2024年冬アニメ等感想
アニメの話、するぞーー!!!
今期観た作品の中から何か言いたいことがあるものをピックして話します。
(作り手の事情は知ったこっちゃない の体で話すので、偉そうな消費者コメントがあるかも。)
下線が引いてあるところはYouTubeやアニメ公式等のリンクになっています。
2024年冬アニメ
葬送のフリーレン
おもしろい作品のおもしろさを効率よく凝縮したようなアニメでした。ストーリー作りが上手い。呪術廻戦とかもそんな感じがしたのですが、こちらは小学館テイストというか、チャラくなく真面目なところがあります。(漫画を読まないのでテキトーなことを言ってるかもしれません。)
「葬送のフリーレン」の特に強い部分はここにあると思います。フリーレンの経験してきた長い時間や、勇者ヒンメル一行の冒険で積み重ねられた時間が、現在の世界やキャラたちに与えた影響として現れていて、それが感動やほっこり等を生み出しています。
(「BORUTO」や「シャーマンキングFLOWERS」みたいな2世代目作品のおもしろさはややこれに近いかもです。)
言い方は悪いですが、この過去回想が挟まると何でもフリーレン味にしてしまえるという強い型があると思います。
フリーレンがフェルン達との旅の中で、ヒンメルの言葉の本当の意味を理解していく構図は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」でヴァイオレットが様々な愛に触れて自分への愛に気づくやつに似ているところがあります。(音楽担当Evan Callだし。)
キャラクターの掛け合いもいいです。どのキャラもこういう奴ってのがはっきりしていて把握しやすい。主要キャラのフリーレン、フェルン、シュタルクも、ヒンメルたちも、どこかわかりやすく抜けているツッコミポイントを持っていてそれでうまくボケとツッコミを回しています。
2クール目からは一級魔法使い試験編とかいうどっかで見たようなやつに突入しました。(私はNARUTOのアニメを見て育ったので、中忍試験だな〜って。)能力バトル的側面やコピーとの対決とか一気に少年漫画してきましたが、ここまでくるともう絶対おもしろいもんな〜。バトルはメタが回った後のやり取りといった感じで現代的でした。呪術廻戦に近い。
フリーレンのキャラクター、シュタルク以外みんなクール系というかリアクションが薄すぎます。
試験編からはキャラが増えましたが、一次試験の三人一組チームがだいたいそのままつるんでいて、この間でも関係性の中のお決まりの掛け合いみたいなのがあってうれしいです。
(以前にも私の記事で言っている、多数キャラをチーム分けで管理する「ガルパン方式」と、強い人間関係の型を丁寧に順繰りに擦る「WORKING!!方式」です。)
アニメの映像表現としては青空の下で淡めの色をしているのが作品の空気感に合っていてよいです。あと魔法のエフェクトが好きです。
悪かったところをあえて挙げると、アウラ回他、オチが見えてるのにちょっと過去回想が長くてくどい回が何度かあったなとは思いますが、その程度です。
続きもアニメで見たいね。
ところで、エルフの時間感覚や使用する単位について記事を書きました。
薬屋のひとりごと
こちらも物語作りがお上手な作品でした。
単話での後宮謎解きミステリーとしても面白いし、それらが繋がった大きな流れがあるのも良かったです。ラブコメ要素もあって盛り盛りだ。
後宮や花街のきらびやかな風景がビビッドな色づかいとリッチな作画で描かれているのがとても綺麗でした。
猫猫(マオマオ)の声優が悠木碧なのもハマりすぎていました。
あと、なんか急に挿入歌がっつり流すだけのパートがちょくちょくあるのおもしろかったです。
異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。
27歳で過労死した女性が異世界転生でもふもふなでなでするためにがんばる話。
動物と触れ合っているパートより人間の悪意と戦うパート(通称「がんばってます。」の部分。)の方が多かった気がします。
生態系に介入することの是非だとか、そういう話題を取り上げてはいるものの、中途半端で結局なあなあになって主人公に都合のよい倫理観のまま進んでいたのが微妙でした。虫は食用に殺し放題っぽいし。
opがSizukの明るい曲で、今期一番好きです。
映像のネマが横に走って画面がスクロールするところすき。
edもいい。べんぴねこさんの名前を久しぶりに見ました。
HIGH CARD season2
ずっとそこそこにおもしろかったけど、びっくりする、あるいは続きが気になるようなおもしろさはなかったかな〜ぐらいでした。
主人公フィンがしっかりかっこいい主人公しててイラっとこなくなってた。クリスとのバディやピノクルの仲間とのつながりもいいですね。
クロンダイク側のドラマにはノりきれなかった感じがあります。もう少し真剣に視聴した方がよかったかもしれない。終盤に明かされる真実とか、一応伏線はあったんですが、ポッと出のように感じられてしまいました。
op、曲もいいしサビの頭でハーフテンポになるところの映像がハマっていてかっこいいです。
治癒魔法の間違った使い方
異世界転移から始まりはするんですが、主人公ウサトが師匠のもとでしごかれて強くなっていく硬派な成長物語が真面目に進行されていて、そこが良かったです。
取り立てて言うことはそんなにないんですが……
スズネ先輩が明るくて萌え萌えで、出てくる度に嬉しかったです。
「なんて間違った治癒魔法の使い方なんだ……!」ってタイトル回収もしてくれるし。
悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~
乙女ゲーム悪役令嬢転生モノ……ではあるのですが、どちらかというと無双系。おもしろかったです。なんというか、アニメとしてのおもしろポイントの仕掛け方がうまかった感じがします。
