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【写真展】Sparkle
最後の学園祭が無事に終了してから1週間。
日常は簡単にもどってきて、もう何週間も経った気もするし、まだ昨日のことのようでもある。
作品ができるまで
構想を立てる前のこと。
私の中ではこれまでのどの作品も、2年生の終わりにつくった「内実」という作品をずっと超えられずにいて、でもそれがどうしてなのかずっとわからなかった。「内実」は最大限の背伸びだったから、それを超えるにはもっと背伸びをしなくては、と思い早2年。
ふっ、と肩の力を抜いた。
普段写真展を見ることのない人たちがたくさん来るこの機会には、複雑に作品を作り込むよりも、まっすぐに「きれい」とか「いいな」と思ってもらえる作品にしたかった。
万人受けする写真は撮れないから、自分で素敵だと思った空間を詰め込もうと思った。
選んでいくと空や水の青を中心とした写真がたくさん集まってきて、印刷してみるといいまとまり。写真はすんなりと決まった。
そして「光をもっと印象づけたい」と思った。それは写真ではないところで表現しようと考えを巡らせていく。
いちばんに、スパンコールが頭に浮かんだ。光を受けて輝く、あわよくば、「見るもの全てが輝いていた幼い頃」までイメージを広げられるかもしれないと思いついた。
すぐお店に出向くと、透明や青のビーズが目に留まる。より立体的なほうがきれいに光が入るかな、と考えを変えてビーズを選んだ。
準備当日、ギリギリまで配置を考えていた。具体と抽象、色味、縦と横のバランス等、少しずれた2枚はキャプションの裏に忍ばせて。横に長い長方形を作ろうと決めて展示を始めた。
ビーズをピンに通し、ひとつずつ打ち込んでゆく。他の人はもう終わっていて焦っていたけれど、終わりが見えてきたころ、「これだ!」という感覚がふつふつとわいてきた。
結果、正方形に近い形でおさまり、心配していたビーズの影も悪影響にはならずほっとした。
(虫ピン、少し曲がってしまったりさし忘れたりしたけれどそれはご愛嬌...☺︎)
会期を終えて
会期中はたくさんの方にご来場いただき、毎度のことながら貴重な時間を過ごした。部員たちが作品のなかに「らしさ」を見つけてくれたり、撮影方法を聞いてくれたり、友人たちが足を運んで、いろいろな言葉をくれたりした。とにかくもらったものが多くて、本当に幸せだった。
作品を見てもらうのは毎年嬉しいけれど、今年は特に、ずっと温かいものが心を流れるような気持ちだった。
それは裏方の準備をしてくれた後輩たちのがんばりであって、私のこれまでが報われた感覚であって、それらを見るために時間をかけてくれた人たちに対するありがたさであって。
あぁ、ここで4年間やってきたんだなあと実感した。思えばずっと走ってばかりいて、どんな出来事も流れる景色に吸い込まれていた。
立ち止まった今、ようやくすべて感じきることができた気がする。卒業する前でよかった。これから学生生活を終えるまで、この感覚はずっと大切にすると決めた。
そしてそれまでに私がすべきことは多分、私らしい感性とともに、最後まで記録をとめず、この4年間をできるだけ鮮やかに残すこと。
日々なんとなく過ごしていると視野が狭くなっていくけれど、忘れずに過ごしていきたい。
そして、余談
会期が終わってしばらくした頃、ある後輩に会ったとき「学祭頑張ってくれてありがとう」って言った。もちろん本心だけど後輩からは「怒られるのかと思った(笑)」と言われてしまい。
私そんなに怒ってばっかりだったかなぁ。言われてみれば、いや言われなくても、というか今もそうかも。ごめん後輩。多分これからもあんまり変われはしないけど、いつも感謝はしてるよ(笑)
さいごに
あまりに長い記録、最後まで読んでくださりありがとうございます😢
外部で卒展を控えているので、そちらもがんばります... !! 何卒
moca