、凄い」
と喜んでいました。
「無事、還暦を迎えられてよかったね。」
還暦と一緒に、回復出来たことをお祝い。
本人も、
「本当に…無事だったことが奇跡のようだ…」
と、言っていました。
プレゼントを渡すと、印字されているラベルをみて
「凄いね~」
と、感心して、とても満足しているように見えました。
それまで冷戦状態だったことが解消されたと思っているようです。
ホッとしている様子が見て取れました。
少し心が痛みましたが、
食事を終えて、ひと段落着いたところで話を切り出しました。
ー離婚して欲しい…
と、
一瞬、シンとしました。
息子も父の隣の席に座って、黙って話を聞いています。
開口一番出てきた言葉は
「何言っているの?」
でした。
なので、これまでの事をちゃんと話しました。
浮気をしている事は知っている。
私が気付いている事は、貴方も知っているのでしょう?
入院中にメールの履歴を全て削除していたものね。
見られたと思っていたのでしょう?
相手の名前は、随分昔から私も知っている名前だよね。
男の名前で登録されていたけれど、女だったんだね。
(男性名)は男で、会社の関係だと言ってたじゃない。
入院中も来てくれてたみたいね。
私よりその人に来て欲しかったんでしょ?
会いたいって何度も訴えていたものね。
だから、離婚しましょう。
そう伝えました。
随分長い沈黙がありました。
息子がいたたまれなくなり、
「あらあら、黙っちゃった?」
と、茶化すように言いました。
私は、子供達に話してあること。
二人とも離婚に反対していない事を伝えました。
そこで初めて夫が
「あ、そうなの?」
と、言葉を発しました。
あなたは、この先、本当に好きな人と一緒にいるべきじゃない?
せっかく助かった命なんだから、自分の心を偽る必要はないよ。
ここで死んだら後悔するんじゃない?
そう伝えました。
すると夫はゆっくりと
「考え直す気はないの…?」
と言いました。
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