主人公のユミエラ・ドルクネス(CV:ファイルーズあい)さんは気が強い系ではなく力が強い系。無口無表情で顔が良くて萌です。
前期の「ポーション頼みで生き延びます!」と制作の寿門堂が同じで黒髪とかSDキャラが似てたせいで、最初の頃はカオル殿って呼ばれてました。
あと、乙女ゲーの方の主人公ちゃんのアリシア・エンライト(CV:和氣あず未)もデザインがかわいくて好きです。
本作ではユミエラがアリシア達に極力絡まないようにしているのが特徴ではありますね。実は魔王討伐のためにしかつるんでなくて、交友関係は他でやってる。
で、その友人のコイツ、エレノーラなんですが。
まだ本編に出てないのに1話からedで爆踊りしてるし、出てきた後もメインのストーリーラインに
あんまり絡んでこないで出番も準レギュラーか怪しいぐらいなのがますます謎すぎて面白かったです。
このせいでもう映るだけでうれしいし。存在がドカ沸き。
他には、各話タイトルが冒頭じゃなくて対応する場面で表示されることがあるのもおもしろかったです。
ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
悪役令嬢ってついてるけどもうぜんぜん悪役令嬢じゃないです。15歳から20歳の人生を何故かループして7周目に突入しています。
全体的に真面目なお話ですが、おもしろかったです。主人公のリーシェ・イルムガルド・ヴェルツナーさんが、情報アドバンテージによるチートというより、人生経験によるアドバンテージを活かしているのがよかった。
op映像が、落ち着いていながら印象的で良いです。みんなはどのリーシェちゃんが好きなんだよ。
edはイントロを引きに被せがちでよかったです。
佐々木とピーちゃん
おじさんが喋る鳥を飼ったら魔法を使ったり異世界に飛んだりできるようになる話。
元世界で内閣府の秘密組織の下年下萌え上司と共に異能力者を取り締まるパートだけでおもしろいので、異世界での商業パートがぶっちゃけなくていいな〜ってなってました。おじさんばっかり出てくるし、やってることは結局「ろうきん8」と同じだからもっとわかりやすくズルしてた方がおもしろいと思うし。
二人静(CV:大空直美)さんが和装のじゃロリで萌え萌えでした。最近こういうのに弱すぎる自覚はありますけど、こんなんなんぼいてもええですからね。
2期も決まってるらしい。
ぽんのみち
麻雀×尾道×萌え日常アニメ。
すごく平和な内容でよかったです。最大の危機が全自動雀卓の故障で、それも修理したら直るって……
キャラデザが良くって、キャプ見てるだけでも楽しいです。キャラデザ春場ねぎ先生のせいで全体的にデカめなんですが、作中ではあまりそこに関して言及もなく、ただデカいだけで普通のワイワイ萌え日常をしていました。
みんなはぽんのみちの誰が好きですか?
σ(`ε´) オレは………
なしこちゃん、アホ毛がかわいいし方言もいいしイケメンなところもあるしいっぱい食べるしで好きですね。
麻雀やったことなくて用語があんまりわからないんですけど、そもそも麻雀は集まるためのツールという位置づけで毎回やるわけでもなくちょいちょいネタを挟む程度なので大丈夫でした。
いいんだ。麻雀アニメってそれで。(なんならノルマのごとくイカサマのネタあったし。)
サムネとタイトルで麻雀やるか予想する楽しみ方もあります。
尾道要素はたまにぶっ込まれましたが、もうちょいぶっ込みあってもよかった気もします。
愚かな天使は悪魔と踊る
好きな部分が渡辺翔のopしかなかったです。
ラブコメとして浅く、ギャグも寒いし(野沢雅子と田中真弓使ってスベるのよくない。)、天使・悪魔まわりの設定もおもしろくなかったです。バトルパートがドキドキの部分とは相容れないと思います。まわりのキャラも毒にも薬にもならない感じだったし……
キャラデザもあまりハマらなかったです。頭身が低くて頭がデカく感じるのと、それに対して唇が厚めなあたりが苦手。
道産子ギャルはなまらめんこい
タイトルとヒロインとオーイシの主題歌のインパクトが強い。
ラブコメとしては悪くないけどよくもないぐらいでした。せっかくの尖ったコンセプトに対してシチュや展開を定番に頼るところが多かった気がします。冬木さんの性格面の魅力が出ている部分は良かった(バレンタイン回とか)ので、そこをもっと出した上できれいに着地できるとよさそうですね。あと主人公のつばちゃが恋愛面であんまいいところがなかったです。つばちゃとヒロインとの関係が個別になりすぎててヒロイン間での絡みや競い合いの緊張感とかもなかったように思います。
北海道ネタを無理やりにでもぶっ込んでくるのはよかったと思います。ぼくも去年の夏に旅行で行ったので、スリラーカラオケとかセコマのホットシェフとかカツゲンとか見たことある〜って楽しめました。
結婚指輪物語
ヒロインがエロエロそうで、実際エッチな展開もありはしたのですが、お話自体はなかなか硬派でびっくりしました。
主人公サトウも、急に力と女を手にしたのにそれに見合った男になるために頑張ってるし、えらい。
あと、アラバスタ(CV:千葉繁)の声がいいしかっこいい。
ヒロインやそのまわりの掘り下げはよかったんですが、敵の深淵王についてが結局謎のままでよくわからなかったです。そこは2期以降次第ですかね。
opがSizukでedにドスケベ下着って、あのアニメを思い出しちゃいますね。
魔都精兵のスレイブ
エロ差分ありアニメ。こういう系にしては戦闘がかなりしっかりしていました。モブ鬼退治はつまらないですが、人型ネームドキャラとの戦いは駆け引きのある能力バトルをしていておもしろかったです。
えっちなシーンが能力の代償の「ご褒美」として設定されていて、戦闘と分離していて茶化しなしで濃厚エロエロで良かったです。
ちょっと絵が濃い目で癖がありますが、ヒロインも芯があって魅力的な子が多くていいですね。
σ(`ε´) オレはわりとみんなと同じで寧先輩と東八千穂・日万凛姉妹が好きです。
京香さんのご褒美はちょっとSM寄りだけど、足フェチにやさしくていいですね。
キャラソンもいっぱい出てていいね!
魔法少女にあこがれて
こちらも差分ありアニメ。こういうエロありのアニメで男が出てこなくて女女だけのやつって意外とないかもしれないです。思いの外みんな見てた。マギアレコード界隈の人にウケてたのがおもしろかったです。
ギャグ寄りでギャハギャハ笑える感じでした。
変身バンクって乳首見えていいんだ。
キャラクターの名前とデザインが凝っていていいですね。
うてなちゃん(CV:和泉風花)がふにゃっとしてるけど絞り出すようにしゃべるのが好きです。
アニメ外の宣伝もおもしろかったです。放送前に脱衣ブロック崩しを公開したり放送中に作中のツイートを旧Twitterに流したりASMR動画を上げたり。
魔女と野獣
魔女の呪いを受けて少女の姿にされてしまったギドと胡散臭いけどクールな魔術師アシャフが魔女探しする話。
設定についてだいぶ説明してくるアニメなんですが、設定自体がおもしろいので良かったです。死霊魔術の制度の話とか。
ギド(CV:大地葉)とかいう女(男)が、歯がギザギザしてて何にでも噛み付いてて、いい。
ギドは魔女とキスをすると一時的に呪いが解けてパンチがめちゃめちゃ強い男のフォームに戻ります。もともと何だったんだよコイツは。
あんまり話題にはなってなかったんですが、ひそかにかなりおもしろかったです。
op、はっちゃめちゃに加工されたバンドサウンドでおもしろいです。
異修羅
……こいつ、異修羅の話しすぎか?
PV見た時点では声優が意味わからんぐらい豪華だけど宣伝文句ぜんぜんおもしろそうに感じないなって思ってたんですが、見てみたらじわじわおもしろかったです。じっくり各キャラの強さを描いた後でそいつらがぶつかり合って消えてくのがいいね。
イェ〜〜ェェェ〜エ〜ェエ〜エ〜〜のBGMに乗せて土師孝也がナレーションするところが一番好きです。
で、本物の魔王って何なんだよ。2期も楽しみです。
悶えてよ、アダムくん
全人類がEDになった世界、陰謀論のクセが強い。
僕の心のヤバイやつ 第2期
このアニメ、毎話が山場の作りになってるせいでクールを通しての視点を持ちにくいです。どういう流れだったかぜんぜん思い出せない。それだけ目の前のことでいっぱいな不器用で余裕のないハラハラの恋愛が描けていて、ほんとうに良いです。
ここまでくるともはや市川が萌え萌えだしキメるところでしっかりキメられるようになっていてかっこいいしでもう、ね。
周囲のキャラもますます魅力が出てきて、とくに萌ピとか萌え萌えだしで、ね。
市川姉もかわいいしで、ね。
op、途中から急に男が入ってきてウケます。映像もあざといけど好き。
スナックバス江
だまされたと思ってね、
1.5倍速で視聴するとね、
テンポが良くておもしろいです。
下ネタ多いけど。
edのカラオケ映像毎回作ってるのよかったです。
op、自分のことをポプテピピック枠だと思いすぎだと思う。
SHAMAN KING FLOWERS
2世作品で主人公の声優親と一緒にしちゃっていいんだ。
ノリは前作と同じ感じで主人公が喧嘩腰なぐらいなんですが、前作で積み上げたものによる設定の理解やキャラの知識などがあるおかげでけっこう楽しめました。
ものすごい中途半端なところで終わっちゃったんですが、どうやらなんと原作もこの辺で掲載先休刊のために切られてるっぽいです。その続きも別で連載されていて、現在また掲載先が変わろうとしているらしい。ようアニメ化したわね……
メタリックルージュ
ボンズ、火星、女コンビで「キャロル&チューズデイ」かと思った。
絵もよく音楽も特徴的で期待していたんですが、お話にあまりノれませんでした。設定や用語や人物が多くて難しい……
主人公のルジュとナオミの掛け合いは他にあまりない空気感ですごいよかったです。ルジュの幼い部分とナオミの軽口がいい。
ただ、キャラ数が多いのに対して全体的に掘り下げがあまりなく、誰?って奴が多かったです。
ストーリーについて、どういう軸で楽しめばよいかがつかみにくかったです。バディものの部分が一番よかったんですが、バディものとするには他の要素がごちゃごちゃ邪魔すぎる。
ネアンという人型ロボットには「アジモフコード」というロボット三原則(要は人に従う)を守るプログラムが組み込まれている。
インモータルナインと呼ばれる9体の初期型ネアンは「コード・イヴ」というアジモフコードを無効化するプログラムを持っていて危険視されている。
ルジュとナオミはそのインモータルナインの殺害を任務としている。
という序盤のところまではよかったです。ミッションをこなしていくバディものって感じで。とくに6話の変装見破りのくだりとかドタバタでおもしろかった。
ただ、人形遣いが出てきてルジュの過去が絡んだあたりからお話がふわふわしてきてそこから離れてしまいました。
舞台も最初は火星なんですが、その後地球→金星と移っちゃいます。制作的にはロードムービーのようにしたかったからこうなってるらしいけど、画面を見て今どの星にいるのか違いがわかりませんでした。
「来訪者(友好的な異星人)」、「簒奪者(好戦的な異星人)」とかの設定も、世界観としては大事かもなんですが、あんまりインモータルナインまわりの話には直接絡んでこないのでついていくの大変だな〜ってなってました。
前半はネアン差別とかの描写があったのですが、後半インモータルナインの出生や過去の話になってくると今度は普通のネアンがあまり登場しなくなって、アジモフコードの設定の重みが薄れてしまった印象があります。
最後黒幕(描写が断片的でほぼ誰?状態)との戦いの中でロボットの自由意志の有無みたいな話が出てはきますが、扱う時間が短くてとってつけたようになってしまっています。
あと、戦闘時にはロボモードな戦闘形態(グラディエーター)に変身(ディフォルム)して戦うんですが、その変身のエフェクトとかはかっこいいし戦闘の動きもいいんですけど、表情とかは消えちゃうから元のままでもよかったかなって思います。
個人的にはロボバトルってよっぽどのことがないとあんまりうれしくないです(他作品「グランベルム」とかでも思った)。
こんな具合で、いろいろ要素が盛り込まれて一応形にはしてあるんだけど、見て楽しめるかというと微妙かなと思います。
俺だけレベルアップな件
おおもとは韓国の作品らしいんですが、日本版にする際に舞台や名前などが変更されているみたいです。でも、ところどころそれっぽさを感じるところがあります。チキン買って帰って食べるところとか。あと、大目的が母親の病気を治すためっていうのもそうかもですね。(統計があるわけではないけど、日本作品だと病気なのは妹ポジションな気がするし、親って親子関係を描く以外であまり出したがらない印象があるから。)
主人公水篠くんが常に何か理不尽に対してキレていたりダークヒーローぶっていたりするんですが、そもそも力を努力で得たわけではなく内面の成長もないのでそこはあまり好きになれません。
再覚醒後も向こう見ずで責任意識がないところが変わってないし、運だけで危機を乗り切った後も反省がない。
内容に対して澤野弘之の音楽とそれに負けないすごい作画とでずっと隙のないハイクオリティが保たれていて、大変そうでした。
水篠くんに見えるメッセージウインドウとかが全部英語で書いてあって、画作りとしてはそれで良い(日本語だとダサくなりそう)とは思うのですが、やっぱりサッと読んで内容を把握するのは困難でした。
そのせいもあって、ウインドウが出てくるシーンとか戦闘中はずっと水篠くんがモノローグで説明を入れています。鬼滅の炭治郎かよってぐらいに。せっかくリッチな映像で情報量が多いのにもったいないとは思いました。しょうがないのかもしれないけど。
他アニメのウインドウってどうだったかなと思ったので↓
op、何言ってるかぜんぜんわかんないけどtheヘッラーインのところ好き。
ed、TK提供曲ではうまく行ってると思います。TK歌唱に近いので。映像が、この曲のカラオケ映像としては正解なんだけど本編の内容と関係なさそうでおもろいです。
放送室の着ぐるみガール
スナックワークスのショートアニメ3作目。キャラを萌え女でかためていたところは「デスゲームマスター出須」より見やすくて(聞きやすくて)よかったですが、内容にとがった部分があまりなくて、前作「逆異世界転生エージェントエー子さん」よりは面白くなかったです。
セリフの間が空いていて一人ずつ喋るのでテンポが悪く感じます。BGMも、「テレレレッ♪テレレレッ♪テレレレッテテテテテー♪」って耳に残るやつが短い1話中に複数回使われたりしてくどいところがある。
山田ゆるりさんのCVがVTuberの周防パトラさんでした。
勇気爆発バーンブレイバーン
かも仮面先生(響けユーフォニアムやマギアレコード等百合系の二次創作に強い絵師)がキャラクター原案ということで期待していたんですけど、なんでガチムチの男2人が主人公なんだよ!!!
女性キャラはかわいかったのですが、それよりもスミスの方が作画に気合いが入っていてウケました。
内容はふざけ倒したシュールギャグが多くておもしろかったです。ストーリー全体のあらすじだけ聞くとシリアスなのに……
戦闘中に流れる主題歌が機内でも流れてたり、合体口上がカラオケみたいに表示されてたりとやりたい放題すぎる。
ブレイバーンがとにかく会話が成立せず、敵の方がぜんぜん話が通じそうでした。デスドライヴズって欲望とその実現方法が歪んでるだけで筋は通ってるしな。
SYNDUALITY Noir 第2クール
ノワールたもが相変わらず萌え萌えでよかったです。ミステルと入れ替わる度にジャケットが脱げちゃってミステルが着直してるのもおもしろいし、ポンコツな自分を気にしてる時にジャケットを着る練習をしてるのも萌え萌えすぎる。
アメイジア(地下)やイストワールについての深堀りがあまりされなかったため、世界観としてのお話はそんなにでした。ブルーシストとエンダーズまわりは何も解決してないし。
でも、日常回はしっかり確保されていたのでキャラクターには愛着が持てました。とくにロックタウンの人たちとノワールとの絡みがあったかくてうれしい。
ゲームも出るようなので、プレイしたいです。βテストは申込み過ぎちゃってた。世界観の掘り下げもあるといいですね。
名湯『異世界の湯』開拓記 ~アラフォー温泉マニアの転生先は、のんびり温泉天国でした~
タイトル的に異世界にある特殊な温泉を渡り歩く系のやつかと思っていたのですが、ほとんど同じお湯に浸かりっぱなしのままお話が進み、ふつうの温泉街を作って終わってしまったので期待外れでした。もっとマジカルな温泉や絶景の温泉がほしかったです。
湯気なし版がAnimeFestaで有料なところを、dアニメで湯気ありで見ていたわけなんですが、じゃあ湯気なしならエロいかというとそこまででもなさそうで、他アニメのお風呂回の方がうれしかったように思います。
「服を脱いで全裸になりたまえ!」で全裸になるテンポの良さはよかったです。尺も4分しかないし。ただ、せっかくの吉武さんによる良デザのキャラなのに服を着た状態が少ないのはマイナスにもなりうる。
真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました2nd
追放のくだりは1期でだいたい終わったし妹も救われたしで、2期は別勇者を"加護"の呪縛から解放してあげるのが主でした。
不穏な気配が近づいていてあんまりまったりしてる場合じゃなかったのですが、カレーパン食べたりと無理やりスローライフ要素をぶっ込んでいておもしろかったです。
こんな感じで、タイトルと比べると何屋さんに何を食べに来てるかわからなくなってくる感じではありますが、「真の仲間」にしかない成分があってそこはちゃんと良かったです。
戦国妖狐 世直し姉弟編
戦国が舞台の和風硬派系かと思いきや、わりとパワーバランスが極端で主人公もポンポン強くなるしで進行が現代的な作品でした。カタカナ語も(メタ的な位置づけではあるが)登場するし、「地獄楽」見たときと感覚が近いかもしれない。
霊力強化改造人間にされてしまった灼岩ちゃんが萌え萌えでした。
ただ、この子7話で退場しちゃう(死んではいないっぽいのでいずれ復活する可能性はある)んですが、なんかいい感じの演出で散っていったけどぜんぜん納得いかなかったです。
仲間を守るとかじゃなくポッと出のモブを守っただけだし、真介もこれをバネに成長するというより闇堕ちでパワーアップしてずっと空気悪くなってるし。
op、サビの「精霊転化〜〜〜〜」が気持ち良すぎます。
ed、梶浦由記ライブで先行で聴いてたやつだ。
最強タンクの迷宮攻略~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される~
最初マークしてなかったんですが、萌え女(にょ)の気配を察知して追いかけて視聴しました。
みんなは最萌タンクのどの子が最萌ですか?
σ(`ε´) オレは……
病弱妹枠なので出番が少ないんですが、出てるとこみんなかわいいです。アホ毛がぴょこぴょこ動くの萌え萌え萌えすぎる。どういう特異体質だよ!元気になっていくのうれしすぎるし。
ニンもルナたもも普通に萌だしな〜〜。
お話はフツーでした。追放モノの流れを序盤で済ませた後は淡々と迷宮攻略してましたね。ダンジョンをリソースとして捉えている設定が印象的でした。
「生命変換」という必殺技の語呂が最後まで悪かったです。叫んであまりかっこよくならない。
opの歌い出し、村井すぎませんか。
edは映像が謎歩きすぎる。最後に寄り添ってるキャラが話数ごとに変わったりするんですけど、カメレオンコングの回がなくて残念がられてました。
月刊モー想科学
おもしろかったかと言われるとそうでもないですが、ワチャワチャは担保されていて嫌いじゃないです。
変身バンクがカットされないがちなんですが、ぜんぜんうれしくなくておもろい。
9話のキャサリン過去回は良かったけど、そこが一番おもろくていいのかよとも思います。
姫様“拷問”の時間です
PV時点で一番よさそうと思っていましたが、期待通り良かったです。天丼屋さんに行ったらおいしい上天丼が出てくるようなアニメ。
魔王城で囚われている姫様がギャグみたいな拷問に屈してしょうもない秘密をしゃべってしまうのを繰り返すやさしい世界。
構図としては「魔王城でおやすみ」とも近いです。
掛け合いも各キャラクターごとにお決まりの流れがあって、それが順繰りに擦られる(WORKING!!方式)だけではあるんですが、姫様のリアクションが絵と声(CV:白石晴香)共に面白く、拷問官のキャラも可愛くてずっと楽しめました。
単純にアニメとしての質も高く、同クールのメシアニメや動物アニメや温泉アニメとも渡り合えていました。
「屈する」とか「拷問」の言葉の意味がおかしくなっていて、「今日の拷問おわった?」「うん、屈したよ!」「屈し放題だ〜!」「この拷問、もらった!」みたいな謎のセリフが生まれまくっていたのがおもしろかったです。
2期も決まっていて、うれしいね。
ようこそ実力至上主義の教室へ 3rd season
このアニメ萌えられるキャラいないな〜と思っていたんですが、ロリ期坂柳はちょっと萌かもしれませんね。
杖を蹴るのってマジでやめてあげて。最近杖を使っている人が身近にいてそう思いました。
ゲーム(試験)は今期はあんまり駆け引きとかなく山内がヘイトを買い集めだしてしっかり退学になったところがピークでしたね。
綾小路の実力まだ足が速いこと以外一般生徒にバレてないの、無理があると思います。
弱キャラ友崎くん 2nd STAGE
登場人物の心情を反映した劇中劇をやることになった時は身構えましたが、まあ良い着地だったと思います。(劇中劇シーン自体はまあ悪くもないぐらいでしたが。)最後の会話とか、劇中キャラの名前出まくりですごいことになってましたが、まあヒロインが菊池さんならアリですね。
これで菊池さん選ばなかったらダメだろって始め方はしていたので、よかったです。
シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜
主人公がゲームをウハウハとプレイしていくだけなんですが、クオリティが高くて楽しめました。べつに後から一気見するような作品でもないんですが、毎週更新されるのを追って程よくわくわくするのにちょうどいいぐらいのやつ。
武器の強化だとかボス戦だとかにゆったり尺を割いていてそんなにガンガン進みませんが、それが良いです。
うさぎのエムルちゃんの声がかわいくて、掛け合いも楽しく、おかげで快適に見られますね。こいつがいなかったらちょっと主人公のウザさが勝つかもしれない。
古の攻略wiki(企業のじゃないやつ)が生きてるのって、たしかに神ゲーかもしれない。
おまけのシャンフロ劇場はかなり濃厚な虚無でした。
アンデッドアンラック
おもしれ〜漫画 って感じのアニメ。
お話のスケールが常にデカくて、世界にルールが追加されて改変が起こるだとかが当たり前に横行していておもしろいです。設定がぶっ飛んでいるのでついていくのが大変ですが、毎回ありえないぐらい丁寧に前回のあらすじをまとめてくれるので助かります。要約がうますぎる。
「否定者」という能力者の設定がまわりくどかったり、主人公組の不死と不運がなんでもアリすぎなところがあったりしますが、その場その場の展開がずっとアツいのは良いですね。各キャラクターが自分の目的や信念のために一生懸命動いている感じがします。
(再生の勢いで飛ぶ・指を発射するやつ、未だに納得してないです。そうはならんやろ!)
現段階でわかってないところはたぶんまだ明かされていない部分も多そうなので、続きもアニメで見たいな〜〜。
即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。
今期一番おもしろかったアニメ。こういうのがあるからアニメ視聴はやめられないぜ。
修学旅行のバスごと異世界召喚されてクラスのみんなが何かしら能力を得るけど、主人公の高遠夜霧くんは元の世界から最強の即死能力を持ってたから無双しちゃうよ〜という話。
1話でシュール系かな〜と思ってたんですが、それだけじゃなくかなり楽しめました。ヒロインの壇ノ浦知千佳(CV:富田美憂)さんの存在が大きかったです。
夜霧くんがマイペースだし行く先々でカオスな出来事に巻き込まれていくんですが、壇ノ浦さんが片っ端からキレのあるツッコミを入れていくのが気持ちいいです。元気になる。壇ノ浦さん自身も先祖の霊がついていたり壇ノ浦流の古武術が使えたりと普通に強いです。めちゃめちゃ視力がいいという設定があって、ちょくちょく遠くの異変に気づいていち早くツッコミを入れるシーンがあるのもうれしい。
夜霧くんの即死能力は万能で、人を殺すのはもちろん、「機能を殺す」「勢いを殺す」のように概念を殺すとかもできるし、アンデッドも殺せるし、殺気をたどれば遠隔でも殺せます。
バスごと異世界召喚されてるし異世界人も出てくる関係で登場キャラが多いです。
それぞれが何かしらの筋をもって自分の物語を同時展開しているせいでお話がとにかくごちゃごちゃしているのですが、その筋が夜霧くん達のルートと重なると容赦なく死んでそこでおしまいになります。登場で名前が表示されようが美少女だろうがアイキャッチに映っていようが、夜霧くんの邪魔になると容赦なく死にます。
話がカオスなので夜霧くんと関係ないところでもバトルが起こって人が死んでます。
そんなこんなでテンポ良くおもしろいので毎話楽しかったです。金曜日は一日中即チーの余韻に浸ってました。
あと、元の世界での夜霧くんの過去もちょこちょこ描かれていたのですが、壇ノ浦さんと出会って旅をする中での成長という軸で見てもおもしろいです。
それと、各話タイトルがだいたいセリフになっているんですが、誰のどの場面でのセリフかミスリードになっていたりするのもよかったです。
それとそれと、op曲の歌詞がオラオラでおもしろいです。
映画
BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-
2022春の「エスタブライフグレイトエスケープ」の劇場アニメ作品。
なんですが……
アピールポイントが「改造人間VS吸血鬼VSヤクザ」とかぜんぜん面白くなさそうだし監督名が一番デカいしで、だいぶ怪しかったです。
まあでも新規でも観られるようにこういう広告戦略だったのかな〜って思ってました。
観てみての感想としては、その場その場の映像としては悪くないんですが、何をメインで描きたいかわからない、個人的には響かない作品でした。
主人公まわりの人物についてや、吸血鬼絡みヤクザ絡みの過去の問題について状況設定がややこしいんですが、一応説明はされていて把握できないとまではいかないぐらいで不思議とまとまってはいました。
ただ、ドラマとして描かれているわけではないので全く感情移入できず、終始「誰?」という心もちになってしまいました。
初見の人はこれに加えて「クラスタって何?」「逃がし屋って何?」となっているはず(逃がし屋はサポート程度に出てくるが、紹介はほぼない)なので、余計になんじゃないかと思います。
傷物語 -こよみヴァンプ-
2016〜2017年に3部作計210分ぐらいで公開された「傷物語」を1作144分にまとめたもの。
「傷物語」ってほんとうにオンリーワンな素晴らしい作品で、大好きです。
作画CG実写文字を駆使した過剰なまでの〈物語〉シリーズ的表現とか、赤みがかった画面やモノクロの風景を使った作品全体の統一感とか、いつもよりワイルドで必死でかっこいい阿良々木君とか、年齢が自在に変わる坂本真綾とか、ヒロインすぎる羽川とか、人外同士のぶっ飛んだバトル表現とか、登場人物が少なくてシンプルだけどメリハリのあるストーリーとか、どこをとっても好きです。
この素晴らしい作品を再掲する意味合いでの劇場公開だったんじゃないかと思いますが、またデカい画面で浴びられてよかったです。
通しで見ている分には齟齬が出ないように編集・再編成されていましたが、後で思い返してみると心臓のくだりとかけっこう大胆にカットされていました。
羽川がおっぱい揉ませてくれるくだり等エロシーンがほぼカットだったので0点とさせていただきます。σ(`ε´) オレってエロガキだから。
大室家 dear sisters
なんか時間合うやつ行ったら舞台挨拶付きでした。
「ゆるゆり」の大室櫻子とその姉妹まわりのお話を描くスピンオフ。
細かいエピソードを繋げた日常ギャグの中で各キャラ同士の間でそれぞれの関係性(友達〜ゆるいゆり〜がちゆり)が多層展開で描かれていて、百合アンソロジーコミックを一気読みしているような感覚でした。全部作者同じなんですが……
大室家の3人は学校の友達との間と姉妹の中で見せる顔が少しずつ違っていて、櫻子もキャラクターはブレないけど妹に対してはお姉ちゃんを発揮したりなど「ゆるゆり」の方ではあまり見られない一面が出ています。
エピソードの長さがまちまちで、切り換わりが急に感じる部分もあったので、アイキャッチとか挟まっててもよかったかなとも思います。劇場版の1本作品というのとトレードオフにはなりますが、「おおむろけ!」とか言ってたらぜったいかわいいし。
デューン 砂の惑星 PART2
デュユユユ〜〜〜〜〜ォヨョヨヨヨョォンオンオンオンォ〜〜〜〜〜ンの2作目。
PART1は2021年に観たんですが、正直そんなに面白く感じることができず、2観るか微妙なところだったんですが、一応観ました。
原作が昔のSF小説らしいんですが、「物語の重厚さ複雑さにより映像化が困難な小説」らしく、それをがんばって律儀に映像化してしまったためにσ(`ε´) オレみたいな軟弱オタクにはきびしいものになっているのかも……(完全に原作に忠実というわけではなく改変はけっこうあるらしいけど。)
現代の手っ取り早く面白さが凝縮されていてわかりやすい物語とは対極にあるから。
陣営の構図とか大筋の流れはまあ(復習したので)わかるんですが、人物や用語に英語や原住民フレメンの言葉でいろいろ別名がついていたり、セリフも英語フレメン語が混ざっているのがダルいです。あとは、そこ描く?みたいな大筋からすると地味なシーンをけっこう引っ張られるのもキツい。
あと、未来視と服従させる声とかいうチート能力があるのにあんまり有効に使われていないのも気になります。使いどころがショボい。
↑アバターでも2回ぐらい見た。
砂虫ちょっと擦りすぎかなとは思います。インパクト薄れちゃうから。
ハルコンネン家と皇帝側、みんなキレる度に部下殺してて無惨様すぎる。
お話はガンガン復讐・英雄・戦争に向かっていくんですが、チャニの恋愛軸で見るとなんか負けヒロインみたいなことになってておもしろいです。どちらかと負けてるのはポールの方なんですが。こっから勝ったらアツいんだけど、どうですかね。
観終わった後、帰る人たちが「妹めっちゃ喋ってたけど結局産まれなかったね〜」って話してて笑いました。そうだね。
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章
幾田りらとあのとTARAKOと浅野いにおとTKの情報だけ持って観に行きました。声優に幾田りらとあのは地雷すぎないか〜〜?と身構えていたんですが、普通に良かったです。ごめん。
内容もよかったです。後章で主題や着地点を見てから判断したいですが、前章時点でだいぶひきこまれています。
(↑デッド1個足りてない。)
非日常の中の日常みたいなテーマでは最近観た「アリスとテレスのまぼろし工場」のことをちょっと思い出しました。あっちより面白くなりそうな期待があります。
非日常がぐっと身近になったシーンはよかったですね。
女子高生の友達間の会話とか電波ちゃんな掛け合いもよかったです。空気感では「荒ぶる季節の乙女どもよ。」とかがそんな感じだった気もしますが、アニメ見たの結構前なのでちがうかも。
……え!?岡田麿里作品の話ばっかりしている????そんなつもりは……
あと、キャラの顔がめっちゃ漫画顔で鼻とかがすごいことになってるんですが、おかげで把握しやすくて助かります。
主題歌がTK from凛として時雨提供なのは時雨のツイートで確認していましたが……
今回はどちらかと「自分で歌え!!!」寄りでした。
オッペンハイマー
予備知識がいるよ〜とか言われてるし180分だしで楽しめるか不安でしたが、思ったよりしっかり楽しめて良かったです。
R15ってなってたから原爆被害描写とかかなって思ったけど、ぜんぜん不倫相手のオッパイハイマーのせいだった。
登場人物が多くて把握が大変だし、時系列も①オッペンハイマーが学生〜原爆作るまでのパートと②オッペンハイマーがストローズ(アメリカ原子力委員会の委員長。政治家。)の怨みを買って密室集団激詰めの嫌がらせを受けるパートと③ストローズの激詰めが暴かれるパートあたりの異なる時代のシーンがぐちゃぐちゃに見せられる感じだし、オッペンハイマー視点(カラー)とストローズ視点(モノクロ)もぐちゃぐちゃだし、メッセージ性も明確に掲げられるわけではなくあくまでオッペンハイマーの生涯の追体験をもとにこちらに投げかけてくるようなスタンスでした。
大学で物理とかをやってたので、登場人物で名前を聞いたことある科学者がいっぱい出てきてアツかったです。アインシュタイン、ボーア、ハイゼンベルク、フェルミ、ローレンスとか、ラビ振動のラビとか、ベーテ仮設のベーテとか、ゲーデルの不完全性定理のゲーデルとか。ボンゴ叩いてただけのファインマンは一体何だったんだよ。
でも、それぞれの業績についてはほとんど触れられずオッペンハイマーとの関係の中でしかどんな人物か描かれないので、知らない人はよけいに誰状態だろうな〜って思いました。
時系列ごちゃごちゃについてはキメのところのインパクトの部分で効いていたように思います。トリニティ実験のシーンやラストシーン等が印象的です。
アメリカで作られた原爆テーマの作品というところもおもしろかったです。日本の平和教育って原爆については被害者側の視点が強く、原爆被害を重く受け止めた上で潔癖的に戦争と付き合わない方向に行きがちです。
本作の中では、当時の状況下で日本に原爆を使用することへの肯定的な判断が下されるシーンや、実験成功時、原爆の使用により終戦が決まった時のよろこびの部分が描かれています。
広島長崎の被害を直接描かないことに対する批判もちらほら耳にしますが、オッペンハイマー、またアメリカにとってはそれは直接的に受け止めるものではなかったというのはあると思います。
追っかけで観たアニメ等
お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件
ということで見ました。
大きなことは起こらないけど小さな萌えとイチャイチャを積み重ねて2人で少しずつ関係を進めていく真面目な恋愛アニメだったと思います。学校より家メインで進むのが良い。
ただ、12話で最後「好き」同士に進むきっかけがサブキャラによる外的なもの(しかも学校行事)であったのは少し残念かなと思います。そこまではそんな邪魔にならないいい塩梅のサブだったのに……
ちゃんと家に戻って仕切り直して想いを伝えたのは良かったです。
2人の抱える問題について、物語的な根本的解決(真昼であれば親とバトる回があるとか、周であれば過去のいじめっ子と出くわしたり再びいじめにあったりするだとか)があるのではなく、一人暮らしによる逃避という現実的な対処がなされていて、その中で2人支え合う関係となっていくのが印象的でした。
2期決まってるっぽいけど、何するんでしょうね…… 上記みたいな回あったらまた話変わってくるけど。
あとは、周が自己評価が低かったり恋愛や性的欲求に対して加害性、「悪いこと」という意識を根深く持っていたりするあたりが現代草食男子の反映として共感を得られているのかなと思います。
観終わって改めて、edのJ-POPカバーとMHR47はマジで何だったんだ。
サイバーパンク:エッジランナーズ
めっちゃめちゃテンポが良かったです。世界観とか設定とかいろいろあるのに、説明的なことをせずに場面で見せるのが徹底されていました。「ゲームのチュートリアルはまず遊ばせろ」ってやつだ。やり過ぎなぐらいに時系列をひっくり返したり同時進行させたりする見せ方もあったんですが、デザイン面が洗練されているおかげで作品にマッチしていました。グリッチノイズ表現を活かした大胆な場面転換とか。
こんだけ切り詰めておいて一方で心情を表現するための間はしっかり取ってあってすごいです。しっかり喪失感で削ってくる。天晴すぎる出来のアニメでした。
ダンガンロンパ3 –The End of 希望ヶ峰学園– 未来編
ダンガンロンパ3 –The End of 希望ヶ峰学園– 絶望編(希望編)
ゲームのダンガンロンパ1と2の続きのお話。一応ゲームをやっていなくても見られなくもないかもとは思うんですが、ファンディスク的な嬉しさの部分も大きいので個人的にはプレイ後推奨です。
外伝の「絶対絶望少女」に出てくる苗木妹も登場しますが、まあそこまではやってなくてもいいんじゃないかと思います。(自分もやってない。)
それにしてもゲーム2本プレイ推奨の視聴ハードルが高いアニメをこのクオリティで24話やるの、すごいことです。おもしろかった。
放送時は同一クールでやっていて、内容がリンクしている(未来編の登場人物の過去が絶望編で描かれたりする)ので、視聴順は未来編1話→絶望編1話→未来編2話→絶望編2話→……と交互に見ていくことになります。サブスクだと未来編と絶望編に分かれているので見にくい。でも、内容は未来編と絶望編それぞれでひと続きなので混ぜて置いておくわけにもいかなさそうです。
未来編はダンガンロンパ2より先の未来の話。毎度のことながらデスゲームに巻き込まれます。アニメだし伏線のない新情報とかもあってじっくり推理する感じではないのですが、何人かのNG行動や行動原理はアニメ内の描写や絶望編の内容から想像できます。
ゲームのコロシアイ学園生活は基本被害者と犯人がセットで2人ずつ減っていくので、萌え女(にょ)が萌え女(にょ)を殺すと男女比が大きく崩れるという欠陥があったんですが、今回のゲームは基本1人ずつのルールなので安心でしたね。いや、ぜんぜん萌え女(にょ)死ぬな。
絶望編はダンガンロンパ1以前の話。「人類史上最大最悪の絶望的事件」に至るまでの経緯が描かれています。ダンパ2のキャラたちがアニメで動いて学園生活をしているのがね、ほんとうに嬉しい。
たまたま今期の「よう実」と同じLercheが制作で、絶望編とかでopの映像が同系統でした。
カミイロアワセ、聴いたことあってすでにSpotifyでlikeつけてた。
モノクマの声優がTARAKOさんだったんですが、先日亡くなったそうで……
未来編opも黒崎真音&神田沙也加だし……
魔法科高校の劣等生 (第1期)
3期あるので追いかけてます。この兄妹ずっといちゃいちゃしててすごすぎる。
女子の制服の身体のラインがえっちすぎる。
お兄様、見る前は劣等生とか言いつつ最強なんでしょと思っていたんですが、はじまってみると設定の解説によればテストで測られる実技技能についてはちゃんと劣等生で技術力や運用テクニックで補ってるみたいな説明がされててそうなんだ〜ってなりました。……と思いきや、後半になるにつれてマジで何でもできることが発覚してきて結局最強でした。
魔法に関してお兄様がめちゃめちゃ設定を語ってくれますね。何がどうすごいのかお兄様がどう強いのかとかにちゃんと理屈がついてて良いです。
設定面もちゃんとしていて、論文コンペの重力制御式熱核融合炉のくだりとか、ちゃんと核融合発電の科学的な課題を踏まえた内容になってました。いや、高校生が学校生活のかたわらで論文コンペやるのは無理だと思うし、毎年技術がスパイに狙われるようなことしない方がいいけどね。
1話ラストのopの入り、気持ち良すぎだろ。
op2は……↓
間に合ってないけど3期追いついてみせます。
おわりに
というわけで、今期アニメおすすめ作品は、即チー、フリーレン、薬屋、アンデラ、姫ゴ、です。
来期は続き物の3期とかがいっぱいあってすごいですね。PV見る前から20本近くチェックついてて大変だ。
死神坊ちゃんと時光代理人とか楽しみです。知らないやつだと、怪異と乙女と神隠しがPV見た感じ良さげです。